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現実話 206
4月27日日曜日午後1時から、名古屋ライブホールMIDで
トークイベントをやります。ご案内を出しました。ただ、
入場券をプレイガイドで購入しなければなりませんが。

武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
武田邦彦ガリレオ放談

保安官ワイアット・アープ、出でよ!!

2014032311241124.mp3
日本は、(法令にも決まりがない、事実調査もしない、
暴力で人の一生を台無しにする)という新しい時代に
入ったようだ。このようなリンチに参加している人は、
NHK、マスコミ、ブロガー、
そして匿名のネット活動家である。

「リンチ」は法治国家では犯罪である。犯罪を起こした人は
自首すべきである。警察は「腕力による暴行」については
直ちに取り締まるが、「言論による暴力」はまだ取り締まり
の尻込みをしている状態だ。

しかし、NHK、マスコミ、ブロガー、ネット参加者は
その人たち自体が「言論」を武器にしていることを良く
知っている。良く知っているがゆえに、受信料を強制的に
取り、膨大な人数を抱え、ブログを運営し、ネットに参加
するのだ。力がなく、意味がなければ活動しないだろう。

だから、「リンチ」をしないという鉄則を守らなければ
ならない。もし守らなかった場合、「すみません」と謝り、
「自首」すべきである。自首の第一歩はマスコミなら
テレビや新聞、ネットならブログなどで「なぜ、自分が
リンチをしたのか、どういう制裁を受けるのか」を
自分で決めて宣言すべきである。

言うまでもないが、リンチとは、
1)私たちが日本社会を明るく、安心して暮らすために
 約束した法令に違反していないのにバッシングすること、
2)十分な調査をせずに、また知識がないことが自分でも
 わかっているのに正義を振りかざすこと、
3)夜陰にまぎれ覆面をして(匿名で)行動すること
 (自分が悪いことをしていることを知っているので、
 匿名になる)、
4)衆を頼んで不誠実なことを伝え、自らの満足を得ること、
などである。

アメリカの西部開拓時代。それは19世紀の前半であり、
現在の日本に比べれば、野蛮な状態だった。ピストルによる
決闘があり、インディアンの虐殺があった。それでも、
「リンチによる縛り首」は現に禁止され、保安官が現れて
リンチを急ぐ住民に対して、「罪があっても法の裁きを
受けさせる」と叫んだのだ。
現実話 206_c0072801_19475040.jpg
その一人にOK牧場の決闘で有名なワイアット・アープが
いる。幸い、肖像が残っているが、それほど知識人では
ない。それでも、法の存在、社会の根幹はよく理解し、
命をはってもリンチが悪いことを社会に知らせた。

細胞論文が今後、どのような経過をたどるかは不明であるが、
「わかっていないことを勝手に推定し、自分が知らないこと
を勉強せず、一個人をバッシングしてその人生を狂わせた」
ことに加担した人は、なぜワイアット・アープほどの
自制心も正義心も、学力もないのだろうか?

マスコミもネットも「万能細胞」に戻って、もう一度、
体を作り替えるべきだ。今回の細胞報道やネットバッシング
で間違っていることをリストしておく。

1)論文にはある程度の誤りがある。誤りがあってもよい
 ということではなく、それをどうするかは本人が考えることだ。
2)一般的に論文を出しただけでは特段の被害者を出さない。
 だから、たとえケアレスミスがあっても、
 「悪」とまでは言えない。
3)もし論文がミスや故意で間違っていても、
 社会の被害は拡大しない。
4)昔、金持ちの男性だけが書いた論文を、今はいろいろな
 立場の人が書いている。これは良いことだが、やや論文の
 正確さは落ちる。私は正確さが落ちても多くの人が
 学問の道を選ぶのを優先したい。
5)新しいことが書かれた論文は最初は極めて不完全で、
 再現性もないことがおおい。発見が画期的であるほど、
 その実証には時間がかかる。
6)(Natureの論文が不完全だという報道に前後して
 起こった博士論文について)一般的に、あることが問題に
 なってとき、本人の学生時代のものを掘り出すのは
 不誠実である、
7)博士論文は審査したほうに問題があり、
 本人が取り下げることはできないと考えられる、
8)教育中の作品は、本来は本人が卒業したら破棄する
 (答案を破棄するようなもの)ものであり、
 それを穿り出すのは卑劣きわまる。
9)理系の学術論文にコピペをどのように活用するか、
 正面から議論が必要である(教育目的に書かせる場合は別)。

