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現実話 196
1月15日から3か月で3回の「健康対談」を
中日文化センタで行います。第一回はおおたわ先生で
「バランスの取れた健康」、第二回は働く人、
第三回は人間の本質と健康に迫ります。
武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
武田邦彦ガリレオ放談

普段はアメリカ一辺倒だが、温暖化になるとホッキョクグマ

20140112847847.mp3
日本の報道はどうしてここまで意固地になったのだろう?
かつて、温暖化を主張するいい加減な学者に騙されたことは
仕方がないのだから、そんなことにいつまでもこだわって
いないで、正確な情報を伝えてほしいものである。
現実話 196_c0072801_2032354.jpg
 http://gb.cri.cn/42071/2014/01/06/6351s4381151.htm

アメリカは大寒波に襲われ、各地で日本にも影響があるよう
な被害が出ている。「ニューヨーク市で氷点下16度を記録。
各地で例年の平均気温より14~19度低く、ロイター通信に
よると、寒さによるとみられる全米での死者は9人に達した。」

「米石油最大手のエクソンモービルは寒さにより石油精製が
一時的に停止。南部オクラホマ州ではプロパンガスの供給が
底をつき、ファリン州知事が非常事態を宣言。無許可の
運送業者に対しても急きょ、プロパンガスを輸送することを
認める措置を取った。」
現実話 196_c0072801_2036323.png
 http://togetter.com/li/613528

一方、南極は記録がある範囲(約40年)でもっとも氷の
面積が大きくなり、観光用砕氷船が氷に閉じ込められ、
アメリカから救難砕氷船が向かっている。北極の氷は
やや減り気味だが、南極の氷は増え続けている。

地球全体としては「極地に氷がある」という状態は、地球の
歴史から言えば異例の寒冷期に当たっていて、氷があること
自体が地球が極端に寒いことを意味しているが、北極・南極
を合計した氷の量はこのところほとんど変化していない。

このように、気温の変化や地球の状態は大きな目で見なければ
ならないのに、北極だけ、しかもここ30年ぐらいだけを見て
「ホッキョクグマが可哀想」というような幼稚園レベルの
報道が続いている。

たとえば日本経済新聞は2014年1月6日に、
「地球温暖化により北極を覆う海氷の縮小傾向が続き、
絶滅の恐れが指摘されているホッキョクグマの生存が一層の
危機にさらされている。北極の海氷は2012年夏に観測史上
最小を記録。専門家からは、人工的な給餌や本来の生息地
からの移動など、抜本的な対策を取らなければ絶滅から
救えないとの声も出始めている。」と報じたが、地球の気温が
15年間、やや低下気味であり、温暖化が進んでいないこと
には触れていない。

また「経済」という意味ではアメリカの寒波や南極の観光等
の方が重要であるのに、これまであまりに誤報を続けたので、
それから逃れられなくなっている。この裏には東大の教授が
「9月には北極の氷は史上最低になる」(現実ではなく、
単なる間違い)で裏付けられている。つまり
「ウソに裏付けられたウソの報道」まで進んでいる。

北極の氷は全体として少し減っているけれど、まだ冬は
全面結氷、夏は2割ぐらい減少した状態でそれほど危機的な
状態ではない。もっとも北極の氷が少なくなっても地球の
平均気温は下がっているのだから、地球全体に及ぼす影響は
ほとんどないし、まして日本はまったく影響はない。

日本のマスコミは過去の間違いを認めるか、認めないで
誤魔化しても良いから、一日も早く中立的な報道に戻る必要
がある。国民のための情報提供に徹して欲しい。また、
正確な事実を伝えることによって、事実の認識を統一し、
なにが対立点なのかはっきりするのが大切だ。「合意を
目指して事実を確認する」ことが大切であることを
知らなければならない。

(平成26年1月9日) 武田邦彦

安楽死と大麻、そして売春・・・オランダに学ぶ

2014011213591359.mp3
先日、高齢者のスポーツで有名だった95歳の方がオランダで
安楽死を選択し、パーティーをして友達に会い、そして静かに
息を引き取った。「私は満足だ。死への恐怖心は全くない。
医師が来たら旅に出る。」との言葉を残した。

オランダが安楽死を合法化したのは2002年。
自分の体や死は自分自身のものとオランダ人は考える。

オランダは基本的に大麻(マリファナ)は合法だ。それは
「一人静かに大麻の吸って人生を楽しむことを禁止する必要
はない」という考え方だからだ。もちろん、大麻というのは
麻薬性が低く、お酒、たばこ、コーヒーなどより作用が小さく、
習慣性もないのだから本来はあまり問題にするようなもの
ではない。本人の健康への悪い影響すら学問的に知られて
いない。

「社会の故なきバッシング」より「個人の生きる権利、
自由な選択の権利」を大切にしているからだ。だれかが
大麻を吸ったら社会が乱れるというような脆弱な社会は
それでなくても乱れる。

