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現実話 210
武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
武田邦彦ガリレオ放談

STAP事件簿02 2013年暮れ

20140407730730.mp3
2013年の5月の連休もあけて、理研は第二段階に入った。

知的財産担当は連休前に提出した国際特許を今後どうするか
の協議を続けていた。国際特許はその後、各国の知的財産を
申請するのが普通であるが、方法や戦略は多岐にわたる。

とにかく「お金になる特許」と考えられるので、関係先との
調整も含めて慎重に進められてきた。理研としても国庫の
研究費を獲得したり、理研100年の計にも影響がある
この特許に強い関心を持っていた。

当時の理研の知的財産に関する重要会議の議事録などが
公開されることを望む。

現場では、まず小保方さんが毎日のようにネイチャーから
くる「査読結果」に追われていた。論文を出すと数か月で
最初の審査の結果が来て、普通は2か月以内ぐらいに
返事を出す。

査読は、研究の筋から、文章、さらには語句の修正まで
多くの指摘があり、写真などの追加、修正、
説明などを求められる。

論文は提出された後、思いがけなく「そのまま通る」という
こともあるが、もし「ある程度、杜撰な論文」の場合は、
少なくとも数回は査読委員とのやり取りがある。かつては
郵送だったのでかなりの時間を要したが、最近はメールで
片付くので格段に早くなったが、それでも返事を出すのに
1か月ぐらいはかかる。

そこで小保方さんは上司とも相談しながら、査読に対応して
いた。その間、10名ほどの実験部隊は追加データを
取ったり、新しい実験に取り組んだりしていただろう。
現実話 210_c0072801_17234793.jpg
その努力が報いられて、投降した論文は、ついに10か月後
の暮れも押し迫った2013年12月20日に「アクセプト
・・・つまり査読を通過して雑誌への掲載が決定される。
上のものでは、"Accepted 20 December 2013"となって
いるところで、日本語では「2013年12月20日
掲載証人」という意味である。」されたのである!!

論文を提出してもそれが「アクセプト」(掲載可)になるか
どうかは一つの賭けだから、研究チームも、上司も、
理研首脳部も喜んだに相違ない。

またタイミングも2014年の4月に理研の「特定法人」の
指定の時期から言って、その前年の12月だから、最善だ。
このような経営的な意味を持つ論文や特許は首脳部は
その経過を事細かに知っているのが普通である。

また、日本人は欧米のソサイアティーに深く入り込めない
ので、「論文を出したら、査読に従う」というのが普通だが、
アメリカなどでは、雑誌社の関係者に電話して「急ぐから
何とかしてほしい」ぐらいの圧力はかける。

今回の論文はハーバードのバカンティ教授も関与しているし、
理研も国際的なネットワークを持っているので、ネイチャー
との事前の折衝もあったと考えても良い。

いずれにしても、ネイチャー論文が2014年の一月末に掲
載されえることになり、理研もさらに先のことに
動き出すことができるようになった。

特許は公開するまで内容を秘密にしておかなければならない
ので、「記者会見」のような派手なことはできない。しかし
論文は掲載されれば直ちに詳細が分かるので、演出もできる。
だから「論文掲載の決定」は組織にとっては重要である。
現実話 210_c0072801_17193856.jpg
ところで、ここで論文と特許の著者(発明者)を確認して
おきたい。論文の著者(横のコピペ)はすでにマスメディア
を通じて明らかなように、小保方さんを筆頭にして、
若山教授、笹井さんなどが並んでいるが、特許の発明者には
バカンティ教授を筆頭として、小保方さんは一発明者である。
(下のコピペ)
現実話 210_c0072801_17185942.jpg
いずれにしても2013年暮れ、理研の関係者は
「忘年会と祝賀会」を開いて年を越すことになった。

(平成26年4月7日) 武田邦彦

STAP事件簿03 Xデー

2014040713481348.mp3
2014年の正月。STAP細胞の関係者は忙しかった。
なにしろネイチャーに掲載されるSTAP論文が1月末に
掲載されることが決定されるわけだから、その時期に
合わせてなにかの発表をする必要があるからだ。

どうせ発表するなら、できるだけ派手にやる必要がある。
少し前なら、重要論文がでて、それが偶然にもマスコミの
目に留まったら、研究者のところに記者が押し掛け、
研究者が研究室の奥からでてきてはにかみながら記者の
質問に答えるということだったが、今は違う。

