めでたくなってきた
by huttonde
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カテゴリ:漫画ねた( 77 )

ニートマスター ジョー 11
『満開の桜の下で』
c0072801_19321574.jpg
 表紙

1・2 夜 店外
3・4・5・6 店内 カウンター内にジョー、
  小藪はいつものカウンター奥の席
  ジョ「今年も桜の季節は過ぎて・・・・」
  小「新緑の季節だねえ」
7・8 小「それも束の間、またじんわり暑くなって
 ジメジメの梅雨になり、その後はまた鬱陶しい夏だ」
  ジョ「またボツさんがぼやきますね」
  ボ「ちわ〜す」



by huttonde | 2017-05-04 19:30 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 10
『日向ぼっこ』
c0072801_875576.jpg

 表紙

1・2 路上、ボツが歩く
  ボ「まったく、しどい季節だねどうも」
3・4 店内 ジョーと小藪
  ボ「ちわーす、あ〜、
 さび〜デイビス・ジュニアだネ」
  ジョ「いらっしゃいませ」
5 ジョ「あけましておめでとうございます」
  ボ「いやいや、それほどでもねえですよ」
  着席
6 ボ「夏は暑かったくせにさ、なんだぃこの寒さは。
 部屋でも手が痛ぇよ」チッ
  ジョ「恒例の挨拶ですね」
7 ボ「それもそのはずで頭がスースーするんだね。
 部屋でもニット帽かぶるようになったネ」
  ジョ「ニート帽?」
8 ボ「性格は猫かぶってるし、アレもかぶってるし、
 カブリマ・クリスティーだネ」
  ジョ「あったかいカクテルを
 御用意しましょうか」



by huttonde | 2017-01-15 08:15 | 漫画ねた | Comments(0)
しつこいヒーロー 2
2016年12月26日
戦隊系作品で未だに扱われない・
今後扱ってほしいジャンル

:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1482543200/
1: 名無し 2016/12/24(土)10:33:20 ID:o3G
ってなんやろか

2: 名無し 2016/12/24(土)10:34:14 ID:REZ
とりあえず忍者・侍とか日本的要素は
出し切った感あると思う

3: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:39:04 ID:NYt
戦隊なんやからミリタリーチョイスどうや?

11: 名無し 2016/12/24(土)10:44:36 ID:o3G
>>3
敵はどうするんですかね・・・

4: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:40:19 ID:zZi
医療とか行けるんちゃう

5: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:40:46 ID:oQS
>>4
今やってるやん

9: 名無し 2016/12/24(土)10:43:56 ID:o3G
>>5
え?今ってそんなやつなん?

10: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:44:20 ID:x8j
>>9
それは仮面ライダーやで

12: 名無し 2016/12/24(土)10:45:44 ID:o3G
よく考えたら、戦隊の設定だけじゃなく
敵の設定も割としっかりせんとあかんよな
そう考えると結構難しいンゴねぇ・・・

14: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:47:00 ID:040
横浜が舞台
暴走戦隊ヨロシクナンジャーワレゴルァ

15: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:48:06 ID:ezX
>>14
ゾクレンジャー「」

17: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:48:48 ID:85K
>>14
その昔
ゴーオンジャーにゾクレンジャーってのが歌もあってな…

19: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:49:43 ID:040
>>17
マジか
戦隊物侮りがたし

20: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:51:07 ID:ezX
>>17
カーレンジャーやで
どっちも車モチーフやから
ごっちゃになるんはしゃーない

18: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:48:58 ID:BS9
パワーレンジャーとの兼ね合いがあるので
メインが昆虫は居ない
ゴウライジャーみたいな追加枠はあるけど
そもそも忍者だしな

22: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:51:59 ID:JRU
ナチスドイツが世界征服した世界線の漫画

24: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:53:24 ID:vWG
恐竜やろなぁ

26: 名無し 2016/12/24(土)10:53:41 ID:o3G
>>24
もうあるんだよなぁ・・・

27: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:54:12 ID:BS9
>>24
何回もやったんだよなぁ

28: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:54:43 ID:85K
恐竜はなんやったっけ
デンジマンだっけ

29: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:55:22 ID:ezX
>>28
ジュウレンジャー
アバレンジャー
キョウリュウジャー