(平成26年3月23日) 武田邦彦

北極の氷が増えたことを報道せず、
海洋の酸性化の誤報が続く

2014032412191219.mp3
かつてソ連のルイセンコが数1000人の科学者と徒党と組み、
「共産主義のもとでは小麦が良く育つ」というウソの学説を
打ち立て、多くの科学者がそれに従った。今から、
わずか60年ほど前のことだ。彼らの主張は、

1)共産主義のもとで育てると(低温処理)
 小麦が多く生産できる、
2)メンデルの法則はブルジュア思想である、
というものだった。

ルイセンコの説に賛同しないか学者は処刑、シベリア送りに
なった(現在の日本が温暖化に疑問を呈すると、国の研究費
が来ないのと同じ)。そして中国の毛沢東がルイセンコに
学んで大量の餓死者をだし、北朝鮮も大失敗した。
科学は事実に基づくものであり、学者の数がどうかとか、
政策との一致とは無関係のものである。

それから60年、日本にルイセンコ旋風が吹き、
まだNHKがそれを主導している。NHKのルイセンコ風
世論操作で最近の二つを紹介する。

まず、ヨーロッパの宇宙機関と日本のJAXAがほぼ同時に
「北極の氷が1.5倍になっている」ことを2014年
(今年)1月に発表。これまで「面積」しか話あらなかった
北極の氷が「体積」が測定されると、増えていることが
分かった。

これまでの報道と全く違う結果なので、もしマスコミが
STPA細胞と同じ報道態度ととるなら、大々的に
キャンペーンをして、「これまで北極の氷が増えたと報道
したのは、誰が言ったのか」とリンチを加えなければ
ならないだろう。国内の新聞でもこの事実を報じたところも
あるが、報道は仲間内なので、女性研究員とは相手が違う
ということでリンチは行っていない。

またゴア副大統領は2008年に「2013年には北極の
氷はすべてなくなる」と言い、それをNHKも報道したが、
全く違う現実を報道しようとしない。

ウソを発表するが「積極的誤報」に対して、一方の学説や
発見だけを報道する「消極的誤報」に分けると、今回の
誤報ははっきりした「学説の選別」であり「論文の選別」だ。
「論文には本当のことを書くべきだ。だからSTAP細胞
論文は非難しなければならない」と書いた記者は、温暖化で
正反対の学説があり、その一方だけを報道しているのは、
「自分たちが理系論文の正誤を判断できる」と思って
いるのだろうか?
それならSTAP細胞の正義も自分で判断できるはずだ。

もう一つ、読者からの情報によるとNHKが教育チャンネルで、
CO2が海に溶けると海が酸性になるという番組を放映した
という。言葉はわるいが「化学の基礎ぐらい勉強しろ!」
と言いたくなる。

酸性、アルカリ性というのは、地球全体で変わりようがなく、
地表にはカルシウム、ナトリウムなどのアルカリが豊富に
あり、酸性やアルカリ性が変化するとそれに伴って、
融けたり沈殿したりして海の酸性度を一定に保っている。



もともと海にCO2だけを溶かすということはできず、
酸性度の変化によって海の周辺の陸地、海底などから
物質が溶け出し、酸性度を中和する。

このぐらいの科学の初歩が分からないなら、NHKは科学放送
を止めるか、NHK自体を解散するしかない。日本は今、
ルイセンコ風の誤報に振り回されている。科学技術立国と
言うなら、事実に忠実であること、科学として確立した
ことに反するときには特段の説明をつけること、という
二つを大切にすることだろう。

「空気」の後を追う人ほどみじめな人はいない。

(平成26年3月24日) 武田邦彦

民主主義の危機・・・大阪市長選挙

20140325713713.mp3
大阪市長選挙は「法的」に正しく行われたのだろうか?
そして、代議員制民主主義で私たちがもっとも大切に
しなければならないのは、なんだろうか?

