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時代劇や戦国物を描(書)くなら知っといた方がいいことがあった。 知ってる人には当然すぎることながら、知らない人にとっては 意外、新鮮、面倒くさい、か。 ファンタジー物や忍者にありがちな刀を背負うやり方、 抜刀できても納刀できるのか。 刀の大きさ、形状、真剣の扱い方、闘いにおける技術等々、 厳密に考えれば宝塚的世界では使えなくなる代物。 絵こそ緻密でありながら刀の扱いがでたらめだとドッチラケになる。 刀を構えるのとバットを構えるのは違うという豆知識は持っている べきで、刃物というよりは鉄棒といえる日本刀の真剣を細い腕で使いこなせるのか。刀を振り下ろした際に体勢はどうなっているのか、体勢が崩れていれば自身の膝を斬ったり指を斬る。剣道の有段者でさえケガどころか、実戦では失敗が多いという。 とにかく刀と弓、その性質や扱いについて細かい話。 陸軍戸山流で検証する日本刀真剣斬り 兵頭二十八/籏谷嘉辰 並木書房 ISBN:4-89063-195-X 発行年月 2006年03月 1,890円(税込) 発送時期 当日~2日で発送 本の内容 日本陸軍は急ごしらえで将兵に日本刀を持たせて戦場に送りだしたが、果たして彼らは真剣を使いこなすことができたのか?実戦的な軍刀術を訓練したとされる陸軍戸山学校の指導はかつての武士の力量を超えていたのか?真剣についての研究をほとんどせぬままに物量の不利を「武士道」に託した近代日本陸軍の致命的欠陥と、日本刀の真の実力を実技写真を交えて検証する。 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31676148 http://www.amazon.co.jp/gp/product/489063195X 兵頭二十八・旛谷嘉辰著『日本刀 真剣斬り』(並木書房) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 軍学者を自認する兵頭二十八さん、陸軍戸山学校が編み出した軍刀術に異様な興味を持ったらしい。 動機は「戦場ではたして日本刀は役に立ったのか」という疑問からだ。 また陸軍戸山学校というエリート集団が創作したという軍刀とは、いったい何だったのか? 「武士道は一体全体なにであり、これからどうなるのか」 などという難解なテーマに正直なほど真正面から挑むのである。 戊辰戦争で幕府が負けた原因は日本刀に徳川方がたよりきった所為で、薩長は鉄砲と大砲を諸外国からおおく調達済みだった。 その後、明治初年から西南戦争までの警察の武装は、棍棒であり、サーベルは先だけが刃物であったという事実。シナ事変以後、日本軍が戦場に持参した軍刀は、じつは殆ど無用の長物ではなかったのか、と兵頭氏の疑問が始まった。 対談相手の旛谷嘉辰氏は「全日本戸山流居合道連盟会長」。二つの範士で合計18段。一つの教士と範士で合計16段。全部合わせて34段という腕前。研ぎ師でもある。流鏑馬の名射手でもある。 結論的に言う。「日本刀を知らずして武士道の復活はない!」と。 もうひとつの注目点は、三島事件と日本刀の切れ味に関して触れているユニークな分析箇所だった。具体的記述は本書にあたられたし。 宮崎正弘の国際ニュース・早読み http://www.melma.com/backnumber_45206_3103590/ 1 日本人はいつから真剣が使えなくなったか 日本刀を武器として戦った日本陸軍 「条約改正運動」の悲願 真剣で人を斬り殺すことの難しさ--大津事件 相沢三郎中佐はなぜ失敗したか? 戸山学校は軍刀術をどう変えたのか 軍刀の製作指導がなっていなかった 目釘の大事について 旧軍はシナ軍の「流派」を研究していたか? 戸山学校の剣術が「最先端」だったことはない 三島事件について 平安時代の騎馬戦術について 源平時代の合戦と日本刀 近世における日本刀 新撰組と刀剣 2 剣術のトレーニング 鎧と鎧の重さ 剣術のトレーニング法について 弓箭(きゅうせん)および保呂(ほろ)について 保呂とはいったい何だったのか? 組み討ちと体術について 小太刀の機能について 鞘について 小柄[こづか]は手裏剣ではない 戦場での刀剣手入れについて 自傷の危険について 3 馬術の心得 対騎兵の戦技と馬面について 馬術訓練について 『寛永三馬術』について 宇治川の梶原景季について 鞍の素材について 側対歩について 介者は左右が逆? 