冷飯は体も冷える
by huttonde
カテゴリ
地球壁紙画像
今日の富士
富士山カメラ
色々富士

ハン板電突まとめ
mumurブルログ
万毛号止掲示板
マーキング
香ばしい掲示板
楽韓Web
厳選韓国情報
極東情報網録
ぼやきくっくり
アジアの真実
木村幽囚記
dreamtale日記
日本人よ誇りをもて
日本再生倶楽部
兵頭二十八
ヒロさん日記
宮崎正弘
アンチキムチ団 匿名党
大阪在住
山岡俊介
なめ猫♪
東亜マンセー協会
酔夢ing Voice
桜井よしこ
Red Fox
ざんぶろんぞの怪人日記
朝鮮歴史館
陳さんのWorld view
特定アジアニュース
U-1NEWS
2ちゃん的韓国ニュース
丁寧語とか、礼儀正しく書いてみる日記2
何でもありんす
東京エスノ
保守速報
モナニュース
もえるあじあ(・∀・)

まとめサイト
海外の反応ARCHIVE
ショボンあんてな(`・ω・´)
ヌルポあんてな

余命
余命三年ミラー
余命官邸メール
日下公人
高山正之 
武田邦彦
宮脇淳子

AshCat
パクリ大国南鮮
K国の方式
半島大陸メモ
檀君 WHO's WHO
韓国のHPを日本語
ビラのHP
たまねぎ屋HP
もう黙ってはいられない
新聞宅配問題

mynippon
ch桜 ニコ動
ch桜 youtube
ミコスマ保管所
国際派日本人
大紀元
日本戦略
憂国資料
アジア歴史資料
国立公文書館
アジアメディア
論談
民間防衛
国民が知らない反日

・     
・ 
・ 
・ 

赤塚
水木
杉浦
漫画家志願
鬼太郎人魚売
タコラ
ニコ動落語

東京情報
群馬弁
何日
こよみページ(旧暦)
東京浴場組合
銭湯・温泉・サウナ
大島てる

radiko
三枚 ニコ動
煮込みおせち5
煮込みおせち4
煮込みおせち3
煮込みおせち2
煮込みおせち
煮込みおせち 音楽5
煮込みおせち 音楽4
煮込みおせち 音楽3
煮込みおせち 音楽2
煮込みおせち 音楽
まじめちゃん4
まじめちゃん3
まじめちゃん2
まじめちゃん
フュージョン・スムースジャズ
スムースジャズ中心
BEST JAZZ TIME
【ながしの】Smooth Jazz
【自己満足】


free counters
検索
お気に入りブログ
最新のコメント
そうでしたね。俺の地元前..
by huttonde at 16:02
 前方後方墳というのは実..
by 通りすがり at 11:14
バカバカしさここに極まれ..
by 少しは考えろ at 14:05
この様な書込大変失礼なが..
by aki at 22:56
ジャニーズでこうなのなら..
by 通りすがり at 10:52
小生も積読の傾向があり1..
by motsu2022 at 05:35
Stupid  
by motsu2022 at 08:06
中国のミサイルが初めて日..
by aki at 03:11
いつもの社交辞令です。 ..
by huttonde at 15:17
少し前のコメントで、ピカ..
by ポポポ大王 at 08:41
by huttonde at 01:53
結局飲みに行ったの?
by ポポポ大王 at 00:55
???
by huttonde at 15:43
突然のメッセージにて失礼..
by 外岡誠 at 11:36
>子供が学校でこの記事の..
by huttonde at 21:57
> 名無しさん 外見を..
by huttonde at 11:56
先日、菅原経産相が香典問..
by 山尾議員の香典問題の謝罪まだ? at 15:42
こんちは。俺はもう関わり..
by huttonde at 01:27
こんにちは。 以前から..
by 味噌くん at 12:30
9条の会、国際交流の会豊..
by 匿名 at 23:21
最新のトラックバック
タグ
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
現実話 94
講演予定(6月3日熊本県水俣市、6月5日高知県伊野市)の
ご案内をだします.
そこまでやって委員会の新しい映像がでました。
下のリンクをクリックしてください。
最近、文章と音声をつけることが多いのですが、音
声はボランティアの方が文章にしていただくことがあります。
ブログはhttp://ameblo.jp/help-each-other/です。
ご参考まで。