研究がお金になるという時代、研究成果をどのぐらい派手に
宣伝するかが研究費を獲得する上でも大切になる。
研究者はそんな能力も求められる時代なのだ。

そこで、1月末までに、
1)誰を中心にして成果を強調するか。実績のある笹井さんか、
 あるいは若い小保方さんか?
2)笹井さんならお一人でも大丈夫だが、小保方さんとなると、
 まだ理研に入って数年なので、笹井さん
 (副センター長で上司)か、若山先生(共同研究者で教授)
 も同時に出席させることが必要となる。議論があっただろう。
3)議論の結果、「若い小保方さんを中心にしよう」
 ということになる。
4)広報部か発生センターの発案で、急いで研究室の壁を
 ピンクに塗り、冷蔵庫にムーミンを貼ることが決まる。
 (この情報は複数個所から来ているもので、理研はこの
 疑問に答えなければならない。もともと公的財産である
 理研の研究室の壁を個人が勝手に塗ることはできないし、
 ムーミンぐらいは許すかも知れないが、漫画の張り紙や
 決まっている制服(白衣とか作業衣)以外の「割烹着」
 などを着ることは普通はむつかしい。もしそのような
 ことがあったら、杜撰か管理体制と言うことになる。
5)記者会見をするなら、NHKをはじめとした
 マスメディアにどのように連絡するのが適当か、反響を
 大きくするために何を準備しなければならないか、
 広報部と発生センターとの間で、詳しい打ち合わせがあった。
 (どちらも自由にはできない)。

かくして2014年1月24日ぐらいには、小保方さん、
若山先生、笹井さんなどのスケジュール調整、記者会見場所、
記事が出てから理研の首脳部のコメント・・・
など必要な数10項目について

広報部と発生センターで最終確認が行われた。

かなり大規模な準備だったということは確かである。
現実話 210_c0072801_17295427.jpg
そして、いよいよXデーがくる。2014年1月30日だ。
この日から4月の初旬に「論文は不正だった」と言う理研の
記者会見までのことはすでに多くの人の知るところとなって
いるので、ポイントとなるテレビの画面などを参考にして
思い出したい。

まず、最初の映像は1月30日のNHKの7時のニュースで
「大発見」を報じるもので、次の映像は「リケジョ」という
名前を付けてNHKが研究者の人物像を表面に出したものだ。
佐村河内氏の場合と同じ手法だった。
現実話 210_c0072801_17301794.jpg
次に周辺の研究者や先生で、一人は理研の上司の笹井さん。
この人は万能細胞関係の研究では日本の有数の方で、
36歳で京大教授になり、その後、理研に移っている。
世界的な業績を上げている人と言ってよいだろう。

1月30日の記者会見では、笹井さんは、記者会見で、
小保方さん―若山先生―笹井さんと並んで座り、時々、
小保方さんの答えが不十分と思った時には小保方さんの
マイクを取って自分で回答していた。研究に主導的な役割を
果たしていたことは、経歴、実力、立場から当然でもある。

また、NHKでは小保方さんの人物像を詳しく報道したが、
その一つが早稲田大学で博士号と取得したことだった。
この映像は小保方さんの博士課程の指導教員で、後に
博士論文疑惑が出てきたが、現在(2014年4月)の
時点で、まだマスコミには出てこられないので、
論評できないが、早く何らかの形で博士論文審査の時の
考えを公表してもらいたいと思う。

ともかく、こうしてSTAP細胞のXデーは
「大成功」で終わった。

(注)著作権の判例では、テレビの画像の一部を切り貼り
して使うのは、番組自体を激しく攻撃するような場合を除き、
著作権(「思想又は感情に基づき創作的に表現したもの」
に該当しない。

(平成26年4月7日) 武田邦彦

STAP事件簿04 ネットの威力と不思議な現象

2014040811461146.mp3
Xデーの後、1か月たたないうちに、STAP論文に対して
「火の手」が上がった。そして4月初旬には「論文に
不正行為があった」と理研が発表する。このことは
「常識」では到底、考えられないことだ。

わずか1か月ほどの間に、STAP細胞の写真、小保方さん
の博士論文の第一章の問題などが次々と指摘される。仮に
指摘した人が「素人」とすると、驚くべき能力と情報力だ。
STAP論文の内容を理解し、写真を見て判断でき、
3年前に小保方さんが使った写真を知っていて、さらに
博士論文の第一章に使われた文章が、遠くアメリカの
ネットに出ているものと同じということを指摘したのだから、
すごい。

この中でも、コンピュータである程度、突き止められる
コピペなどは別にして「不適切な写真」などは普通は
専門家でなければわからないからだ。

たとえば私のように生物学も大学時代に専門課程でも学び、
学術誌を読んでいる人でも、普通はネイチャーの論文を読み、
「へー、こんなことがあるのだな」と思うだけで、そこに
示された図が「間違ったもの」ということはわからない。

もちろん、ネイチャーの審査(査読)は厳密であり、
かつ専門家中の専門家がやるのだから、それを私が読んで
わかるはずもない。それがなぜ「ネットの人」は
わかったのだろうか??