売春は次々と合法化されている。オランダは昔からOKだが、
2002年にドイツで売春が合法化された。売春するかどうか
は女性と男性の判断によるもので、個人的なものだ。夫婦の
間のセックスは合法的だが、夫婦ではない男女のセックスは
非合法とか、金銭の授受があれば非合法などというのは実に
幼稚な考えで、一人一人の女性がしっかりしていれば、
本人の判断で行動を決めればよい。

オランダのこのような社会の動きから見ると、日本は
「野蛮化」に向かっているように見える。その主なものは
「空気を重んじる」、「他人をバッシングする」だろう。

「マリファナはゼッタイ、ダメ!」というポスターを作る。
「なぜダメなのですか?」と聞くと「ダメなものはダメだ!」
と叫ぶ。石原元都知事が被曝を心配する都民に対して
「黙れっ!」と言ったのと同じだ。空気さえ作れば勝ち
という野蛮な社会である。

「他人をバッシングする」というのは、他人の言動を自分の
尺度で見て、口汚くののしることだ。時には道徳的なことを
罵っている。罵ることが道徳的ではないのに。他人が自分の
意見と違っても良い。他人の価値観を尊重することが大切で、
それが自分にひどく影響を与えるものでなければ、単に
「キモイ」とか「ウザイ」という理由でバッシングしては
いけない。未発達な高校生並の日本社会である。

一人一人が、「真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、
勤労と責任を重んじる人」(戦後の教育基本法の目的)で
あれば、安楽死も、大麻も、そして売春すら社会は規制する
必要がない。真理や正義よりお金、個人の価値より自分の
わがまま、そしてニートでも良いと勤労を軽んじ、事件を
起こしても責任を感じない、そんな野蛮社会の日本だから
こそ、安楽死、大麻、タバコ、売春がみんな社会を壊すもの
に見えるのだろう。

私の活動は「対立から合意へ」ともいえるし、
「憎しみ合うより好き同士」ともいえる。意見や感情の
対立は「事実を共有する」ことができない時に起こることが
多い。だから、私はまずは「事実」を共有したいと思うし、
共有した後は広く世界の状態を理解して意見を交わすのが
大切だろう。

(平成26年1月10日) 武田邦彦

離婚、学問の自由、そして・・・イタリアに学ぶ

2014011214251425.mp3
西ヨーロッパの国としてはイタリアはイギリスはドイツと
かなり趣きが違う。具体的に書くときりがないが、オランダ
に学ぶを書いた後なので、イタリアに学ぶということで、
2,3の話をしたいと思う。

イタリアは離婚率が低い。普通、公的な離婚率とは
1000人当たり、その年に離婚した人の率を言うけれど、
ここでは「結婚した人の何組が離婚するか」という
世俗的な離婚率で整理をする。

イギリス、ドイツ、オランダなどの離婚率が約50%、
つまり結婚した2組のうちの1組が離婚するのに対して、
イタリアはほとんど離婚しない。この理由として、
1)カソリックで離婚が認められていない、
2)相手を選ぶのが慎重だ、という二つがある。
いずれにしても法律的に離婚する数が極端に
少ないことは良いことでもある。

イタリア人の男女の愛は、ロミオとジュリエットでも
知られているように激しい。そして30歳を過ぎるまで
平均的に3人から5人とやや深く付き合い、相手をよく
理解してから求婚するとも言われる。

2011年イタリアで大きな地震があった時、地震予知に
失敗した地震学者が裁判で有罪になった。このことについて
野蛮国日本では「学問の自由に反する」などという見当はずれ
の意見があった。そして日本では今でも平気で「間違った
地震予知」をする学者が絶えない。

学問の自由は内的精神的自由であるから、国家の委員などの
「権限を持った立場」で発言すればそれは学者としての発言
(学問の自由のもと)ではなく、専門家の発言(社会との
契約に基づく発言)である。医学者が安楽死を研究しても
良いが、医師が患者に安楽死を施すには社会の合意がいる
のと同じである。

イタリアは古くローマ文化の土地柄であり、精神界
(キリスト教)や法律制度(ローマ法)などでは日本より
経験もレベルも高いのだろう。イタリアと言えば、デザイン、
イタリア料理、少しだらしない金銭感覚、すぐ女性のお尻を
追う男性・・・というイメージだが、実は学ぶべきことも
多いように思う。

日本もイタリアに負けない伝統と文化を持った国だったが、
明治維新と大東亜戦争の敗戦ですっかり魂を抜かれてしまった。

このブログの目指すところは「反目より融和」、
「嫌いより好き」な社会を目指すことだが、それには
第一に事実を知ること、第二に広く知見を持つことで、
このイタリアや先に出したオランダの話は第二の方だ。
自分の意見はしっかりしているように見えても、ちょっと
違う国のことを聞いただけで、「そういうのもありか!」
と思う。だからカッと来ないためにも広く知ることも大切だ。