原発再開の最低条件(5) 国民の合意

体調管理に失敗し、皆様にご心配をおかけしました。まだ
本格的ではありませんが、今日から助走に入りたいと思って
います。ところで、臥している間に北九州で瓦礫の焼却が
はじまりました。日本人にとってこの事件は深い傷になる
でしょう。

事故の前、少し乱暴な言い方ですが、「安全な原発を目指そう」
という人はほとんど見られず、「どうしても原発を運転する」
という人たちと、「どうしても原発を阻止する」という人たち
のいがみ合いでした。事故の後も同じような感じです。

私は「原発は安全でなければダメになってしまうから、
推進派も反対派も同じはずだ」という立場でしたが、
事故前も少数派、今でも少数派です。

なぜ、同じ日本列島に住んでいるのですから、他人の意見を
尊重して話し合いのテーブルに着かないのでしょうか?
かつての推進派の考えは「どうせ、反対派と話しても意味が
無い。なんでも反対だし、もともと科学のことなどわから
ないのだから。原発が安全だということがわからないし、
日本の国際競争力がどんなものかもわかっていない」という
ことで、政府要人、東大教授、原発関係者などがこのような
考えでした。

でも、この考えの中で、1)原発が安全だ、ということと、
2)もともと国際的には日本の電力は高いので考え直さ
なければならない、という点について、今回の事件で主張
出来なくなったのです。ですから、推進派の人は「反対派は
科学がわからない」という考えを少し後退させて話し合いの
テーブルに着く必要があるでしょう。

一方、反対派の中で「原発が安全かどうか考える必要は無い。
もともと核エネルギーを人類が利用する自体が誤りだ」という
ということを強く言う人がいますが、それは少し後退できない
でしょうか?

人間は原始人から見ると「やってはいけない」ことを次々と
やってきました。空を飛ぶヒコーキ、人間が箱の中で歌う
テレビ、どこでも人の声が聞こえる携帯電話、人間の体に
若干の影響を及ぼす電子レンジ、自然の水ではなく塩素を
入れて殺菌する水道、食料の6割を輸入してそのうちの半分
を捨てる日本人・・・一つ一つを採ってみると「そんなこと
しないほうが良いのに」と思うものでも、全体として必要な
ものとして受け入れてきました。

もちろん、これらのものは人間の文明を破壊する可能性も
ありますが、大きくは日本人が合意して日常生活に取り入れて
いるものです。反対もありますが、民主主義ですから全体で
合意して、部分的には手当をするという感じです。

ところが原発については、「最初に結論ありき」で対立する
ものですから、有意義な対話ができません。でも、民主主義
というのは、お互いの「違い」について「同意する」のでは
なく「違いがあることを認める」ことから始めて、「どこが
違うのか」を確認し、「それが克服できるものか」を議論し、
「克服できなければ多数派の意見を取り入れるが、少数派
にも配慮する」というプロセスを守ることです。

2010年だったと思いますが、私は原子力委員会の研究
開発部会で「原子力関係者は原発が安全だと思っているが、
国民の多くが危険だと思っているのだから、「危険だ」
という立場で研究費を出したらどうか」と発言したことが
あります。この発言は採用されませんでした。

日本にはまだ「自分と違う考えがある」ということ自体を
認める習慣がないように思います。原子力委員会は原発推進
(原子力利用)の立場ですが、原発が危険であれば推進できず、
国民の不安を取り除くことが大切だからです。