また、もう一つの疑問は、小保方さんが「ズルをする人」
なら、早稲田大学の友人や先生、理研の仲間が分かっている
はずだし、「普通の人」であっても、データを誤魔化すよう
なことが「集団で仕事をしていてわからない」ということは
あり得ない。
現実話 210_c0072801_173349.jpg
NHKのニュースにでた早稲田大学の学生は、「日曜日にも
熱心に研究していた」と賛辞を送っている。一連のNHKの
放送では、小保方さんの日常が異常だったというものは
一つもない。取材が正しく行われたとしたら、
その後の取り扱いと全く違う。

大学で学生一人に実験をやらせているときには、
「少しおかしいな」と思うことがあるが、2,3人で
グループを作っている時にインチキをするということは
あり得ないし、できない。

また研究は検討会があり、そこにデータが出てくるので、
上司や関係先の人は研究過程ですべてを理解している。
もしある時に作為的なことをしたら、つじつまが合わなく
なる。なぜつじつまが合わなくなるかと言うと、普段の
日常生活のことなら「全体の内容が良く分かっている」
からこそゴマ化しもできるが、科学の研究は
「次がどうなるか」がわからないので、
ウソのつきようがないからだ。

つまり、一緒に研究しているグループの人、上司の人、
共同研究の人、理研の人、知的財産担当者、ネイチャーの
査読委員、そして私・・・などがすべて理解せずに研究が
進み、論文を読んだのに、なぜ「ネットの人」が直ちに
論文の欠陥と、普通には見ることができない博士論文を
調べることができたのだろうか?

実に不思議である。

(平成26年4月8日) 武田邦彦

STAP事件簿05 小保方さんの記者会見

20140409951951.mp3
驚くべきことに、2014年4月9日、小保方さんが記者会見
を行い、「ご迷惑をかけた」と謝った。本来、謝るようなこと
は必要ないが、社会が勝手に騒ぎ、勝手に批判したのだから、
「悪人」がいるとしたら社会だが。

いずれにしても、彼女はやや感情も動いていたが、
論旨はしっかりしていた。

1.科学的事実自身はなにも問題ない、

2.論文を提出する際の「村の掟」をあまり知らなかった、

3.STAP細胞の研究をさらに続けたい

4.今回の論文は現象を示したにすぎず、
 今後は作成条件などを進めていきたい。

というものだった。

これまで日本社会は何を騒いでいたのだろうか?
「論文の書き方が悪い」からといって科学的進歩自体を
破壊してしまうのが日本社会の目的だったのだろうか?

彼女自身が言ったように「研究とは違うことばかり」という
感じは私が論文を読み、長い科学研究の経験とまったく
同じ感覚だった。

またこの記者会見のなかで、質問する記者が「ネットで」とか
「ソサイアティーは」とか曖昧な根拠を示すことが多かった。
つまり、「悪人が善人をバッシングする」という「リンチの
社会」がまだマスコミの存在やネットによって日本に横行
していることを示している。

会見の中で、理研の策謀も明らかになった。理研は審査委員会
のメンバーがたった一度、小保方さんのところに言って
「ノートはありますか」と聞き、その場にあったノートを
もっていった。そして理研の会見では「3年間で2冊しか
ノートがない」という理由で、研究が杜撰という結論を出した。

理研こそ、悪意を持つ集団の可能性が高い。日本人は権威に
弱いので、個人と理研と言う権威が並ぶと、理研が正しいと
仮定する悪い癖がある。もともと実験ノートは「研究とお金」
が関係している時だけ必要で、本当の学問にはノートは
関係ない。

またテレビでは学生が「自分の卒業論文でもコピペは・・・」
というようなことを言っていたが、教育と研究を間違ったり、
著作権を知らなかったり、村の掟だったりの方を
信じているのは情けない。

私が読んだ感じは、「研究はしっかりしているが、
論文を書くのに慣れていない」という感じがした。
論文を書いた経験が浅いから、不完全なものは仕方がない。
なぜ、日本社会はこれほど間違えるのだろうか。

STAP細胞があっても無くても、
小保方さんは立派な研究者だ。

(平成26年4月9日) 武田邦彦

STAP事件簿06 暗闇研究と月明かり研究



2014041011111111.mp3
どちらの研究が「正しい研究」かということではないけれど、
研究には「暗闇研究」と「月明かり研究」がある。

暗闇研究と言うのは人類がまだ知らないことを手探りで
調べていくもので、月明かり研究と言うのは先人がアメリカ
などにいて、それを発展させたり、手法を作ったり、
最適条件を探すような研究だ。