(平成26年1月10日) 武田邦彦

戦後のわれら・・・「真理を愛する」

2014011312551255.mp3
あの大規模な戦争の後、私たちは「平和教育」を受けた。
その基本は教育基本法の第一条(教育の目的)・・・教育は、
人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、
真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を
重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を
期して行われなければならない・・・であった。

だから私たちはまず「真理を愛する人」になっているはずだ。
「真理」と「事実」は少し違うけれど、真理を愛するため
には、まずは「事実を大切にする」ことは必須である。

しかし、教育は失敗した。今の日本は戦後の教育受け、
この教育基本法の精神に満ちているはずだが、
「事実」はほとんど顧みられない。

その一つが「温暖化」だ。ここ15年も世界の平均気温は
変化せず、気象衛星で観測している上空気温は35年も
変わっていないのに、「ますます温暖化が進んでいる」と
NHKは放送する。「事実はどうでもよい」というのでは
なぜ真理を愛することができるのだろうか?

原発も同じだ。原発再開を主張している経団連に
「原発は安全ですか?」と聞くと、「安全です」と答え、
「それではなぜ東京の電気を新潟で作っているのですか?」
と聞くと、「危険だから」と答える。

「原発は安全か、危険か」という真実が知りたいのではなく、
「電気が欲しければ安全という。被曝したくないから
危険という」というご都合主義なのだ。

これは、マスコミや指導層だけではない。
平和主義の人も「日本は侵略戦争をした」という。

朝鮮は日本が戦争時代に入る前に「日本と同じ国」であったし、
大東亜戦争で戦った相手は白人だった。さらに中国は
アジア諸国で唯一、白人側についたので、日本は中国と
戦った(戦争の引き金になった日本のABCD包囲網とは、
アメリカ(A)、イギリス(B)、中国(C)、
オランダ(D)である)。

平和を愛するのはわかるが、真実も尊重しないと真理を
愛することはできない。でもマスコミ、指導層、平和主義者
だけを批判することはできない。真理を愛することでは
先頭を走らなければならない大学ですら、「温暖化」が
幅を利かせている。

その理由は「温暖化というとお金(研究費)をもらえるから」
という理由だが、教育の目的には「お金をもらうためには
真理を捨てても良い」とは書いていない。「オリンピックの
経済効果」、「首相が靖国神社に行くと中国との貿易に
影響がある」など、「真理よりお金、正義よりお金」の
人材を作ってしまった。

なぜ、戦後の教育が失敗したのだろうか? 昭和27年の
資料によると「立派な教育目的を書くことはできるが、
教育はむつかしいだろう。教育する人がいないから」と
書いてある。教育の目的にいくら立派なことを書いても、
教育する人が立派でなければ教育はできない。

私が「教育は先生が大事で、文科省はないほうが良い」と
言っているのは、文科省の役人で、教育の目的を身に
着けた人を見たことがないからで、それから見たら現場に
おられる教諭(校長ではない)の方がずっとレベルは
上である。

(平成26年1月10日) 武田邦彦

戦後のわれら・・・「正義を愛する」

2014011312561256.mp3
戦争の後、私たちは「平和教育」を受けた。その基本は
教育基本法の第一条(教育の目的)・・・教育は、人格の
完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、
真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を
重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を
期して行われなければならない・・・であった。

だから私たちはまず「正義を愛する」人になっているはずだ。
「正義」と「誠実」は少し違うけれど、正義を愛する人は
誠実でもあるはずだ。

哀しくなることがある。なんどもなんども「自然放射線とか
ラジウム温泉の被曝と、1年1ミリの原発からの被曝は別々
に考えなければならない」ということを言っているのに、
原発を再開したばかりに、あらゆる誹謗中傷を伴って
なんとか「ラジウム温泉があるから、原発の被曝も平気だ」
と言ってくる。

ラジウム温泉の被曝も安全とは言えないが、それとは別に
原発からの被曝で、日本人全体で1年8000人の犠牲者
までは認めようという「国民の合意(法令のもとになる数値)」
があり、それに基づいて多くの科学者が集まって「1年1ミリ
で1年8000人」という数値を決めている(審議会など)。
だから、1年1ミリは民主主義と法治国家での重要な約束で
あり、ラジウム温泉がどうのという話とは全く違う。

「正義を愛する」という認識がとても薄いのだろう。

日本人は戦争犯罪をしたという。「なにが戦争犯罪ですか?」
と聞くと、「東京裁判で有罪になっているから」という答え
が返ってくる。「東京裁判には原爆を投下を決定した
アメリカのトルーマン大統領や、一般市民の殺害を目的とした
1945年3月10日の東京大空襲を指揮したル・メイ将軍
は東京裁判の被告になっていないですが」と聞くと、黙る。
正義より「強いものに巻かれろ」と思っている。

