2017/04/20
これは素敵すぎる〜!
古地図をはじめとする個人所有の
貴重データ100点超がネット公開
Japaaan編集部@
このほど、ふくやま草戸千軒ミュージアム
(広島県立歴史博物館)で、同館に寄託されている
歴史資料「
守屋壽コレクション」が
インターネット公開されました。
「守屋壽コレクション」とは、広島県福山市出身で
元メリルリンチ日本証券会長の守屋壽氏が30年以上
かけて収集した、国内外の古地図を中心とする
近世の歴史資料コレクション。
コレクションは、西洋製・日本製古地図のほかに、
近世日本の国際的な交流の様子がうかがえる資料や、
故郷の広島県福山市にゆかりの資料、古文書や絵画資料も
含まれ、個人所有としては国内最大級の規模と内容と
なっています。
オランダ人長崎上陸の図
貴重なコレクションは守屋氏の郷里にある
「ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)」
に寄託され、総数は1154点となっています。中には
「幻の江戸幕府の日本地図」といわれ、現存しないと
考えられていた「享保の日本図」が含まれており、
話題となりました。
発見!伊能忠敬より100年も前に作成された
日本地図が発見されました!
松浦静山旧蔵日本全図(「享保の日本図」)
寄託されたコレクションの主な資料は同博物館により
デジタルデータ化され、インターネット公開が開始
されています。今回のデータ公開は、博物館の
収蔵品をデジタルデータ化して閲覧可能とする
「デジタルミュージアム」のための取組の一つ。
貴重な資料がインターネットを通じて、
いつでもどこでも見られるようになったのは
嬉しい試みですね。
現在は、守屋氏が寄託している1,154点のうち、
先日開催された企画展で展示された古地図や絵画などから
ピックアップされた101点が「守屋壽コレクション」として、
データベースに登録されていて、それぞれの写真と解説文、
詳細情報などを見ることができます。高解像度の写真は
大きく拡大しても細部まではっきりと見えるので、
大きな画面でじっくりと見ることをおすすめします。
ウィリアム・アダムズの挿図入り日本図
日本島図
紅毛雑話より顕微鏡の図
コレクションは、
広島県立歴史博物館 収蔵品データ
ベースページの「分類」プルダウンメニューから
「守屋壽コレクション」を選択すると、
登録されている全資料を見ることができます。
同博物館では、2017年度中に守屋壽コレクションの
中からさらに100点ほどを追加公開するとのこと。
プロジェクトのこれからにも期待がふくらみます。
守屋壽コレクション – 広島県ホームページ
http://mag.japaaan.com/archives/54495