鞭について 馬の繁殖について 馬の戦略機動について 4 武器としての日本刀 いわゆる正宗論争と時代背景について 鎌倉刀について 刀の研磨について 刀の製造について 刃紋を見て鑑定できるか? 最長の刀について 長柄の武器について 洋鋼の長所について 銘および文様について 樋(ひ)について 古代の日本刀について 青銅剣の意外なメリット 「丸」と「号」について 5 これからの武道 武道教育について 研ぎ職について 血の処理について フィジカル・トレーニングについて 礼について TV時代劇について 演武での「一本差し」はやめるべきである 真剣に対する者の最低のたしなみについて 下げ緒について 6 「武士道とは何ぞや?」 スポーツ競技では正義は実現できない 「戸山流」に謎の多い理由 「両手軍刀術」の誕生 戦場ですぐに使える速成の軍刀術 複数の戸山流の団体について 目貫について 田辺哲人氏の達人ぶりについて 最後の古武士・奥澤圓師 居合いの形だとどこまで斬れるものか? 乾いた竹を直角に斬ることはできない? 剣ついで。 甲野善紀 居合い・抜刀術 三方斬り 影抜 甲野善紀 http://www.youtube.com/results?search_query=%E7%94%B2%E9%87%8E%E5%96%84%E7%B4%80 甲野善紀 http://www.nicovideo.jp/search/%E7%94%B2%E9%87%8E%E5%96%84%E7%B4%80 琉球王家秘伝武術本部 御殿手 第十二代宗家・上原清吉 居合取り 社員の野郎、また朝になって電話してきやがった。 葬式に出なければならんと。急遽出勤の巻。 今度から休日に電話出るのやめる。 2007年10月11日 天真正伝香取神道流 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1254264 2 3 4 天真正伝香取神道流 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2316182 タイ捨流剣術 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1152520 柳生心眼流荒木堂 その3 心眼流の武器術 http://www.nicovideo.jp/watch/sm610587
by huttonde
| 2006-11-12 07:23
| 他ネタ
|
Comments(7)
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ざんぶろんぞ
at 2006-11-13 12:11
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その「刀を背負う」と言うのは見た目が面白いのでよく漫画でみます、昔は「ちゃんばらごっこ」などで背負って抜いたとき抜きにくかった思い出があります(笑)
さて「背負」うという刀の運搬方法は「部下が主君の刀を運ぶ」と言う条件ならありかもしれません(子供の頃の遊びでは背負った奴から抜く方が楽でした、また絵的な面白さで「貝の様に開く拳銃のホルスター(30度ほど開き、収納時には閉じる)」の様な構造の「刀の鞘」を考えた事がありますが、今一使い勝手が悪そうで、、、
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huttonde at 2006-11-14 00:32
ざんぶろんぞさん、ごぶさたです。
お元気ですか。俺はそうでもないです。 何の気なしに読んだ本なのですが、想像以上に細かい裏話 というか、単に専門知識ともいうけど、刀とその扱いの 奥深さを知りました。 刀を背負うのは旧軍でもやってたようだけど、実戦向きとは いえないようです。 銃剣の強さにしても、質が悪かった日本軍のものより、 支那が持ってたスウェーデンだかあっちから輸入した 剣の方が強かったらしく、材料の鉄の質と鍛錬次第で どうにでもなるそうで。 鞘を開けるのはアイデアのはずなのに、実際に無いということは、 抜刀の際に刀を横とかちょいと余計な動きをするとなれば、 実戦では不利と考えたのかも。 やはりパッと前へ出せるのがいいのでしょうね。 でも油断すると、慣れた人でも納めるときにケガするそうな。
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ざんぶろんぞ