30: 名無しさん@おーぷん
2016/12/24(土)10:55:25 ID:6cW
>>28
ジュウレンジャー、アバレンジャー、
キョウリュウジャーだったかな



by huttonde | 2016-12-26 23:50 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 9
『真夜中のガッツポーズ』
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青年C

青年B

 表紙

1・2 夜 二階建て一戸建全景 二階窓に明かり
3・4・5・6
 二階室内俯瞰 机に向かっている青年Bの後姿
7 青年B、ノートパソコンに打込中
 カチャカチャ
8 パソコン画面

1 パソコン画面の文字
 「330 名前:名無しの水兵さん [sage] 投稿日:20
 俺はいわゆるニートでひきこもりだ。
 毎日何するでもなく部屋でゴロゴロしているが、
 真夜中になると部屋で一人、ガッツポーズをとる。| 」
 カチャカチャ
2「それは、この世に生きるすべての者たちへの
 俺の存在表明であり、俺からの挑戦状だ。| 」
 カチャカチャ
3「世界では日々多くの者が死んで行く。
 事故や病気、犯罪や戦争による犠牲者だ。| 」
 カチャカチャ
4「今日死んでいった奴らへの勝利宣言と、
 まだ死んでいない奴らへの宣戦布告の意味を込めて、
 若輩ひきこもりの俺がガッツポーズを決めるのだ。| 」
 カチャカチャ
5 青年B、立ち上がり、
6 ビシッと両腕を上げ、
7・8 部屋の真ん中でガッツポーズの後姿。



by huttonde | 2016-12-26 05:15 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 8
『ヤブさんの隠れ家』
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 表紙 店の外 野良猫歩く

1・2 店内
  ボ「マスター、ヤブさんについて何か聞いてない?」
  ジョ「何かとは」
3 ボ「還暦過ぎで親元で暮らして、小説を書いてるとは
 聞いたけど、他はさっぱり知らないからね」
  ジョ「気になるんですか? ほれた?」
4 ボ「それはあり得ない。
 でも、謎多きオヤジだからねえ」
  ジョ「そういえばこないだ、若い時に借金で
 苦労したみたいなこと仰っていましたよ」
5 ボ「借金ねえ。意外と金持ちなんじゃないかと
 思ってたのになあ」
  ジョ「御先祖が武将って仰ってたし、
 名門のお武家さんなら金持ちもあり得ますね」
6 ボ「マスターんちも金持ちだよね。
 親から何か引き継ぐとかないの?」
  ジョ「優秀な者に任せるからいらないそうです。
 ボクはこの店があるし」
7 ボ「へ〜、割り切りいいねえ。うちの親も
 爺さん婆さんもなーんもないなあ」
  小藪来店
  小「おっす」
8 ジョー、小藪に、
  ジョ「なにやらボツさんがヤブさんを・・・・」
  ボ「あーっととぃ、他言無用ネ」



by huttonde | 2016-12-08 15:00 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 7
『居酒屋道楽』
c0072801_1131058.jpg
ベテラン板前店長

 表紙
  雑居ビル前路地をボツが歩いて来る
  ボ「♪ さざんか さざんか 散々か〜、か」

1・2・3・4 ビル一階、
 路地に面した地下への階段横に、格子戸に
 のれん、横に小さな赤い提灯が下げられた
 居酒屋出入口
  ボ「おや? 居酒屋ができたのか」
5・6 「居酒屋 道楽」と書かれた
 明かりのついた小さな立て看板
  ボ「居酒屋道楽、か」
7・8 ボツ、階段降りる
  ボ「あらあら、商売敵の登場ですよ」



by huttonde | 2016-11-17 11:00 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 6
『前世診断』
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出原(でばら)さん 霊能者?