私は橋下市長と政治的見解も少し違うし、若干、発言が過激
なようにも感じる。でも、橋下市長の性格、発言、思想が
どうと言うことよりも、民主主義を守ることの方が大きい。
橋下市長が独裁的だから、民主主義を捨てるというのは
「相手が悪いから、俺も悪くなってやる」という
小学生的の論理だ。

今回の大阪市長選挙は「法的に正しい手続き」で行われたの
だから、市長権限を逸脱していないし、市長は選挙で選ばれ
ている。だから、いくら気に入らなくても、選挙は有効で
あり、「自分の考えと違うから、選挙は大義がない
(民主主義を捨てる)」という気分にはなれない。

民主主義とは「自分の考えと違う人を認める」ということだ。
そこに、選挙があり、議会があり、議論がある。それに対して
ヒットラー、スターリンなどの恐怖政治は、現在の日本の
NHKのように「誰かが正しいことを決めて、それに反する
人はシベリア送りにする」とか「内部で何かを決定しても、
決定過程が完全に不明瞭」という「村八分精神」が好きなの
を「全体主義」という。

「どちらが好きなのか、はっきりしろ!」と言いたくなる
ことがある。たとえば「クールビズ」だ。政府に言われな
ければネクタイを取れないなどいうのはまさにヒットラーで、
ここまで国民の服装を制限する国はもうあまりない。

ところで、大阪市長選挙だが、既存政党(自民党など)が
対立候補を出さない理由として「選挙に大義がない」と
言っている。また中央政界では≪旬は過ぎた≫と、これまた
まったく意味不明の発言をマスコミが報道している。

まず第一に、選挙には常に大義がある。そして選挙をするか
しないかの決定は法令で定まっていて、その「法令」は
国民の間の合意である。だから、政党や議会は選挙が自分
に不都合でも法令に基づく選挙には自分の所見を述べて
立候補しなければ、その後の発言権はない。

もし仮に(これはマスコミの記者が取材で明らかにするよう
なことだが)、既存政党が「今度の大阪市長選挙は大義が
ないので、選挙に行かないように」と呼びかけたとしたら
(テレビなどでは同じ意味のことを言っている。つまり
今回の選挙は無意味だと言っているので、無意味なことを
しろと言うのもおかしいからだ)、それは政党を解散
しなければならないほどの全体主義思想(自分が正しい
という思想)と言える。

選挙民(市民)が「気分が乗らないから投票に行かない」
というのは良いが、政党(公式な政党)が選挙が嫌だから
対立候補を出さないというなら、それは民主主義自体の
破壊である。

大阪市議会が「大阪都構想」に賛成しているなら、橋本氏の
応援に回り、反対なら対立候補を出すべきだ。今後の議会にも
よるが、もし議会が橋下市長に協力しないということになると、
大阪市はいったん、民主主義を止め、政党と議会を解散し、
あらためて民主主義をやり直さなければならないだろう。

地方自治が市長(首長)と議会という二重代議員制をとって
いるのはそれなりの理由がある。市長と議会はお互いの意見を
尊重し、意見が対立したからと言って、制度自体を否定するの
は不見識だと私は思う。選挙を放棄した政党は、今後、
橋下市長に反対することはできない。

(平成26年3月24日) 武田邦彦

お母さんのための原発資料探訪(8)
「安全」と言っている人たちの細工

20140325910910.mp3
被曝は安全だと言っている人たちは、データをどのように
改ざんしているかの具体的な例がでてきました。もちろん、
食材にしろ、空間線量にしても、インチキをしているの
ですが、その人たちも「正義感」があるのです。

つまり「被ばくは安全だから、法令を違反することが日本の
ためになる」と確信しているのです。その一例(最新、
読者の方からの資料提供)をご紹介します。

「内閣府原子力被災者支援チーム」というのがあり、
原発の近くの住民の被ばく状況や、もしそこに住んだら
どのぐらい被曝するかというのを測定したり、
計算したりしていました。

ところが、2013年に避難指示の解除予定地域で、
個人線量計で被曝線量を調査したところ、予想した被曝量
より大きく、とても法令の基準である1年1ミリには
収まらなかったので、データを操作し、住民の被曝予想線量
を低くして福島県の関係自治体に連絡することにしたと
いうのです!!

本来、国民の税金で生活しているお役人が、国民の被曝が
法令を超えるので、データを改ざんして、法令の範囲に
入れるというとんでもないことをしたのです。通常の計算を
すると最大で住民の被ばく量は1年6.6ミリシーベルトに
なるので、NHKの計算方法にしたがって、1年1ミリに
なるようにしたのです!!