私の提案に対して、委員長が「広報活動をやります」と
お答えになったので、私は「広報活動ではありません。
私たちが原発は危険だという前提に立つのです」と説明
しましたが、理解されることはありませんでした。
「原発は危険だ」というのは「科学」ではなく「思想」の
問題とされたのです。

・・・
いろいろな反論があると思いますが、今回の原発事故は
私たち大人が「我を張っている」間に原発が爆発し、
その被曝は子ども達が受けています。今回の北九州における
瓦礫(低レベル廃棄物)の焼却は、その狂気が続いている
ことを示しています。

素直に考えれば、放射性物質で汚染されている瓦礫を東北から
遙か九州に運び、そこで焼却するなどということは考えられ
ません。私の知っている東北の人は震災の被害でも他の地域
や国から多くの援助をいただいたことに感謝しています。
原発も自分たちが受け入れたことは間違いないので、それに
ついての判断に責任を持とうとされています。

決して、東北の人が他の地域に被害を与えようとしているの
ではないと私は思うのです。この際、東北の人から
「他の地域の人がいやがっているのだから、自分たちで
処理する」と言ってください。

九州に瓦礫を運んだ第一の理由は、政府のメンツ、第二の
理由は九州にお金が行ったということと思います。この二つ
ははたして日本の将来を明るくするものなのでしょうか?
私は瓦礫を運搬するのに携わった「瓦礫運搬派」の人にもう
一度、考えてもらい、九州にも汚染を心配している人がいて、
その人達は「考えが足りない人たちではない」と思って
もらいたいと願います。
tdyno.84-(9:30).mp3」をダウンロード

(平成24年5月24日) 武田邦彦

子どもに贈る国土(2) 年金のつけを贈る

私たちはどのような日本国を子どもに贈ろうとしているのか?
その第一回目は「原発の電気はもらうけれど、核廃棄物は
子どもに贈る」ということをしている現状を示しました。
このように「自分たちがしたこと」を正面から見てみると、
先回、保安院が2006年に「原発を安全にする」という作
業を必死に妨害したことを非難しましたが、自分たちも
同じようなものかも知れません

第2回目の今回は、「年金」というものを始めた私たちの
世代が、次の世代にそのツケを回そうとして必死になって
いることを整理しました。

・・・
1961年以前は「公務員や軍人恩給」のような特殊な年金
はありましたが、国民全体を対象とした年金はありません
でした。でも、社会が「大家族、家長制度」から「小家族」
に変化していく中、それまでのように「家族で老人を見る」
というのがだんだん困難になり、社会制度としての年金が
必要となり、「揺りかごから墓場まで」というコピーが
使われるようになります。

でも、この言葉は「年金をもらう人」の立場を表現したもの
で、「年金を取り扱う人」のものではありませんでした。
厚生省の年金課長の回顧録が話題になっているように、
年金を取り扱う方の役人から見ると、年金とは次のような
ものだったのです。
1)国民から膨大なお金が集まる、
2)お金は金庫に入れておくことはできない、
3)誰かに貸し出すことになる、
4)それは考えられないほどの権力(利権)である、
5)社会保険庁の長官は日銀総裁と同じような権限を持つ、
6)年金のお金があれば天下り団体はいくらでも作れる、
7)年金を納めている人に40年後の返すときには、
  お金の価値がなくなっているから、運用は失敗しても
  成功しても同じになるから真剣にやる必要は無い、

年金制度を始めた当時の厚生省がこのように考えていたのは、
回顧録をはじめとして多くの証拠がありますし、このように
考えなければならない理由もあったのです
(相手の立場に立つ)。

