2016/06/22
入場無料!そそるタイトル!
古来 日本人の地獄の世界観を探る
「ようこそ地獄、たのしい地獄」開催
国立公文書館の展示ホールで、恐ろしいのか?楽しいのか?
なんともユニークなタイトルの企画展が開催されますよ!
開催されるのは企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」。
この企画展では主に平安時代から室町時代にかけての
様々な古典籍を紹介し、それをもとに古来、日本人が
描いてきた「地獄」のイメージとその死生観を探る
というもの。
今昔物語集
主な展示品を紹介すると、まずは今昔物語集。
平安時代末期に成立したと考えられる説話集で閻魔王に
仕えていたとされる小野篁(おののたかむら)の
説話など様々な説話が伝えられています。
源氏供養表白
そして、源氏供養表白。こういった書物の存在を初めて
知りましたが、「源氏物語」で人々を惑わせた罪により
地獄に堕ちたとされる紫式部を供養するための
表白文なんだそうです。
暁斎画談
Japaaanでは何度も紹介している幕末の浮世絵師・
河鍋暁斎の「暁斎画談」も展示されます。
これは明治20年(1887)に出版された河鍋暁斎の画譜。
おそろしい地獄絵も描かれています。
凄惨で残酷な、でもどこかユーモアがあって楽しさも
感じられる古来の日本が考えた地獄の世界をさまざまな
古典籍などから探ってみてはいかがでしょうか。
企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」は
2016年7月16日(土)~8月27日(土)の期間、
国立公文書館 1階展示ホールで無料で観覧できます。
国立公文書館
(ライター:
増田 吉孝)
http://mag.japaaan.com/archives/40666