at 2006-11-22 19:21
x
抜刀術の中には「反対側に鞘を引きに抜いて抜刀速度を上げる技」もあり接近戦で抜くときには便利ですが、背中でやると後ろ頭を自分の剣でそぎ落とす事もありそうです
、、、オススメできません(笑) それから一番の欠点は「屋内では梁や照明に引っかかる恐れ」があります(某京都の老舗料理屋に欄間の下に付いた刀傷あります、接近戦で上段切りは屋内では遅れを取るのでやめた方がいいでしょう、同様に拳銃での室内射撃(インドアアタック)でも最近では移動時に下から構えなおすのは「家具等にぶつかる」ため禁止しているようです。 さて「軍刀」に関してですが個人で「軍刀造り」に改装したもの(革の鞘とか安全装置=抜け落ち防止のストッパーで親指で解除)は古来の日本刀でしたが、正式軍刀はスプリング鋼を日本刀状に加工した物なので曲がったりしたようです(実戦配備の際にグラインダーで刃をつけます)、こういった「正式軍刀」は殆どの場合「刀剣」ではなく「武器」として扱われるので「銃刀法」に引っかかります、勿論「美術品」として認定はされる事はありません。
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huttonde at 2006-11-22 23:24
頭をそぎ落とすといえば、幕末の刀の使い手同士の
斬り合いでも、互いに指が飛んだり頭の皮がすっ飛んで 壁に貼りついたりしたそうですね。 新撰組も敵対した志士も、流派は別でも互角の勝負も あったようで、1人が柱を利用しつつ、複数の隊士相手に 2時間勝負とか、真剣勝負だからなかなか決着 つかなかったりとか。 今時の剣道は型にはまりすぎて、支那相手の白兵戦では 上段者ほどやられてたと。実戦とスポーツは違うとな。 俺は無縁だからなんだか愉快。 真剣を持ちたいとは思わないけど、真剣でたたっ斬るには、 やはり徹底的な訓練というか修練が必要なようで、電柱並みの 重い「鍛錬棒」を何百回も振り回さないといけないってーから、 剣の勝負はともかく、地味で面倒な練習自体は俺も出来そうです。 てゆーか、そっちに興味があります。 なんだか少しだけマッチョ志向になってる。 でも大胸筋矯正サポーターは付けない。
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huttonde at 2006-11-22 23:26
刀剣欲しいけど、真剣は要らない。
刃の無い重厚なやつを、鍛錬ついでに欲しいです。
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ざんぶろんぞ
at 2006-11-23 10:17
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居合刀(本物と同じ造りの外装と重量の模造刀)がいいでしょう安い物捜せば5万円以下であると思う、真剣でも昭和刀は30から50万くらいで出ていたと思う(古道具屋で)、飾るだけならこんな所も良いのでは?
http://busou.sakura.ne.jp/ 仕込み杖もなかなか愉快、竹箒の仕込みはレレレのおじさんを真っ先に思い浮かぶのは「最近の漫画」しらないオッサンの私だけなのかな、、、、、(なんかメイドの持ち物らしい)
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huttonde at 2006-11-23 23:36
わが身に万単位の買い物は厳しいです。
月末金欠は毎度で、今月は本とCDで散財しました。 とりあえず交通費と小銭は残してあります。 当分は買い置きの缶詰や納豆で過ごすパタンです。 借金も無理だから、それらしいのを持つには数年後になります。 とりあえず今は割り切って、鍛錬棒振ってるのがいいかなと 思っています。素人だしヤセだから2キロ程度、 後々は5~6キロとか。仕事上鍛えた方が楽になるし。 近所に木材屋があるし、建築廃材もらって削るとか。 楽するためにつらくなるってパタンが実に多い。 なんだかどーも次々と欲しいものが出てくる。 竹箒の仕込みも魅力的ながら法律が面倒だし、 刃ではなく単なる鋼鉄の棒が入ってるだけのもいいと思う。 後々、老後があれば、そーいう杖や箒も欲しいです。
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