厚生省は、当時、日本国民は次のように思っていると
推察していました。
1)嫁姑などの関係から国民は大家族を望んでいない、
2)夫婦単位の小家族なら国が年金を用意するしかない、
3)年金制度を整えず、個人に老後の預金を呼びかけても、
  実際にはやらない人が多く、行き倒れの老人が増えて
  社会が混乱する、
4)40年の間にはインフレや社会情勢の変化があるから、
  「自分で積み立てた年金を自分がもらう」というシステム
  (積立型)は破綻するけれど、国民は「今の老人のために、
  今の若者がお金を出す(賦課型)」ことには抵抗が
  あるだろう、
5)政治的にも国民の票を失うから賦課型は採用されない、
6)いったん、積立型でスタートし、それが破綻したら
  賦課型に変える。でも賦課型も若者が減るので破綻する
  から、最後は消費税のようなもので年金を運営せざるを
  得ない、
7)従って1960年から2000年までの第一期は、
  「年金というものを日本社会に導入する」、
  「年金の支給を開始する」、「年金が破綻する」、
  「家族の形態が大家族から小家族に変わる」、
  「老人問題が顕在化する」ことを覚悟しよう。

年金という問題だけでも、「受け取る側」と「事務をする側」
ではずいぶん違って見えることがわかります。でも、このよう
な矛盾を1950年代(年金が始まったのは1961年)に
十分にしておかなかったので、私たちの子どもから見た年金は
次のようになったのです。
1)親の世代が年金制度を始めた、
2)親の世代が自分たちで年金を払い、
  自分たちで受け取ると言っていた、
3)でも最初からその気は無く、
  800兆円積み立てるといって30兆円しか残っていない、
4)そこでこれまでの50年間(1960年から2010年
  まで)をチャラにして、我々子ども達が大勢の親の世代を
  養うことになった、
5)それでも足りなければ消費税を充てると言い出しているが、
  消費が多い子どもの世代に頼るということだ。

私たち大人の世代が、800兆円(試算によってはもう少し
少ないという人もいるが本質は同じ)を食いつぶし、次世代
に養ってもらおうとしている事実を直視し、年金受給年齢を
上げ、これまでの罪を何らかの方法で購う必要があると思う。
それが社会保険庁の犯罪であっても私たちの世代がしたこと
には違いが無いからだ。
presentpensiontdyno.86-(7:52).mp3」をダウンロード

(平成24年5月24日) 武田邦彦

結婚相手を選んでいる? 理想の相手??
rosetdyno.90-(6:50).mp3」をダウンロード
(平成24年5月19日) 武田邦彦

(速報)北九州報告・・島田市と併せて

(思想を含まず、科学的に整理しました)

北九州市で瓦礫が焼却されました。前後の線量率変化を整理
してみます。まず観測点1では、次のようになったようです。

焼却開始前の線量率 北九州市民家
 最低0.05―平均0.06―最高0.09μS/h
2012年5月23日から24日 日明焼却場で瓦礫焼却
同年   5月24日から25日 新門司焼却場で瓦礫焼却
焼却後線量率    北九州同一箇所  最高0.14μS/h

・・・
北九州市はやや自然放射線が高いところですが、福島原発
事故前は0.04μS/hだったと推定されます。従って、事故後、
いろいろなものが運搬されて約1.5倍になっていると思われ
ます。それに今回、瓦礫を焼却したので、データからは
さらに少し上がっています。推定では2倍程度になったと
考えられます。

すぐ逃げなければならないということはありませんが、
瓦礫の焼却は中止した方が良いでしょう。

・・・
一方、他地区に先行して瓦礫焼却を行った島田市では
セシウムの漏洩が見られています。
現実話 94_c0072801_1215761.jpg
この表は実測を元に島田市の方が計算したもので、瓦礫の中
に含まれるセシウム137が34.3万ベクレル、そのうち、
最終的に無管理状態で空気中に飛散したのが11.2万ベクレル
で、捕捉率は32.7%で、瓦礫の中に含まれていたセシウムの
約3分の1が島田市の大気に出ています。