 表紙

1・2 夜 店の外 野良猫歩く
3・4 店内・カウンター奥の角に小藪
  小「マスター、店がつらくても借金はやめとけよ。
 後が大変だからね」
  ジョ「はい、無いように気をつけます」
5 ジョ「何か苦労がありましたか?」
  小「いや、若い頃それでちょっとね」
6 小「お人好しは要らぬ苦労を背負い込むもんだよ」
  ジョ「実感こもってますね」
7・8 ボツ入店
  ボ「♪ 前前前世で隣組〜だ。
 御機嫌うるわしゅう皆の衆笠智衆」
  小「さ、静かなひと時はおあずけだ」



by huttonde | 2016-10-21 15:20 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 5
『怖いもの』
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 表紙

1・2 店の外俯瞰 ボツが歩いてくる。
  ボ「♪ 私〜なぜ泣くの〜私はたまに〜」
3・4 ボツ、階段を降りてくる。
  ボ「つーらい〜い老後を怖がるからよ〜と。
 童謡七つの子ネ」
5・6 ボツ「ちわ〜」 入店
7 ジョー、カウンターにいない。
  ボ「あれ? マスター?」キョロキョロ
8 ボツ、カウンター内をのぞく。
  ボ「マスター」



by huttonde | 2016-10-09 15:20 | 漫画ねた | Comments(0)
ニートマスター ジョー 4
『新作発表会』
c0072801_1119017.jpg

 表紙

1・2 秋の空にBAR Colourless の看板。
  ボ「♪ だーるまさんがーだーるまさんがー
 だーるまさんがーこーろんだ〜」
3・4 店前にボツが歩いてくる。
  ボ「♪ ひいじいさんがーひいじいさんがー
 ひいじいさんがー死んじゃった〜」
5・6 店内
  ボツ、僅かに開いたドアを指差し、
  ボ「♪ 小さい開きみーつけた〜、なんてネ」
  ジョ「いらっしゃいませ」
7 ボ「ただれた不快な季節を越えて、
 はるばる来ました近所から」
  ボツ着席。
  ジョ「ボツさん、ごぶさたでしたね」
8 ジョ「熱中症で死んだのかと思いましたよ」
 おしぼりと水を出す。
  ボ「夏は外出るのが苦痛でね。ジンフィズお願いね」

1 ボ「いや〜、ようやく涼しくなってホッとしたよ。
 もうフリチンやパンツ一丁からおさらばだネ」
2 ボ「ん? 涼しくなったのにホットした、か」 ププ
3 ジョ「楽しそうで何よりです」
  ボ「楽しくしてなきゃつらいのよ」真顔
4 ボ「も〜夏は暑いわ気だるいわ、
 鬱陶しくて気が滅入るからね。
 ほんとセーセーして一転ウキウキだよ」
  ジョ「夏嫌いがよく伝わりますよ」
5 ボ「ところが、しばらくすると
 今度は冬だよ。夏は暑かったくせに、
 冬は寒いってさ、ふざけてるよなあ。
 春と秋だけでいいのに、毎年嫌がらせしやがって、
 このクソ地球がさあ」イライラ
  ジョ「地球に文句言う人は珍しいですね」
6 ボ「今度生まれ変わるなら
 もっと上等な星にするネ、うん」
  ジョ「そんなお嘆きのボツさんに」
7 ジョ「落ち着いたこの季節ならではの
 梨と桃のカクテルを考えたんですが」
  ボ「オリジナル?」



by huttonde | 2016-09-25 11:20 | 漫画ねた | Comments(0)
時代劇 15
・・・・
慶応四年(1868)五月二十四日、薩長を中核とする明治
新政府は、蟄居謹慎中の慶喜に代わって田安亀之助
(徳川家達 いえさと)を徳川家の相続者とし、
駿河・遠江・陸奥等で七十万石が与えられた。
府中(駿府)では天皇や政府に対して不忠として
静岡藩となった。
しかし、これまでの幕府天領や旗本領の総計約七百万石と
比べて十分の一の石高では、集まってきた旧幕臣達を養える
わけもなく、生活扶助も限界があり、家達は自活を訴えた。
無理がある藩財政は当然悪化した。その為、旧幕臣の
渋沢栄一により財政再建が行われ、後の静岡茶など、
旧幕臣達による特産品の開発などが推し進められた。
人材不足の新政府からは幕臣達へも誘いはあったが、
彼らの多くは不遇を承知で断っていた。武士は二君に
仕えずという武士としての矜持があった。