それ以外にも「昼間研究」というのもある。ある建物を
設計するためにまだ不足している「材料疲労特性」を
調べる研究で「研究さえすれば、結果がでる」というものだ。
今回はこの「昼間研究」は触れないことにする。

私が若いころ、ある大先輩から「武田君はよく真っ暗闇を
歩くことができるね。真っ暗闇だと、次に踏み出す一歩が
谷底かも知れないから、恐怖心はない?」と聞いてくれた。

その頃、私はアメリカもフランスもチャレンジして失敗した
研究に挑戦していた。だから「完全に暗闇」ということは
ないが、途中までは月明かりがあったけれど、
すでに真っ暗闇に突入していた。

そんな研究では二つの恐怖心がある。一つは、「次の一歩で
谷底に」という恐怖である。つまり先が見えないのだから、
やっているうちに「これまでのことはすべて間違い」というの
が分かる可能性がある。そうすると評判を落とし職を失い。

もう一つは、自分が歩いている道はすでに失敗する道で、
さっきの分かれ道みたいなところで左に行かないといけない
のではないかという研究の方向に対する恐怖である。
この場合は、やってもやっても泥沼に入る。

いずれにしても、月明かりもないのだから、一歩一歩、手探り
で進み、周囲もまったく理解してくれない。「成功する可能性
は?」と言われても「わかりません」と答えるしかないし、
「成功したらどういう役に立つの?」と聞かれても、最終的に
どんな結果になるかわからないからこれにも答えられない。

それではそんな「真っ暗闇研究」はこれまで誰がやっていたか
と言うと、アメリカ人やヨーロッパ人だ。日本の科学者とか
東大教授とかいっても、彼らの追従をしてきたに過ぎない。
人によっては彼らの理論を理解するだけで精いっぱいと
言う学者もいる。

今回のSTAP事件の論評を見ると、「月明かり研究」をした
人か、あるいは「研究をしたことがない人」が厳しいことを
言っている。月明かり研究なら、研究は研究だが、うっすらと
月明かりがあるから、それをたどっていけば目的に達する
可能性が高い。不安も少ないし、研究結果がどのようなもの
になるかはうっすらとわかる。周囲も研究の意味や結果が
わかるし、「アメリカに追いつけ」ということで協力して
くれる。全然違う。

私の周辺の「真っ暗闇研究」を経験してきた人(その一人は
私の大先輩、もう一人は国際的な研究者、さらにお一人は
学会のトップだがよく見てきた人)は口をそろえて
「武田先生の言っておられることの99%は同意です」
と言ってくださった。

STAPに関して言えば、大筋の研究は正しい、論文のうまい
下手は研究には無関係、写真の取り違えなど問題はない、
基本的にはコピペOK、30歳ではあっぱれ、実験ノート
などいらない・・・ということだ。

特にテレビでコメントしていた、東大教授、名古屋大学教授、
大阪大学准教授の方はいずれも「研究者としてありえない」
という趣旨のことを言われていたが、それは「月明かり研究者
としては」とさらに説明を加えたほうが良かった。

(平成26年4月10日)

snn

武田邦彦

STAP事件簿07 私がSTAP論文を読んでみると・・・

20140410742742.mp3
私がSTAP論文を読んでみると、なかなかの大作で、
図表が70枚ぐらいもある有意義で良い論文と言う印象を
受けた。英語のレベルも高く、説明も丁寧、引用文献も
多からず少なからず、なかなか優れた論文だ。

なにはともあれ、論文を読んでいくと、厳しい環境の中で
生き残った細胞が初期化するのだな、そしてそれから生体が
誕生する可能性があるということがわかる。それが真実か
どうかではなく、著者はそう考えていることが分かる。
論文はそれで十分で、真実が示されているわけではない
(人間には不可能)。

基礎的な研究もあり、面白くもあり、さらに将来につながる
大きな発見の可能性もあるなという感じだった。これなら
ネイチャーの査読委員も掲載するだろう、世界の科学には
大きな貢献をすることは明らかだ。

読んでいるとわたしには「間違った写真」というのは
わからなかったし(査読委員もわからなかった)、
もし2,3枚の写真が違っていても、この論文で示した
新事実にはまったく影響はない。

私が日本の学者でこの論文に批判的な意見が理解できないのは、
問題になっている論文は立派な論文で、刺激的であるし、
かりに今、問題になっているところを修正してもしなくても、
結果として示されていることは変わらないから、「科学的
事実としてなにが問題なのだろう?」と思う。