原発被害の補償問題でも、「自治体など」強い機関からの
請求には東電は応じているが、個人からの請求は拒否し、
それを裁判所も支持する。「強いものが正義」という
日本の正義感とは違う教育を受けている。

誠実さというのは正義を愛する心からくるが、原発を実施
する前には「原発は安全だ」と言っていた人が、いざ、
原発を建設する段階になると「東京の付近はダメだ。
原発は危険だから」という。民主党がその典型だったが、
「決まるとき(投票前)に言ったことを決まった後(投票後)
に覆す」というのは「正義」とか「誠実」とかいう尺度から
言うともっとも「卑劣」な行為である。

戦争に負けて私たちが目指した社会が、教育基本法第一条に
書かれていた。だから、これは私たちの希望であるはずだ。
子供たちに教えることにウソはない。でも、現実にはいとも
簡単に誠実さを捨てる人ばかりで、その点では戦後教育は
失敗し、「正義を愛する」人はいなくなったのだろう。

もう一度、私たちは戦後の初心に帰り、子供たちにも
「正義を愛する心」を教育し、私たち自身も
「正義を愛する心」を取り戻したいと私は思う。

(平成26年1月10日) 武田邦彦

普通の歴史(質問編)
私のおじいちゃんはなぜ英霊なのでしょうか?

20140115917917.mp3
ある講演会でお聞きになっている方から「私のおじいちゃん
はビルマで戦死したのですが、なぜ、私のおじいちゃんは
英霊なのですか?」(ビルマは現在はミャンマーと呼ばれる)
と質問された。聴衆の方もおられ、若い人でやっと質問
された感じだったので、それ以上、お聞きすることは
できなかったが、「日本が侵略戦争をしてビルマまで
行ったのだから、英霊と呼ばれるのも」という
ニュアンスだった。

私の答えは次のようなものだった。

「歴史的なことは、現在の価値観で考えるのではなく、
その時の価値観で見なければいけません。16世紀から
20世紀の前半まで、白人が世界のほとんどの国を植民地に
していました。有色人種の完全な独立国は日本しか
ありませんでした。

植民地にされたアジア人の運命を二つ、紹介します。一つは
イギリスの植民地になったインドですが、優秀な若者は
両手首を切り落とされました。もう一つはフランスの植民地
のインドシナ(ベトナムなど)ですが、ここでは反抗的な
若者が街頭で逮捕され、そのまま死ぬまでコンクリートの
床の独房に入れられました。

私たち日本人だけがそんな目に遭わなかったのは、私たちの
おじいさんが「戦ってくれた」からです。今では戦争は悪い
ことになっていますが、おじいさんの時代は白人が侵略して
いましたので、女性や子供を守るために戦わざるを
得なかったのです。

ビルマまで日本軍が進軍した大東亜戦争でも、日本が戦った
のはアジア人ではなく、白人とアジア人で唯一白人側についた
中国でした。そして「どこまで進軍するか」は「良い悪い」
の問題ではなく、「戦いに勝つか負けるか」の問題ですから、
これは侵略とかそういうものではありません。

おじいさんは私たちのためにビルマまで進軍し、おそらく
灼熱の戦地でなくなったのですから、どう考えても
日本の英霊です。」

(講演では言いませんでしたが、当時はビルマという国は
イギリス領でしたから、日本が「ビルマに進軍した」という
より「敵国イギリスと戦った」というのが正しいと思います。
なにしろアジア諸国は占領されていたので表現が難しいのです)

日中戦争から大東亜戦争に至る歴史は、大きく歪曲されて
伝えられている。白人支配を正当化するために作られた話に
日本の知識人や朝日新聞がごまかされた結果だが、そんな
「事実と違う」ことをもとにしていたら、いつまでも
日本の中の争いがなくならない。

対立をなくしてお互いに意見を戦わせ、相手を尊重するため
には、事実を正しく認識することだ。繰り返すと、
1)当時、世界は白人が有色人種を支配していた、
2)有色人種の人生は悲惨だった、
3)日本だけが戦争をして独立を守った、
4)戦争中にどこまで攻めるかは、戦略であって、
  侵略ではない、
5)日本の戦争に間違いはなかった。
  あったのは白人の方だった。

ただ、日本人の中(特に知識人)は「白人は日本人より
優れた民族だから、白人がやることは許されるが、日本人が
同じことをしてはいけない」という思想が根強い。これは
コンプレックスだからなかなか理屈では退治できない。

また、戦後教育を受けている人の中にはこの知識人の
コンプレックスをそのまま引き継いている(そのほうが
自分に有利)人が多く、それも誤解のもとになっている。



ともかく、その若者は複雑な顔をしていたが、
本当に理解してくれただろうか?