九月になると慶喜は謹慎を解かれた。駿府の小さな寺院、
宝台院から与えられた元代官の屋敷に移り、妻の美賀子や
側室の一色須賀、中根幸、新村信なども東京から呼んだ。
政治活動は禁じられていたが、比較的行動は自由だった。
家達や旧幕臣達には、徳川家を滅ぼした張本人としてひどく
嫌われて気まずい、つらい思いもあった。
徳川一族が集まったときは、床柱に座っていた慶喜に
対して家達が、
「私の座る場所がない」
と慶喜を睨み、慶喜は渋々席を譲ったという具合で、
判断に欠けるのは相変わらずだった。
このときは小栗の盟友だった栗本鋤雲(瀬兵衛)も
列席したが、末席にいた勝海舟に、
「どけっ」
と一喝したという。
勝もまた慶喜同様、戊辰戦争では既に我が事は終えたりと、
知らん振りを決め込み、江戸城開城の顛末を自慢げに
周りに話すのを好んだ。
「この東京が何事もなく百万の市民が殺されずに済んだのは、
実に西郷の力で、その後を引き受けてこの通り繁盛する基を
開いたのは、大久保利通の力だ。あのとき俺は罪も無い
百万の精霊をいかにして守ろうか苦心したが、ただ至誠を
もって官軍に利害を説くばかりだった。官軍が聴かなきゃ
それは官軍が悪いんだから、俺に非は無い。その場合は
最後の一戦をしてやろうと決めたのさ」
と、矛盾に気づかず、
「維新の際に大鳥とか榎本とかいう豪物、お家のためだと
いって箱館に逃げたが、俺は愚物は到底話しても分かるまい、
いずれ悟るだろうとうっちゃっておいた。彼らははたして
後悔するときが来たよ」
「小栗は幕末の一人物だよ。あの人は精力が人に優れて
計略に富み、世界情勢にもほぼ通じて、しかも誠忠無二の
徳川武士で、先祖の小栗又一に似ていたよ。一口に言えば、
三河武士の長所と短所を持ち合わせていた。しかし度量が
狭かったのはあの人のために惜しかったよ」
という具合に旧幕臣達を腐した。
彼もまた元気で、自宅に出入りする女中などに手をつけ、
妾にして一緒に住み、慶喜の十男精(くわし)を養子にし、
明治政府の顕官となり、晩年は伯爵の爵位を得るなど、
我が世の春を謳歌した。
例外的ともいえる恵まれた境遇をうらやみ、恨む声には、
「そりゃぁもちろん、俺の才覚だよ」
とほくそ笑んだ。
もっとも、妻民子はうんざりしていたらしく、
「私が死んだら、あの人と同じ墓には入れないで下さい」
と遺言し、七十七歳で勝が亡くなった六年後に亡くなり、
やはり親父譲りか、息子の精は民子を
勝と同じ墓に入れている。

慶喜が周りから嫌われようとも、それでも身の危険が
あるわけでもなく、生活費は徳川宗家から定期的に
送られて来ており、何もせずとも食える身の上である。
彼は毎日を趣味で暮らした。乗馬、弓、狩猟と楽しみ、
家での囲碁も初段に進み、謡曲も評価された。
和歌も嗜み、写真や油絵、陶芸、刺繍、
当時はまだ珍しい自転車にも挑戦した。
毎日遊ぶだけでなく食事にも気を遣い、鯛、鮪、
ヒラメの刺身や、ウニやナマコ、鶏卵の半熟を好んだ。
旧幕臣達の窮乏などには無関心だった。
また、心身充実して、側室による子は
十男十一女となった。

・・・・
会津藩が降伏直前、離れていた大鳥ら伝習隊と土方は
仙台で再会した。また、京都守護職に反対し、
その後も非戦論を説いて容保と対立、罷免されていた
西郷頼母も、戦が始まってからは
「もはや城を枕に討ち死にすべし」
と会津降伏に反対し、
それが叶わぬと分かると仙台まで逃れていた。

仙台には勝海舟が「戦は負ける、無駄だ」と引き止めるの
を拒否して、江戸より寄港した榎本率いる旧幕府軍の
艦隊があった。
榎本は以前に蝦夷、樺太を航海し、情勢も把握している。
慶喜の助命と幕府温存だけでなく、旧幕臣達や浪人などに
よる蝦夷地開拓と、露国などからの防衛の必要も
考えていた。
艦隊は旗艦開陽丸に回天丸、蟠竜丸(ばんりゅうまる)、
千代田形の軍艦と、咸臨丸(かんりんまる)、長鯨丸
(ちょうげいまる)、神速丸(しんそくまる)、長崎丸、
美嘉保(みかほ)の五隻を輸送船として計九隻あり、
伝習隊の教官でもあったフランス陸軍士官のブリュネ達
五人も参謀として乗り込み、陸海軍総勢約三千五百人
という薩長側海軍を凌ぐ兵力だった。