たとえば、小保方さんや共著者の笹井さんなどを「再教育」
する必要があるという見地からは、「もう少し慎重に論文を
書きなさい」という忠告や指導はあり得るが、笹井さんなど
は一流の研究者だから、それも失礼なことだ。

あえて言えば、あまりに親切に説明していることが結果的に
小さな欠陥を作った感じもする。ベテランの学者なら写真
などは半分も出さなかったと思うけれど、やはり若い研究者
は(自分もそうだったが)「説明したい」という気持ちが
あって、丁寧に写真などを出す傾向がある。

でも、それも問題はない。データを多く出すというのは危険な
ことだ。ミスも増えるし、基礎的な段階では「相反するデータ」
というのが多くあるので、すべてを出すと論旨が通らない。
これは「ウソをつく」とか「隠す」と言うことではなく、
「相反するデータのある中で、その研究者はどのように
考えているか」が分かればよいからである。

もし、すべてのことが分かってから論文を出したら、他の人は
STAP研究をすることすらなくなり(すべてが分かっている
から研究にならない)、しかもそれが一人の人の人生の中で
終わるかどうかわからない。

記者会見の後、やや心配な議論は「STAP細胞があればOK,
なければダメ」という意見が出てきたことだ。いま、問題に
なっているのは、「論文の書き方に少し欠陥があった」という
ことであり、「論文自体が間違っていた」ということではない。

また基礎研究段階では、「これまでの事実から、こう考えられる」
ということを「正しく」推論しても、後のそれが間違っている
ことがある。たとえば、地動説でも、ロケットを宇宙に打ち
上げて太陽系を見たわけではなく、小さな望遠鏡で星の動きを
見て、惑星の動きは計算してみると太陽の周りをまわって
いないとつじつまが合わないと言っているだけだ。

でも最初はそれからスタートして、いろいろな観測をみんなで
して、次第に新しい発見が完成していく。最初から「正しいか
どうか」などを問うたら学問は成立しない。その意味で、
STAP細胞は本当か?という質問は科学の進歩にとって
きわめて危険である。

(平成26年4月10日) 武田邦彦

STAP事件簿08 世間の参戦(1)
「あり得ないコピペ」??

2014041113471347.mp3
STAP事件では、相変わらず日本社会が情緒的で、
リンチ的であることが露見した。マスコミの問題だけではない。

それは、「コピペ」が「絶対にしてはいけない悪いこと」
というのが前提で事件が進んだことでわかり、その大きな
理由の一つが、学生や若い研究者、また文科系の人が
「科学の執筆物の著作権と社会への貢献」という勉強も
体験もないことが大きかった(未知が野蛮な社会をリードする)。

「コピペが良いことか悪いことか」は「自然科学の著作物」の
「権利と名誉」はどうなっているかによる。情緒的な判断や
自分勝手な倫理は学問的ではない。

1)18世紀まで「人間の知の活動」の成果は人類共通の
財産として常に解放されていた。文学などを含む。
学者にとっても自分の業績が人類共通の財産になることが
誇りだった(例外はある・ニュートンに代表される)。

2)ヨーロッパ社会の進展とともに、成果の権利について
例外を設けたほうが良いということになった。

3)例外は「著作権」と「特許権(意匠権などを含む)」の
2つで、それ以外は「人類共通の知」ということで「公知」
と言う名前になっている(公道、公海、公園などと同じ。
断らなくてもだれでも使ってよい知)

4)現在の日本でも同じで、例外は「著作権」と「特許権」
だけである。でも、それはあくまで個人の利益のためでは
なく、社会の発展のためのベストな選択という意味である。

5)多くの人が誤解しているが、「著作権」というのは
「書いたから俺の権利」ではなく、「思想又は感情に基づく
創作物で表現されたもの」に限定されている。
7)通常の理科系の著作は、「思想又は感情」に基づいて
いないし、「創作物」でもないので、著作権はない。
裁判の判例もそうである。

8)「著作権がない著作物」は公知であるから引用は不要で
ある(これも多くの人が間違っている。著作権法32条は
著作物に限り引用が必要とされている).著者は公知になって
無断で利用してくれることを望んでいるはずである。

9)論文を書いたり、ネットに出したりする行為は、もともと
「公知にしたい」という意思の表れだから、どんどん無断で
使ってよい。それが嫌なら論文やネットに書かなければよい
ので、自分の頭の中のものを知られたくないという権利は
十分に保障されている。

10)理科系の知の成果で、自分の権利にしたければ、特許を
申請することができるし、論文を書かずに特許だけ書けばよい。
その代り特許では「特許請求の範囲」という権利の範囲を
明示して、その審査に合格する必要がある。