(平成26年1月14日) 武田邦彦

東京と原発 (東京の人が日本人になるかの踏絵)

2014011610301030.mp3
細川元首相が東京都知事に立候補し、それを小泉元首相が
応援するということで話題になっています。
立候補する目的は「脱原発」です。

これについて「東京都と原発は関係ない」という話が
コメンテーターや都民からでていますが、人間は自分の身に
なるとわからないものなのだなとテレビを見ながらつくづく
思いました。まるで全体を見ることができず駄々を
こねている中学生のような感じがしましたが、
これでは原発問題は解決しないと思い、筆を執りました。

なぜ福島に原発があったかというと、東京の人が「原発の
電気は欲しいけれど、危険だから近くは嫌だ」というので、
所得の低い地方に作ることになったことに端を発しています。

もし、東京の人が誠実で「自分たちの電気は自分たちで。
特に原発が危険ならなおさら他人に押し付けずに
自分たちの近くに作る」という態度をとったら、
福島の人は被災しなかったでしょう。

また、「原発は安全だ」と言った人も東京在住、御用学者の
東大も、誤報を続けたNHKも、そして「健康に影響はない」
と違法な発言を繰り返した官房長官も東京の人です。つまり
福島原発事故は東京の人の自作自演なのですから、「今後、
自分たちはどうするのか? 誠実な人生を送るのか?」
という問いに真正面から答えなければならず、
それが今回の都知事選だからです。

恥ずかしいことにアメリカもフランスも電力消費地の近くに
原発があり、だからこそ安全対策もしっかりしているのですが、
現在の東京の人のように「自分だけ得をして危険は他人に。
良いとこ取りで、あとは権力と御用学者とNHKで誤魔化す」
ということをしていたら、日本人とは言えないと私は思います。

(平成26年1月16日) 武田邦彦

原子力資料探訪(1) 原子力基本法の精神

2014011811241124.mp3
原発の再開が本当の意味での日本の将来を左右する大きな
問題になってきた。このブログでは思想的に左右に偏すること
なく、「いったい、私たちはどのようなことをしてきたのか、
原発とは何なのか、どうするべきなのか」ということを
初心に帰り、重要な「資料」の断片を参考にしつつ、
整理を進めていきたいと思う。

つまり、このブログは「原発反対だからこうする」とか
「原発推進だからこの資料」というのではなく、損得もなく、
純粋に日本民族のために整理をして多くの人の参考にして
もらいたいと思って書くことにする。私は学者だから、
あまりにも当然のことだが、現在の日本では学者も
「何かのためにする」という傾向があるので、
ここで断っておきたい。

第一回は原子力基本法の精神だが、このシリーズは必ずしも
「基本から」というのではない。たまたま第一回が基本法に
なったということだ。
現実話 196_c0072801_1036402.jpg
日本の原子力は「原子力基本法」によっている。もともと
法律というのは「お上が決めて国民に強制する」というもの
ではなく、民主主義では「国民同士の約束」であり、
お上と言われる公僕(役人)は国民同士の約束を守るために
仕事をする。

特に基本法は、国民同士が「こうしよう」という精神的で
基本的なことを決めるのだから、それを役人(公僕)が
勝手に変えたり、解釈したりはできないものである。
現実話 196_c0072801_1037095.jpg
原子力には「自主、民主、公開」という3原則があり、それが
法律の第二条に(基本方針)として明記されている。現在では
「えっ!原子力は公開なの? 秘密が大切なんじゃないの?!」
と驚く人が多くなったが、皮肉なことに私が人生で
「なんでも公開するのは大切なことなのだな」
と知ったのは原子力の会議だった。

40歳代の第一線の研究者だった時、はじめて国の原子力の
委員会に出席した。委員会に行くと傍聴席やマスコミ席が
あって「公開」になっている。私はびっくりして
「原子力が公開なんですか?」と思わず聞いた。

その時に私を紹介してくれた人が、「武田さん、原子力は
すべて公開なんです」と教えてくれた。今ではこのような
「創業者魂」はすっかりなくなり、官僚主導で
「いかにして隠すか」ということに終始している。

日本は広島、長崎の原爆を経験し、原子力をやるなら、
平和利用に限り、現実にそれを達成するために、民主的に
進め、アメリカなどに影響を受けずに自主的であることを
守り、さらに公開を原則とするということになった。
それが「国民の約束」であり、官僚はそれを守るために
私たちが税金で雇用している。

私は原子力の公開の原則を知り、現実に「なんでも公開」の
世界を経験すると、それまで何かと秘密にしてきたことの
多くが実は必要がないことを知った。のちに大学に移り、
建築の橋本先生から「教授会の公開の原則」を学び、
私の人生に大きな影響を与えた。

つまり、原子力や教授会を知らなかった私は、世間の常識に
従って自分に不利なものや公開しなくても良いものは秘密に
していた。でも、現実に人間は言ったことすべてを覚えて
いるわけではないので、いったん、隠し始めると発言する
ときにいちいち、「どういったかな、これは言って
よかったかな?」と考える必要を生じた。