戦力温存の榎本艦隊であれば、やりようで事態打開も
図れると考えたが、八月二十二日、銚子沖から鹿島灘で
台風によって美嘉保は漂流大破し、咸臨丸は清水港まで
流された。
咸臨丸は米国西海岸まで航行した実績ある船だが、
既に老朽化していた。榎本艦隊の一隻として回天丸に
曳かれて南下していたが、横須賀の観音崎で座礁、
台風により回天丸の曳き綱を切って漂流し、
駿府藩の外港の清水港に避難した。
蟠竜丸が救援に向かうが、警戒して外浦に入津、
伊豆の安良港で修理すると仙台の榎本達に合流した。

清水港に寄港した咸臨丸には約二百名が乗船していた。
艦長の小林文次郎、副長春山弁蔵、弟鉱平と水夫らは自首
して藩主家達の判断に任せる覚悟だったが、ようやく
認められた徳川領ともいうべき駿府藩に、朝敵とされる
榎本艦隊の一隻が現れたことに困惑した。
山岡鉄舟は、以前は幕府内での攘夷派だっただけに分別に
欠ける面があるが、その豪胆さは誰もが認めるところであり、
半年前に西郷と勝の江戸開城交渉の下準備に活躍したように、
今回の騒動でも地元の侠客清水次郎長の協力を得て、
咸臨丸乗組員と話をつけ、先に手を出さないように強硬派
らしき者達を清水村や三保村に分散させて民家に隠し、
船の修理のため鉄砲や器械類を陸揚げして、乗組員だけ
残して恭順策を図るつもりだった。
しかし、艦隊の江戸脱走を知って警戒していた西軍は、
九月十八日、半年前に榎本より引き渡されていた富士山丸
で飛龍と武蔵の両艦を従えて清水港に入ると、停泊中の
咸臨丸にいきなり砲撃を始めた。
甲板上で白布を振って停戦降伏の意思を伝えるも西軍側は
無視し、その後やむなく白兵戦となるも多勢に無勢、
船に残っていた約二十名が殺されて遺体は海に捨てられ、
下船中で生き延びた者も捕まり、艦長の小林は東京糾問局
に送られて入牢となった。
国際法を知らなかったのか、咸臨丸を恐れたのか、
やらかした柳川藩は罰せられることもなかった。
幕府を想って活動していたであろう咸臨丸の乗員達を、
駿府藩は援護救援することも出来ず、遺体処理を禁ずる
西軍の通達にも従うしかなかった。
遺体は砲撃によって首や手足の無いまま腐乱死体として
近海を漂ったままだった。
幕臣として手を出せない鉄舟は、地元の有力者の次郎長に
相談した。次郎長もまた駿府藩と西軍の政治的対立、
緊張状態は理解している。
そこで次郎長の義侠心が発揮された。
「山岡さん、亡くなった方々も国のために一心に活躍された
方々でしょう。うちらが御遺体を集めてお弔い致しましょう」
清水一家は夜密かに港内で遺体の収容を始め、春山兄弟ら
七名を新開地の向島の古松近辺に埋葬した。
結果、西軍と駿府藩からも批判されたが、
「どっちが官軍だの賊軍だのこだわってるが、互いに入れ
違ってもおかしくはあるまい。死んだ者をほったらかして
何が官軍だ、忠義もクソもあるか、士道も人道もねえなら
俺らが仁義を通してやるまでだ。ここは漁港でもある。
漁師も生活してんだ。天下の官軍が漁師の暮らしを邪魔
しようってのか。死んだら弔うのが人の道じゃねえか。
こっちはやましいことは一つもねえ。疑うならどこへでも
出てやるよ」
と啖呵を切った。
翌年、向島の埋葬地に、鉄舟による「壮士墓」と揮毫した
墓碑が建立され、鉄舟から次郎長に一詩を送り謝した。



by huttonde | 2016-06-14 16:00 | 漫画ねた | Comments(0)