11)「倫理」と言う点では、社会の認識と反対だが、無断で
引用するほうが倫理的である。つまり「人類共通の財産」を
認め「公知」であるという法律に従っているからだ。
引用しなければならないというのは法律より村の掟を
上位に置く思想だから危険。

なぜ、人類の知の成果は「公知」が原則かと言うと、そのほうが
人類全体が繁栄するからという理由と、人類が「自分、自分」
というと争いになるので平和に向かうために「共通財産」を
そのままにしようという考えがあるから、と言える。

オリンピックも「勝つために参加するのではなく、参加するのが
意義がある」と言われるのは、「国別対抗」などにならないよう
にしている。今でもIOC(国際オリンピック委員会)は
「国別メダル数」などは出していない。あれは商業主義の
マスコミが集計しているだけだ。

私は論文を出したり、ものを書いたりする時には、「公知に
なって欲しい。多くの人の参考になれば」と思い、人類共通
の財産を提供するつもりであり、決して「自分」ではない。

学者は憲法で学問の自由が保障され、教授は身分まで守られて
いる。その恩返しをするのは日本人として当然だ。もしお金や
権利が欲しければ、特許を申請して論文を書かなければ良いの
だから、これも簡単なことだ。

ところでこれは数回後に欠く予定だが、「学校の先生が
コピペはダメと言った」という学生の話を放映するテレビも
テレビだが、「人類共通の財産を故意に使わせない」という
先生の意図は「文章が下手だから訓練させる」ということで
あって、教育上の罰のようなものである。

でも相当な先生でも、論文に権利があると思っているし、
「引用しないと失礼」とか「他人の文章を利用するなんて!」
という人がいるが、学者なのに論理的にものを考えず、
直感的、村の掟優先する人がいるから、いざこざが絶えず、
結果的に戦争になる。(人類共通の財産と言うことを
理解できず、所有権ばかりを主張している)

その人は公園のベンチに座るときに市役所に申請書をだすの
だろうか? 公園のベンチも苦労して作った人がいるのだ。
ずいぶん、わかりやすいと思うけれど、著作権法は法律だから
自らの倫理観より社会的には優先する。

コピペを批判する学者は「思想または感情に基づいて」
理系の論文を「創造」しているのだろうか?

(平成26年4月10日) 武田邦彦

STAP事件簿09 素人の参戦(2)
「あり得ないミス」??

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STAP事件では、科学研究の経験がない多くの素人が参戦した。
これは良いことだったが、小保方さんはかわいそうなことに
なった。つまり、リンチ的になったからだ。その一つがコピペ
でこれは前回に説明した。次に「間違った図など使うなんて、
あり得ないミスだ」と言う人が多かった。

でも、これまで長く論文を審査し、またネイチャーなどの有力紙
を読んできた私にとっては、今度のSTAP論文ぐらい多くの
図と豊富な情報を提供した場合、1や2つはミスがあるのが
「普通」で、「ミスがないのはあり得ない」ことだ。

これは私の先生で「歩く教科書」と言われたぐらいの権威の
ある先生が「武田さん、ミスがない論文を出そうとすると、
死ぬまで出せませんね」と言ったことを思い出す。
私も万が一にもミスがないようにと思って論文を出すが、
まずミスがある。

特に今回は「写真の使い回し」という悪意のある言葉を
マスコミが使ったことが問題になった。「使い回し」というと
一度、どこかに使ったものを意図的にまた使ったというように
聞こえるが、事実は「膨大なデータがパソコンにあり、
そこから論文を書くときには「これが適切だ」と思うものを
取り出す」ということで、特に数年前のデータなどは時々、
錯覚する。

おそらく、「あり得ないミス」という学者は、データが少ない
のだろう。一所懸命、研究しデータが多い研究者は常に間違い
の恐怖の中にある。彼女が記者会見で、「実はバージョン
アップしている間に、どこかで写真を間違えて貼った。
そして「正しい写真」を探すのにずいぶん、時間がかかった」
と言っていた。私もまったく同じ経験をしたことが多くある。
正しいデータが頭に浮かぶのだが、それを見つけることが
できないことが多い。

また、論文というのは、学会などに提出したら、その論文に
ミスがないか、論旨はしっかりしているかについて責任を持つ
のは「査読委員」であり、それを読んだ人が「あり得ないミス」
などに気が付くはずもない。それこそ、ミスを見つける人に
悪意が必要だ。