ところが、特に個人的なこと以外はすべてそのまま言うよう
になって、一つは頭がすっきりして物事の整理ができるよう
になったこと、第二にすらすら言えるようになったという
大きな進展があった。

さらにそれを続けていると、「武田さんは素直な人ね」か
「正直だ」と言われるようになり、信頼感も上がってきた。
何しろ秘密がないので、いつもすっきりしていて言うことが
つじつまがついている。どんな複雑なことでも「自分が
正しいと思っていることをそのまま言う。損得を考えない」
というのだから気楽なものだ。

でも、私が「すべて公開」という原則を学んだ原子力の方は、
少しずつ少しずつ公開の原則が守られなくなってきて、今から
20年ほど前には、秘密だらけの原子力村になってしまった。
もちろん、それが福島原発が爆発した一つの原因となっていて、
原子力は自らが自らの首を絞めることになったのだった。

福島原発の事故が起こった後、科学的事実どころか、原子力の
法律で決めてあることや、かつて原子力安全委員会が出した
指針まで「何とか国民に知られないように」と隠す役人や
専門家、はては情報を業としているマスコミまで
出現するようになった。

もう一度、原子力は「民主、自主、公開」の原則に
帰るべきだし、原子力の発展にはそれが一番良い。

(平成26年1月18日) 武田邦彦

普通の歴史「横糸編」 日中問題か、日日問題か?

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日本と中国の問題のうち、第二次上海事変からの日中戦争や
大東亜戦争の問題は、日本と中国の間のことなので
「日中問題」と言えば言えるが、その本質はそうでは
ないと思われる。

たとえば、「南京虐殺」という日中問題は、もともと戦争は
1937年暮れから38年初頭にあり、それ以後、日中間で
問題になることはなかった。しかし、1981年に朝日新聞
出版がだした本多勝一の著書が創造したものだ。それを
読んだ日本人が「南京で虐殺があった」と思ったことに
よって、始まった事件だから、日中問題というより、
日本の中の反日日本人の問題、つまり日日問題である。

この「本多捏造事件」と呼ぶべき犯罪が
なかなか打ち消されないのは、
1)世界で自分の国が非難されることを
  積極的に言う人はほとんどいない、
2)特に世界で自分の国が非難されることを
  ねつ造していう人はいない、
3)世界で自分の国が非難されることを、
  良く調べないで宣伝する国民はいない、
という現実があるからだ。

1937年、中華民国軍が上海に国際条約に基づいて駐屯
していた日本軍を攻撃し、第二次上海事変が起こった。
戦火は拡大し、敗走する中国軍を追って日本軍が上海の近くの
首都南京まで進軍し、南京を攻略したのが南京事変である。

もともと、国際条約を破って日本軍を攻撃してきたのは
中国軍であり、日本軍が南京を攻撃する前に南京にいた
中国一般人の人口が20万人、戦後の調査で同じ20万人
だから、南京虐殺は事実ではないのは明確である。

ところが戦争が終わって36年たった時に、朝日新聞の記者
の本多という男が上海に2泊三日して中国人3人にあい、
その体の傷と「日本軍が中国人を殺した」という伝聞を
もとにねつ造したのが「南京虐殺」である。

だから本当は問題にならないのだが、上の3つの世界常識が
あるから、瞬く間に世界に広がった。サッカーの国際試合でも
なんでも、自分の国を応援するのが普通で、自分の国が負けて
喜ぶ人というのは滅多にいない。よほど心がねじれている人に
決まっている。

というか、言われた方がキョトンとしてしまうだろう。
女子ソフトボールで、日本とアメリカが金メダルをかけて
オリンピックで戦って日本が負けたら「こんなうれしいことは
ない」と日本人が言ったとすると、それを聞いたアメリカ人は
「なにか策略があるのかな?」とむしろ警戒するだろう。

本多記者の一連の活動を見ると、日本人なのに日本に深い恨み
があり、それを朝日新聞が話題性が強いので、戦後の
「反日ブーム」の先兵として利用したということと考えられる。
戦前、野球を日本に導入した早稲田大学と慶応大学を
「つぶすぞ」と脅し、アメリカとの戦争に反対した新渡戸稲造
に「自決しろ」と促したのは朝日新聞だった。それが戦後、
アメリカに占領されると高校野球を主催し、アメリカとの
連携を支持した。それが朝日新聞だ。

でも、日本が負った傷は深かった。それはこの本多捏造事件に
日本の知識人が応じて日本バッシングを始めたからである。
当時、日本は左右の思想対立が残っていたので、やや不利に
立っていた知識人が自らの名誉挽回のために「日本人で
ありながら、架空の事件を作って日本を批判する」
ということを大々的に始めた。