計算しなおした人は支援チームの田村参事官で、
「悪げはなかった」と釈明しているらしい。でも、
「支援チーム」というのは住民の支援であり、住民の
帰還時期を早めるために、データを操作するのであれば、
支援チームなどいらない。

これはかなりはっきりしたものだが、原発再開自体が同じ
論理だ。たとえば、原発再開を唱えている人に、「原発は
安全ですか?」と聞くと、再開を支持しているのだから
「安全だ!」と答える。その同じ人に「なぜ東京の電気を
300キロ近く離れている新潟で作って(原発の発電)、
送電ロスをして東京に送っているのですか?」と聞くと、
「危険だから」と言う。

電気が欲しいから「安全」、被曝したくないから「危険」
というのだから、論理がさかさまだ。今度もそうで、被曝量を
測って1年1ミリ以内ならOK、それを越したらNOなのに、
1ミリを超えたから1ミリを超えないように計算する
というのでは、これも論理が逆転している。

現在でも、「食材を売るためにはストロンチウムを測定しない」、
「食材を売るためには外部被曝はゼロとして基準を決める」
などもまだ横行している。政府は国民が法令を超えて被曝する
ことを心配するより、無理にでも帰還させたいということだ。
これでは日本国の役所として恥ずかしい! 誠実な役人に
なって欲しい! 私たちはまだ、原発のことは決して
信じてはいけない。

(平成26年3月25日) 武田邦彦

30歳の研究者の標準的レベルはどのぐらいか?

2014032612361236.mp3
STAP細胞の論文の一部に間違いがあったということで、
日本中が大騒ぎした。この論文の筆頭者(論文の共著者の
最初に書いてある人)が30歳の研究者であることで話題に
なった。「女性」か「男性」というのはあまり関係がない
この問題について、考えてみたい。

30歳の研究者というのはどのぐらいの実力かということを
日本社会は理解していないように思うので、著者をかばう
とかそういう詰まらないことではなく、研究者と言うのは
どういうものかについて少し紹介したい。

1.博士課程を終わるのが最短で28歳だから、
 30歳の研究者は研究を始めたばかりの人である、

2.普通の30歳の研究者がNatureに
 論文を投稿することはまず不可能である、

3.普通の(Natureよりレベルが低い)英語の論文を
 一人で作成して、投稿し、査読(審査)に耐えて掲載に
 至ることは不可能と考えられる、

4.普通は教授やそのレベルの経験を積んだ指導者が横にいて、
 査読結果(2、3度くる)が来るたびに、査読委員の文章を
 読み、打ち合わせる、

5.30歳の研究者が独自に査読委員の質問や訂正要求に応じる
 ことができるのはレベルの低い学術誌だけで、このレベルの
 場合、質問の意味がわからない、どうして答えたらよいか
 わからない、というのが普通だ。

こうして少しずつ研究者は育っていく。研究者に必要なのは、
「ミスなく論文を出す」ということではなく、まずは
「着想や実力を上げていく」ということで、普通は
40歳ぐらいになればある程度、独立して研究と投稿が
できるようになる。

(学術分野ではつねに「故意は考えない」という原則がある。
故意のものは自然科学でも時々あるが、その人の一生のうち、
ほぼ明らかになるので、一つ一つを警察のようにチェック
する必要はないし、研究は意外なことなので、チェックする
方法もない。 最近、佐村河内氏と比較されることがあるが、
故意があるかないかは決定的に違うし、難しさも違う。)

(平成26年3月26日) 武田邦彦

日本は民主主義なのに「自分が正しい主義」が蔓延したのか?

2014032712421242.mp3
「正しいとは何か?」というタイトルの本を小学館から出して
しばらくしたときに、ある人から「先生の書いた本を見たとき、
正しいって決まっているのに何が書いてあるんだろう?」
と思ったといわれました。

確かに、今の日本は正反対のことを同時に言うという
病的状態にあります。つまり多くの人が「これは正しい!」、
「間違っている!」と自信たっぷりに言って、他人を
バッシングしたかと思うと、「他人を尊重する教育」とか
「多様性が大切」などと書いたりします。

人は一人一人、考えを持っています。どの人の考えが正しい
かわからない、他人の意見が自分と違っても、直ちにそれが
間違っているとするのではなく、じっくり話を聞くとか、
他人は他人の正しさがあると思うのが「他人を尊重し」、
「多様性を認める」と言うことだからです。

特に民主主義では、それぞれが考えを持ち、議論し、投票し、
少数意見を尊重するという原理があり、それは一人の人が
「これが正しい」と決めるより優れているという考えに
基づいています。一人の人が「これが正しい」と決めたほう
が能率が良いのですが、面倒な民主的手続きを取るという
決意が現在の日本なのです。