ここで、この論文がどんなに良心的なものだったか、図や写真、
ビデオはどんなに多かったかを「感覚」でわかってもらうために、
いかに問題の論文に使用された図表、ビデオ(一画面だけ
切り取っているが、現実の論文には長い実験結果がビデオで
示されている)を示す。解像度がわるいので詳細は分からない
が、こんなに多い図表や写真、ビデオを使用したのはそれほど
多くない。

これだけ良心的な論文をだし、社会に多くの情報を提供した
意図が、なぜ、1,2枚の写真を間違えた(私はそのことは
論文を読んだ人に絶対に錯覚を与えないと思う)のを問題に
してバッシングするのだろう。おそらく科学に興味がないと思う。
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(平成26年4月11日) 武田邦彦

STAP事件簿10 素人の参戦(3)
「科学者もウソをつく」??

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STAP事件では、「不正な研究」が問題になり、
「不正な研究」の定義や、それを防止するための
「実験ノート」など、不可解な言葉が横行した。
でも、科学に不正があるだろうか?

人はその人が死ぬまでウソを突き通すことができる。だから、
科学にもウソがあると多くの人が錯覚するのは無理もない。
でも科学には「ウソがない」という原理原則がある。

科学を研究する目的は、
1)自然現象を明らかにしたり、
それを応用して人類の福利に貢献する、ということか、
2)工場などを作ってもうける、と言うことの二つである。
いずれも自然科学では「自然」をもとにしている。

人間と違って、自然は常に「正しい結果」を出してくる。
だから、自分がデータや論理を「捏造」したら、しばらくして
必ず(100%)捏造した結果と違う「正しい結果」が
出てくる。捏造したデータで工場を作れば、その工場は
動かない。

このことは科学者は誰でも知っているので、少なくとも10年
以上は科学者を続けようと思っている人や、事業にしたいと
考えている人がねつ造するはずはあり得ない。すぐばれること
は100%、間違いないからである。

例外がある。1)大学4年生で卒業すれば終わりという学生が
実験をさぼった場合、2)何かの地位を得ればそこで安定する
ので、とりあえずウソをつく場合、3)補助金をもらいたい
などの理由でウソを言う場合、である。いずれも学問が
「お金、名誉、地位」などに関係するからウソをつく。

でも、その割合はものすごく少ないので、チェックするより、
自然に消えていくのを待った方が社会としては得策だ。
つまり、「他人がやってもできないこと」などはほっておけば
自然消滅するし、「工場が運転できないこと」をやっても
損が重なるだけだ。

だから、通常、科学は「ウソや悪意はない」として、
すべてを行う。その方が、ウソや悪意をチェックする
活動より労力が極端に少なくて済むからだ。

もう一つは、私がテレビで解説したように、「論文はそれが
素晴らしければ素晴らしいほど、現在の知見から見ると
間違っている」からである。天動説が正しいと考えられて
いる時に星のわずかな動きを問題にして計算し、地動説を
唱えても「間違い」と判定されるのは確実だ。

かくして、科学の進歩は「ウソや悪意はない」として前に
進めたほうが良いということになっている。もちろん、
科学史の中には多くのウソがあるが、それは社会的な問題に
なっても、科学の世界ではなんら不都合はない。時に、
化石のウソなどが起きると、それをきっかけにして、
別の視点が生まれ学問は発展し、ウソは原理的につき続け
ないので、その人は没落する。私は長い科学の歴史で、
ウソを突き通して人生を成功の裡に終わった人を知らない。

自然はだませないので、100%露見する。私の先輩の一人
が研究責任者から社長になってしばらくして、「武田君、
社長は楽だね。どうしようもなくなったらだますこともできる
けれど、自然はだませないから研究はどうにもならないから」
と言われたことを思い出す。

STAP論文が悪意だったなどということはあり得ず、
考えなくてよく、かつ動機もない。動機の無い犯罪はない。
ただ、むしろバッシングしたマスコミ、専門家、理研首脳部には
動機がある。それは、視聴率を上げたい、販売量を増やしたい、
ライバルを蹴落としたい、有名になりたい、組織を守りたい、
特殊法人の指定を受けたい・・・などがあるからだ。

むしろ、そちらがバッシングは悪意がなかった説明しなければ
ならないだろう。小保方さんが悪意がないことは言う必要も
ない。私は研究者を守ろうとはしていないが(事実を解説
するだけ)、このようなことが起こったら
「善意の研究者が社会の悪意で消される」ことが起こり、
それこそ社会正義は崩壊する。

(平成26年4月11日) 武田邦彦

STAP事件簿11 素人の参戦(4)
「学生は教育中ではない」??