これでは中国はもちろん、諸外国もねつ造かもしれないと
思っても、それに乗るだろう。「日本が侵略戦争をした」
とか「戦争犯罪があった」などというのも同じで、日本人が
日本を貶めるために作った話だが、それも外国から見ると
信じられないと思う。

日本の国会は戦後、「戦争犯罪はなかった」ということで
いわゆる戦犯を釈放することにし、それに社会党、共産党も
同意して全会一致で決議した。もちろん日本は民主主義であり、
国民の代表が国会だからそこで全会一致で決議していることを、
後に日本人自身が覆すというのは実に奇妙なことである。

このようなことを考えると、まずは日本国内で本多事件は
どうだったのか、日本は誰と戦ったのか、日本の中になぜ
これほど強い「反日感情」を持つ日本人が多いのかを
議論しなければならないだろう。

私のブログは「日本国民の意思の統一のためには」、
「事実を共有し」、「誠実に自分の意見を開陳し」、
「日本の子供たちのためにベストな方法を合意する」
ということに尽きる。

(平成26年1月14日) 武田邦彦

三菱マテリアルの高純度シリコン製造事故と日本の発展

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三菱マテリアルの四日市工場の熱交換器が爆発した。化学工場の
事故でもかなり大きな方で、社会では会社へのバッシングが
続いている。特にテレビを見ていると解説者がここぞとばかりに
「そんな常識外れな」と日常の常識を化学工場の点検に直接、
応用して見当はずれのことを言っている。

事故の責任は検察と裁判所がつけてくれるし、ビジネス上の
損害も大きいだろう。その意味では社会が大きな制裁を科する
必要はない。私はむしろ日本社会がこの事故から学ぶのは
会社をバッシングするのではなく、再発防止と、
日本の行く末だろう。

私はあるテレビのコメントで「今度の事件の本質は、日本が
技術立国でいくのか、それとも料理と英語を選択するのかの
大切な問題を含んでいる」と言った。つまり、現在、
日本の技術者のレベルは毎年のように低下し、
その歯止めがかけられないでいる。

戦後、日本の発展は「技術と自由貿易」の2つが両輪だった。
戦前の軍事主体の政策を改め、平和のもとで国力を増やすには
技術力が一番だったからである。その結果、1956年から
1990年の34年間、日本は高度成長を遂げ、GDPは
8.8倍になり、国民一人当たりの所得は欧米並みになった。

その日本が今後、どのような方向に進むのが良いか、
まだ結論は得られていない。しかし、資源がない日本は
「技術が資源」の時代に入り、技術の重要性がさらに強く
なっている。また戦後の状態を見ると、世界一流の技術を
作ることができる民族は、アングロサクソン、ゲルマン、
そして日本民族しかいないこともほぼ間違いない。

今、日本の高等学校教育の理科教育は大学受験の影響を受けて
崩壊し、物理などは履修者が10分の1という状態である。
この状態では電気、機械を中心とする日本の技術陣は必要な
数を卒業させることができない。

日本の産業を世界で競争できる状態にするには240万人の
優れた技術者を要し、そのためには毎年、高校大学から
11万人の技術者を輩出する必要がある。この数は
アメリカの6万人に比べて人口比で実に4倍に達する。

高等学校で物理、化学の勉強をする子供が少なくなり、
料理、英語の訓練が増えると、技術者のレベルは相当落ちる
だろう。それが日本の将来の方向をよく考えての結果なら
よいが、単に男女共同参画とかグローバリゼーションという
ことだけを考えているので、極めて危険である。

このブログを書いているうちに愛知県の新日鉄住金の工場で
火災事故が起こった。一つ一つの事故の原因はむつかしいが、
やはりここまで技術者のレベルが下がると事故は防ぐことが
難しいだろう。

男女の役割を固定する意図はまったくないが、かつて酒を
酌み交わしては日本の未来を論じ、政治、経済が好きだった
男性の「検討会」はほとんどその影をなくした。その代り
女性が政治・経済・技術を論じてくれれば良いのだが、
まだそこには達していない。

個別の正当性ばかりを強調する昨今、「真空地帯の日本」が
このまま崩壊していく予感がする。日本は当面、科学技術立国
で行くのが最もよく、それには男性高校生の力が必要とされる。

男女が同権であることにまったく異議はない。だからと
言って男性の特徴まで消してしまう必要はなく、
国の力として活用すべきと考えている。

(平成26年1月18日) 武田邦彦

「ルール」とはなにか?
・・・ある主婦の投書から(リサイクル)

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少し前、朝日新聞の声の欄に「分別を守らない人がいる!
ルールは守れ!」と憤慨して投書している主婦の声が載って
いた。このような声を乗せる朝日新聞も新聞だが、
可哀想にすっかり騙されている主婦が恥をかいた。

「ルール」というのは「お上」が決めるものではない。
民主主義では国民や何かのグループが「合意のものの約束」
として決める。だから「ゴミを分別する」というルールはない。