原発再開、大阪市長選、STAP細胞・・・このところ続く
日本社会の問題について、どうしてこれほど「自分の考え」
を「正しい」と思うのか?といぶかるばかりです。

「正しい」というのは、現在まで4つしかありません。
神様が決める(宗教)、偉人が決める(道徳)、相手が決める
(倫理)、そして社会が決める(法律)ですが、神様と偉人は
民主主義では使わずに、倫理と法律です。倫理の倫という
言葉はにんべんに論理ということで「相手の理」、つまり
相手の希望や意見に沿うことを言います。

だから「倫理の黄金則」は二つあって、
「相手のしてほしいことをしなさい」(積極的黄金律)、
「相手のしてほしくないことをしてはいけない」
(消極的黄金律)です。

ですから、相手が決まっている時にはできるだけ倫理に沿い、
社会全体の時には法律に従うというのが「正しさ」の基本に
なります。ところが、テレビ、新聞、ネットを見ていますと、
二つの現象がみられます。

一つは、法律でも倫理でもなく「自分が正しい、相手が
間違っている」と言う確信に基づいているものです。
たとえば、「国民の70%が原発の再開に反対しているが、
原発を再開するのが正しい」という考えで、この考えは
「国民の多くより自分が正しい」と信じていることから
来ています。

そんなことを言っていたら、日本には1億2000万人もの
人がいるのですから、「正義」は1億2000万もあること
になり、到底、キチンとした社会を作ることができません。

第二に、「自分は悪であっても、正しいことを言える」という
論理です。つまり「泥棒に「泥棒するな!」と言われる」
という現象です。たとえば、NHKのツバル報道では、
地盤沈下している地域に大潮の満潮の時に撮影に行って、
温暖化とは関係ない映像を放映し、ナレーションでは
「温暖化によってこんなに苦しんでいる。私たちは***を
すべきだ」と言うという例です。

STAP細胞の場合は、「論文とはこういうものだ。許せない!」
と言う人がいるので、聞いてみると文系の人で外国に論文を
出していないという場合がありました。文系の論文は「文章」
が命ですが、理系では「事実が命」なので、文章は重要視
されません。理系は「創造」してはいけないのですし、
文章ひとつで事実が変わるわけではないので、
差が出るのです。

いずれにしても、人間は「法律に違反しない範囲で、自分が
これが正しいと思う行動をする」ということですから、
法律に違反しているかどうかは問題ですが、そうでない場合
は「自分には納得できない、少なくとも自分の考えと違う
けれど、相手はそれが正しいと思っているのだな」
と考えるべきです。

このように「自分が正しいと思い込み、相手が間違っている
と断定する」という文化は、恐ろしい社会を招くことは
歴史的にも繰り返されていることです。

このようなことになったのは、テレビの罵倒番組やネットの
匿名バッシングにもよると思いますが、私たちはもう一度、
正気に返って「自分が正しいと思っていることは、正しく
ない可能性がある。自分はお釈迦様ではないのだから」と
思い返すこと、そして、匿名の時には「匿名自身がルール
違反なのだから、自分のルール違反を認めてくれているの
だから、少し遠慮して名前を明かして活動している相手を
尊敬しよう」ぐらいは必要でしょう。

大阪市長選についてもご意見をいただいていますが、私は
「議会が市長を批判するなら、選挙にでなければいけない」
というごく当たり前のことを言っていますが、市長を批判
するマスコミやネットが多いことに驚きます。そして私は
橋下市長の意見に反対ですが、「民主主義を守ろう」
というと「武田は橋下の肩を持つのか」というような
反論があって、これも困りものです。

最近、街を歩いていたらすれ違いざまに「タバコを吸っても
良いなんで、いい加減なことを言うなっ!」と私を罵倒した
人がいます。私はすぐその人のところにいって、
「あなたも紳士なら紳士らしく、キチンと話をしてください。
私も私なりの根拠をもっていっています」と言いました。

まさか、追っかけてくるとは思っていなかったのでしょう。
その人はびっくりした顔で「先を急ぐから」と言われました。
そこで私が「そちらの方から言ってきたのですから、
私が反論するぐらいは認めないといけない」と言いますと、
相手「すみません。私が不十分でした。本当に先を急ぐので」、
武田「わかりました。でも、紳士的にやってくださいね」
で終わりました。

これが発展すると、その人が憲兵になり、シベリア送りに
なるというが歴史の教えることです。私は「日本はあかるい
民主主義」を希望しています。それは一人一人が日本人
としての誇りを持ち、誠実で礼儀正しく、他人を尊重し、
堂々と名を名乗り、謙虚に自分の考えを言うという社会です。