一般ゴミの場合の固形物の捕捉率は99.9%ですから、
セシウムが捕捉しにくいことがわかります。セシウム134は
これより少し少なく、ストロンチウム、プルトニウムは
測定されていません。

また、島田市の瓦礫焼却による島田市の空気中の放射線量に
ついては、京都大学の方が測定を行っており、次のグラフが
公開されています。
現実話 94_c0072801_1213058.jpg
これによりますと、島田市の松葉に付着した放射性セシウム
量は焼却によって平均1キログラムあたり3ベクレルほど上昇
しています。牧之原市、静岡市については変化が少なく、
ハッキリはわかりません。

以上のことから、島田市においても瓦礫の焼却を続けると
汚染の拡大が心配されます。特にセシウムの他にストロン
チウムやプルトニウムを含むものが東北の海岸線などから
もたらされた場合の影響はまったく不明です。

・・・
瓦礫の中には放射性物質が含まれており、受け入れ瓦礫
ばかりで無く処理プラント(放射性物質を取り扱う許可を
得ていないプラント)内で1キロ100ベクレルを超えること
は法律的に認められていません。従って、北九州市も島田市
も法律違反であることは間違いありません。

文科省が公開している1キロ100ベクレル(正式には
1年10μS/h)を超えるものを扱った場合の罰則を
文科省の図をそのまま示しておきます。
現実話 94_c0072801_1203864.jpg
このように「福島原発以前」なら、北九州市長も島田市長も
懲役か罰金になる可能性のある行為ということになります。
今朝、テレビを見ていましたら、「瓦礫の搬出に反対する人
は論理的ではない」との発言がありましたが、その理由は
「測定しているから」ということですが、測定値を見ると
「法律違反」ですから、「お上が測定しているから、庶民は
文句を言うな」というのでは封建主義のようなものです。

瓦礫を引きうけるとその土地が汚染されるのは当然で、
「東北の人の恩に報いるために、自分たちの子どもを被曝
させる」ということですから、まさに「国のために死んで
くれ」を連発した戦争前に戻ったようです。

なお、福島のお母さんは「自分たちの苦しみを他県の
お母さんに経験させたくない」と瓦礫の搬出に反対して
います。誰のために、何のためにやっているのか、
市長の腹の中が見えるようです。
tdyno.92-(9:22).mp3」をダウンロード

(平成24年5月25日) 武田邦彦

なぜ、原発がダメなら「再生可能」なのか?(1)
世界との違い

地球温暖化を怖がって「CO2を削減しているのは日本だけ」
というのはすでに日本でもある程度、知られるようになった。
また「温暖化すると南極の氷は減る」と思っている人が多い
のも日本だけで、両方とも「環境省のウソ」によるもので、
日本人の幸福より利権を優先する環境省の体質が良く現れて
いる。

それと同じものが「原発がダメなら再生可能エネルギー」
ということで、今でもアメリカの2倍である電気代をさらに
2倍にしようとしているのが環境省だ。まず、私たちが
ごまかされてはいけないのは、「原発がダメなら再生可能
エネルギー」と考えているのは日本だけで世界は
「石油、石炭、天然ガス」を使おうとしている。
現実話 94_c0072801_1516596.jpg
この図は2005年に示された世界のエネルギーの状態だが、
経済発展に伴って増えるエネルギーは「原子力、再生可能他」
ではなく、「石油、石炭、天然ガス」なのである。
この当たり前の現状と予想と、日本のマスコミの話題とが
あまりにかけ離れているのを、日本人はどう思うのだろうか?