リサイクルがスタートする時、ルールは次のように決められた。
1) 消費者が分別してゴミを出す、
2) 自治体が分別したゴミを分けて収集する、
3) 業者がリサイクルして「物質として」再利用する。
その時に「ルール」を作る人が広報用に作った絵が次の絵である。
現実話 196_c0072801_1047272.jpg
このルールを最初に破ったのが政府で、リサイクルが始まって
すぐ、「リサイクルした材料は物としては使えない」という
ことが分かり、「サーマルリサイクル」という言葉を作り
(英語でいえば日本人はわからない)、「焼却もリサイクル」
に入れた。これだけでルールは破たんしている。

次に業者はそれに追従してリサイクルを止めて焼却するように
なった。自治体も焼却を承知で分別ごみを集め、それを一緒に
して燃やし始めた。このようなことで社会が正常に進み、
若者が意欲を持つはずもない。

2006年夏。名古屋大学工学部の卒業生が私のところに来て、
「私は耐えられません。毎日、リサイクルするということで
ゴミを受け取り、リサイクルの証明書を出して、そのまま焼却
しています。私は大学で何のために技術を勉強したのかと
哀しくなります」という。

実直な日本人、純粋な若者はまだ日本にいる。
「悪貨、良貨を駆逐する」ではないけれど、これからの
日本を背負い、真面目に努力しようとする若者を壊して
いるのは、このような一つ一つの「ルール破り」である。

今や、分別リサイクルのルールを守ろうとしているのは
「全体の動きを見ないで正義を主張する主婦」だけになった。
つまり、「自分がしていることが、多くのまじめで純粋な人を
傷つけている」ということを知らず、「悪」(真の意味の
ルール破りの自治体など)に手を貸していることだ。

「ルールというのは、参加者がそれを守る意思がなければ
成立せず、ルールが成立しているかどうか質問に答えなければ
ルールとして存在しない」ということは民主主義の社会に住む
大人の知っていなければならないことだ。

知らないことは時に「悪」となり、他人を傷つける。
「私の思い」だけでは悪人が多いこの日本社会では
善人を痛めつけることになる。

ところで、先日、ある自治体の首長にお会いしてリサイクルの
話になった。立派な市長さんで私の言うことを理解して
いただけると思い、「市民に分別させて市はそのまま焼却
している。それで誠実と言えるのか」ということを聞いたら、
「問題はある。レジ袋も少なくなったので、熱が足りずに
重油を足している。でも、市民の環境意識を高めるための
行政的手法だ」と言っておられた。

お上が環境に悪いことをしているのに、市民を教育するという
感覚だった。これまでも政府や自治体が環境に悪いことを
しながら「環境の意識を高める」ということを言うけれど、
間違った論理や科学、方法で教育はできない。
単なる自治体の言い訳と考えられる。

レジ袋の追放のようにどこから見ても不合理で環境を汚すこと
が、白昼堂々と行われ、それを追及されると「市民の環境意識」
に逃げる社会、それはまともな社会ではないだろう。
朝日新聞も少しは見識を持ってもらいたい。

(平成26年1月19日) 武田邦彦

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武田邦彦さんの音声 (2012.03.11 - ) -STARS LIFE ☆ YouTube
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お手伝いさんのブログ はじめに 2011年12月18日
武田邦彦先生のブログ(音声のみの記事)が利用できない
方のために、実験的にテキスト化してみました。
武田邦彦先生 - みんな楽しくHappy♡がいい♪

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東京電力が原発事故当初からメルトダウンを認識し情報隠蔽
して被曝させた事を認める…東電広瀬社長「国(民主党)から
圧力があった」と説明したのを新潟県知事が公開ツイート

0 :ハムスター2ちゃんねる
2014年1月16日 15:30 ID:hamusoku
【原発】東電は、進展予測などから事故当初からメルトダウン
を認識できていました。実際に認めたのは2月後で、大勢が
不要な被曝を強いられました。情報隠蔽に至った経緯の解明を
求めたところ、広瀬社長から、国から圧力があった旨の説明が
ありました。今後、具体的な経緯を確認したいと思います。
現実話 196_c0072801_430760.png
 https://twitter.com/IzumidaHirohiko/status/423672285933744128

2 :ハムスターちゃんねる
2014年01月16日 15:35 ID:wVkZCBid0
これはシャレにならないレベル。

3 :ハムスター名無し
2014年01月16日 15:35 ID:7GB.eHhO0
さすが民主党!やる事が違うな

4 :ハムスターちゃんねる
2014年01月16日 15:35 ID:nfgtt6XY0
知ってたけど公表おせーよカス

http://hamusoku.com/archives/8218087.html

【日いづる国より】高山正之、
原子力発電「争点」にするなら正しく知ろう[桜H26/1/17]

http://www.nicovideo.jp/watch/1389888775

by huttonde | 2014-01-16 06:09 | 現実話 | Comments(0)
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