(平成26年3月27日) 武田邦彦

特許代筆業の違法性・・・STAP論文に見る社会の誤解

20140328902902.mp3
科学者や技術者は新しい発明をして、それが産業上の有意義
だと思ったら、知的所有権(特許権)を主張できる。今回の
STAP細胞関係もおそらくは2013年の春ごろには
理研は特許を出しているだろう。

特許を出願すると1年半で一般に公開されるので、いそいで
Natureに論文を出したということと推定
(今のところ推定)している。特許は複数出したと思うが、
特許の発明者は執筆しないのが普通である。

特許になる発明が行われた場合、それを特許権として出願し
知的所有権を持つために、弁理士が発明者のところにでむき、
発明の内容やデータを聞き取り、発明からどの程度の
「法律的に認められる権利」を主張できるかを判断し、
「特許請求の範囲」を決める。

また博士論文の第一章に当たる「これまでの発明」に
ついても、弁理士が書き、もし発明者が書く場合は、
「実施例」と言われる実験の結果だけと言うことが多い。

だから、特許の名誉は発明者に与えられ、特許権にともなう
収益は出願人(たとえば理研)だが、執筆者は別人で影の
人である。というのは、特許権は冷酷なビジネスに関係する
ので、本人に書かせてまずい特許になる(請求範囲、つまり
権利範囲が狭い)より、専門家が執筆する方が「得策」
だからだ。

得になるならなんでもよい。先ほど非難していたことも
コロッとひっくり返るなら、他人を批判することなど
できないだろう。

つまり、この例でもわかるように、理系の発明、発見は
その真なる部分を発見者が説明すれば、その結果を誰が
まとめても同じであり、特許の場合で大きな組織なら
組織内の専門家が、個人の場合などは「特許執筆業」に
依頼しても何の倫理的な問題も起こらないのだ。

コピペより丸ごと執筆業に依頼するのだから、現在の日本の
マスコミやネットで「科学者にあるまじき」という論調から
いえば、とんでもないことだが、理系の発明は「事実」で
あり、文章などは「わかりやすいように説明する」と言う
ことだけだから、オリジナリティーも学問的価値もない。

それではある研究者から「論文執筆」を依頼され、
アルバイトで論文を書いたら、「とんでもないこと」、
「あってはいけないこと」であろうか? 「科学論文」は
「自分の手で書く」ことが必須だろうか? 著作権もない
科学論文は何のために書かれているのだろうか?

文系の人を「文系」とイッパひとからげに非難するつもりは
ないが、哲学や文学が「その人の書いた文章」が大切だから
と言って、自然科学の論文の同じでなければいけないという
ことを言う人は、表現は悪いけれど、「学問は雰囲気では
ない。厳密な論理が最も大切」ということを勉強したの
だろうか?といぶかる。

第一、自然科学の論文は、特許の申請と違い、自然の摂理を
解明し、時々は、それを人間社会に役立てるという学問で
あり、お金も利権も無関係である。発見者はその栄誉を
称えられることがあっても、発見したものの所有権を持つ
ものではない、それは人類共通の財産である。

また、博士論文の第一章をコピペして良いか悪いかは、
1)指導教官がコピペをしてはいけないといったか、
研究の方が大切だから第一章はコピペしろと言ったか
という指導との関係がはっきりしないと何とも言えない、

2)もともと教育中の作品である博士論文に問題がある場合、
論文が認められないことはあっても、認められた後、
その欠陥が問題になることはない、

という二つの原則と比較すると、日本社会の反応はきわめて
非論理的、村八分的、リンチ的であるといえよう。今回の
STAP細胞の事件で、非難されるべきは、曖昧な情報の
ままで、一緒に実験をしている人が10人以上<上司も
含めた関係者は20人ぐらいだろう)、論文の共著者が
10人程度、そしておそらくは特許の発明者も10人ぐらい
なのに、一人だけを犠牲にしたのは誰だろうか。

この際、せめてもの償いは科学論文のあり方、教育のあり方を
どうするか、マスコミやネットは法令に違反しない人までも
リンチしても許されるのか、など日本がまだ遅れている分野に
ついて、議論を深めることだろう。

(平成26年3月27日) 武田邦彦

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by huttonde | 2014-03-24 02:50 | 現実話 | Comments(0)
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