温暖化の時には、京都議定書の内容も、南極の氷、北極の
氷について環境省を中心として伝える側に作為があったので、
日本人がだまされたのは仕方が無いが、今回はデータは
オープンになっている。それでも、日本人全体がまるで
催眠術にかかったように「原発がダメなら再生可能」
と短絡している。

今、石炭や天然ガスの火力発電所を急いで作り、日本がその
国力にあった2億キロワットぐらいの発電容量まで行けば、
電気代は2分の1になり、産業はまったく困らない。反対に
太陽電池などをやると、電気は使えず、電気代は2倍
(1キロワット42円=日本産業の破壊)になる。

・・・
なぜ、こんなに簡単なことが日本社会でいきわたらず、
報道は「原発がなければ再生可能」と言い続けているの
だろうか? 太陽光発電はダメだが、その他の新エネルギー
は悪くないものもあるが、今すぐ間に合うということを
言えば、石炭と天然ガスだ。

第一の原因は「原発を再開するために、故意に高い太陽光
発電や見込みのない再生エネルギーを出して、石炭や天然
ガス火力をつらないようにしている」ということが考えら
れる。国を売っても自分の利権という時代だから、
このぐらいのことは考えるかも知れない。

第二は、日本人はあまりに自信が強すぎるのではないか?
とも思う。いくら「日本独自」と言っても諸外国の動向と
その理由を考えずに、井の中の蛙のように自分だけの考えに
とらわれるのは奇妙である。「日本だけ」というシリーズを
整理しているが、日本だけの良い面と「日本だけ」というの
を使い、多くの人が英語を読むのがイヤな国民性を利用して
利権を狙っている可能性もある。

あれもこれも、これも「税金がありすぎて、配る余裕がある
から」だから、そんな中で消費税の増税が議論されていること
も日本の指導層の公平性が失われているように思う。最近、
テレビの政治討論番組がおもしろくなくなったと感じるのは
私だけだろうか?
tdyno.94-(5:46).mp3」をダウンロード

(平成24年5月25日) 武田邦彦

日本だけ(4) 長崎造船所と機械に取り組む侍

ペリーが浦賀に来て数年。日本はオランダの技術的援助を
得て勝海舟らが黒船を長崎から江戸に単独回航出来るまでに
なります。これはアジア、アフリカ諸国にはなかったこと
でした。
現実話 94_c0072801_15204426.jpg
japan4nagasakitdyno.74-(7:28).mp3」をダウンロード

(平成24年5月26日) 武田邦彦

医と法:被曝を機会に深くやさしく考える(1)
・・・法を無視する医

原発事故以来、緊急避難の方法として私は「被曝限度は
法律を守ること」というのを第一にしてきました。この法律
とは「事故後の特別措置」ではなく、「事故前に国民を被曝
から守る日本の法体系」を信じようということでした。

でも、すでに原発事故から1年余が経ち、緊急避難というより
「本当に、福島や関東は危険なのか? それ以外の土地は
どうなのか?」を考える時期に来たと思います。つまり、
法律ばかりではなく、本当の医療として被曝と向き合う
必要が生じてきたということです。

これを「専門職」という点から整理をしてみたいと思います。
この世には「専門職」、もしくは「聖職」というものがあり
ます。たとえば、人の魂を救う宗教家、人の体を傷つけて
治療する医師、時によって人を死刑にする裁判官、そして、
人の魂を育てる教師などです。これらの人が「人格の低い人」
だったり、「自分のことだけを考える利権派」だったら、
専門家に何かをしてもらう人はとんでもないことになります。

たとえば、医師が出血を止めれば命を救うことができる救急
患者を前にして、「5時になったから帰る」と言って去って
しまったり、それほど極端ではなくても、「おそらく後、
2時間でお亡くなりになる可能性がありますが、今日は私は
会合があるのでこれで治療は止めます。治療を続けたら
お亡くなりにならないかも知れませんが、私も労働者なので」
などと言って帰ったらご家族はどんな気持ちになるでしょうか?