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今回の事件では、学生が登場した。まず第一に、小保方さんの
博士論文、第二にコピペ問題で学生の感想、だった。
でも両方とも「学生は教育中ではない」という奇妙な前提だ。

教育中というのは学生がお金を払っている。それに対して
研究は本人がお金をもらう。だから、学生と社会人(研究者)
は全く違う。これが誤解されていることと、弱いもの(学生)
は正しいことを言うという前提で、無条件に学生の言うこと
を正しいとして判断せずにマスコミが報道した。

学生がコピペしてよいかというのは、科学論文がコピペして
よいかとはまったく違う基準で決まる。もし学生が文章が
下手だったり、研究している内容をよく理解していない場合、
「コピペしてはいけない」と言うでしょう。また文科系の
場合、対象とする文献が「思想又は感情に基づく創作物」で
あれば、著作権がありますから、「事実を教える」ということ
でコピペを禁止することもあります。

これらはすべて「教育上の配慮」であって、
「社会的にどうすべきか」とは違います。お習字の練習を
している時には先生は全員に書かせますが、職場では字の
うまい人が式次第を書きます。職場でも教育中と同じように、
「順番に式次第を書きなさい。学校でそう習ったでしょう」
という上司はいるでしょうか?

学校は「教育のため」であり、社会は「仕事のため」だから、
行動規範から基準から、してはいけないことからすべて違う
のです。それを学生に聞いてどうするのでしょうか?

・・・
また試験の答案、卒業論文、博士論文(学生の作品)は
「なんのために作る」のかを忘れた報道も多く見られました。

学生(教育中)の作品は「本人の力を高めるため」に提出
させるものであり、研究者の作品は「世のため人のため」に
出されるものです。したがって、簡単に言うと、学生の作品は
合格したらその場で捨てて良いもので、取っておくとか、
作品が良かったかどうかなどは問題がありません。

卒業論文や博士論文などを保存しておくのは慣例でやっている
だけで、その必要性についてしっかり論議されたことはないの
です。私は大学教育改革に深く関係してきましたが、現代の
学生の論文についてその意義などを議論するときには、
当然ですが、「修行中」であることが前提です。

そして、学生を合格させるかどうかはすべて先生の判断です。
でも卒業論文では学科の先生方の同意、博士論文では副査
(4人程度で学外を含む)、公聴会(社会)の承認を必要と
します。それでも、問題になった場合、主査の先生が合否の
理由を述べるのであって、これもあまりにも当然ですが、
本人が合否の理由を説明することはありません。

もともと学生の作品の所有権は先生にありますから、先生が
修正を指示することができます。もし学生の所有物なら先生は
修正をさせることができません。理系の論文の場合、コピペが
良いか悪いかは先生が決めることです。

また私は「科学の産物は人類共通の財産」ということを学生に
教えるために、自分と他人のものを区別したがる学生に、
「自然に対して忠実になり、人間は忘れろ」と教育します。
それと同時に、「社会はお金や所有にまみれていて誤解を
招くから引用ぐらいはしておいた方が良い」と世渡りの
方法を教えておきます。

つまり現代の社会はあまりに考えずにバッシングする人が
多いので、「正義ではないこと」も教えておく必要がある
という哀しい現実なのです。今回のSTAPもその通りに
なりました。

本当は科学は自然に忠実であることですから、人間社会とは
違う、それがあるからこそ学問の進歩があるのです。
人間社会にまみれた科学はルイセンコの「共産主義で
小麦を育てるとよく育つ」となってしまいます。

いずれにしても「教育」と「社会」を混合した今回の事件は
まことに残念でしたし、かつ早稲田大学が主任教授も説明
せず、教授会も調査委員会を作らないのに、大学が
「ネットで問題になっているから」と法律(教育ではない)
の専門家である弁護士を立てて調査をするのは大学の破壊です。

早稲田大学の卒業生は、「都の西北」の精神を思い出し、
大学に正しい教育に立ち返るように求めてほしいと思います。

(平成26年4月11日) 武田邦彦

1~2 STAP細胞 小保方論文は何が問題?
武田邦彦が騒動を斬る!!
ゴゴスマ~GOGO!Smile!~ 2014.03.13



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お手伝いさんのブログ はじめに 2011年12月18日
武田邦彦先生のブログ(音声のみの記事)が利用できない
方のために、実験的にテキスト化してみました。
武田邦彦先生 - みんな楽しくHappy♡がいい♪

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裸の王様だったSTAP細胞研究者
こんな研究に数十億円の税金を注ぎ込んだ責任を明らかにすべし
2014.04.09(水) 伊東 乾
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40401?page=2

by huttonde | 2014-04-10 00:00 | 現実話 | Comments(0)
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