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【出版インサイド】売れない漫画誌 作品の複雑化が要因、新人育成に障害
漫画の単行本は読まれるのに漫画誌が売れない。読者の漫画誌離れの背景には、作品が複雑化し、連載で読むには適さなくなったことなどがあるようだ。漫画誌の衰退は漫画の多様性を損ない、新人の育成に大きな障害をもたらすと懸念する声も大きい。 漫画雑誌は出版界全体を覆う不況の影響を受け、一九九〇年代後半から部数を落とし始めた。平成六年に六百五十三万部を記録した週刊「少年ジャンプ」は、今でも少年誌の首位を守っているが、部数は半分以下の三百万部。 かつて、読者は漫画誌の連載を読み、その中で気に入った作品の単行本を購入していた。 雑誌と単行本の売れ行きには密接な関係があり、連載作品のヒットが雑誌の部数拡大の大きな手立てだったが、最近は事情が違うようだ。 たとえば、『NANA-ナナ-』第十二巻は百八十万部を記録したが、同作品が掲載されている月刊「Cookie(クッキー)」の発行部数は二十万部。また単行本を出すたびに二百万部以上を売り上げる大ヒットシリーズ『バガボンド』を連載する週刊「モーニング」も六十万部に過ぎない。 集英社広報室では「『少年ジャンプ』に連載している『ONE PIECE(ワンピース)』第三十六巻は二百三十万部のベストセラー。かつてなら、もっとジャンプの部数に跳ね返ってきたはず」と話す。 読者の漫画誌離れについて、ある大手出版社の漫画誌編集者は「今の読者は複雑なストーリーを持つ長編作品を好む。たとえば浦沢直樹さんのヒット作『MONSTER(モンスター)』や『PLUTO(プルートウ)』のように、長大で複雑な話を漫画誌で細切れに読んでも話が見えず、面白みが伝わりにくい。『漫画誌はやめて、単行本が出てから一気に読もう』となってしまう」と嘆く。 読者を取り込むための常套(じょうとう)手段として、毎号の連載でサスペンスを盛り上げ、次号へ興味をひっぱる方法があるが、「下手をすると、単行本になった際にストーリーが不自然になり、売り上げに響く。本当に難しい」と前述の編集者はいう。今のところは読者懸賞の充実などしか手立てがないようだ。 読者が漫画誌を読まなくなったため、「売れている単行本」に人気が集中する。そして、漫画誌は減り続ける読者を逃すまいと、ターゲットを極端にしぼり、同じような作品ばかりを掲載する傾向が顕著になってきた。 漫画評論家の村上知彦さんは現状を「憂うべき事態だ」と判断する。 「多様な雑誌が多様な作品を発表してきたからこそ、日本の漫画文化は発展した。また、漫画誌は新人発掘の重要な場でもある。漫画誌の編集者たちは『毎号漫画を読ませる』ことの意味を考え直す必要がある」と話している。 岡本耕治 (04/25 05:00) http://www.sankei.co.jp/news/050425/boo010.htm 漫画読まない漫画家は多いよ。 勿論、漫画だけ、のような人もいるけど。 小説読まない作家志願も多いそうで。 俺も学校出てからろくに漫画読んでないなあ。 現実の方が色んな意味で面白いからね。ネットの定着で更に加速されたのだろう。 絵もえーかっこしぃの神経症的な劇画風か、カワユイ少女漫画風が多いし。 もはや俺には要らない。 と言ってもいられないが。
by huttonde
| 2005-04-27 04:06
| 漫画関連
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