でも、その医師も言い分があります。実は重症患者が続き、
昨日からすでに36時間も連続的に治療をしており、ヘトヘト
です。世の中の人は退勤時間になれば帰ることができるのに、
なぜ自分だけが仕事を終わることができないのか? そんな
に給料も多くないのに・・・と思うのですが、それこそが
「聖職」なのです。

私も教育者として、医師ほどではないのですが、学生の人生
相談でどんなに疲れ切っていても夜、10時、11時と帰ること
が出来ないことあります。目の前に悩んでいる学生を前にして
離れることは出来ないのです。

・・・
このような専門家は、社会の尊敬を得ることができることと、
その専門性から自分たちが守るものが決まっています。
それが私がいつも使う次の図です。
現実話 94_c0072801_972538.jpg
詳しいことはすでにこのブログに載せたので割愛しますが、
裁判官は「正義」、医師は「命」、教師は「知」が、その
専門家の命令者です。国立病院の医師が野戦病院で治療に
当たっていたときに、敵兵が負傷して担がれてきた。
この敵兵を助けるのか、殺すのかという問題を考えてみると
すぐわかりますが、医師は「国家」の上に「命」があります
から、敵兵を助けます。

高等学校の教科書に「温暖化すると海水面が上がってツバル
が沈んでいる」という記述があり、私が教科書会社に「これは
「知」から言って事実ではない」と言いましたら、教科書会社
は「環境白書に書いてある」と言い、私は「教育は「知」で
あり、政治は無関係」と抗議したことがあります。

・・・
これと同じ難しい問題は「医は違法行為ができる」という
問題で、これを「医の法への不服従」と言います。ナチス
ドイツの時代に多くの医師が「ナチスの法律を守る、人の命
を殺めた」と言うことがありました。今での「医は法に従う
べきか」という議論が残っていますが、もちろん、
「医の命令者は命だけ」ですから、命に反したら医師は
法を無視しなければなりません。

その意味では簡単なことで、医師の最高指導者は「命と健康」
だからです。それと法律が相反したとき、医師は無条件に
「命」に従う必要があり、それを社会は批判できません。



つまり、「足を切断するべき患者さんの足を切断するのは
「法律に認められているから」ではなく、「医の命令者が
命だから」なのです。

・・・
ところで、福島原発事故で、法律が1年1ミリ以下となって
いるのに、1年100ミリでも良いと言った医師がいます。
この医師は医師を廃業するべきとブログに書きましたが、
まず第一に医師は「命」の命令に反さない限りにおいて
「医に関する法律」を守る必要があります。その上で、
法律が不十分なら法律に反しても「できるだけ被曝しない
方が良い」と言うべきです。でもこれも日本の法律では
「被曝は可能な限り減らすこと」という法律がありますから、
問題はありません。

さらに、「被曝を心配するより、気楽に思った方が良い」
というのは医の倫理には当てはまりません。医というのは
「直接的な治療を優先する」という原理があるからです。
医師が安楽死をさせるのが認められないのは「その人がいつ
死ぬのが幸福か」という判断を医師がするのは不適切である
と考えられるからです。

医師から見ると、苦痛の中で生きるより注射一本で楽に死ねる
と思うけれど、医師は「直接的治療」が第一だから禁止されて
います。つまり「被曝を避けさせる」のが医師の役目で、
「被曝を心配するより、気楽に構えていた方が病気になら
ない」というような論理を持ってくると、医師の専門性を
放棄することになり、その結果、アドバイスも出来ない
ということになります。

インフルエンザが流行している時に「学校に行かないと友達
関係が悪くなるので、インフルエンザにかかっても良いから
学校に行かせなさい」というのは医師のアドバイスではあり
ません。このようなことは教師にも常にあって「この学生に
このことを教えて何になるのか」と言うことではなく
「この学生にこの知を教える」ということに徹する必要が
あるからです。

・・・
今回「医の倫理」として、正義を命令者とする裁判官
(法を守る)と命を命令者とする医師の倫理が相反した場合
(ナチスの殺人命令、あるいは福島の被曝を勧める医師の
行動)について、倫理が相反した場合、専門家は自らの
命令者に従うべきであり、それによって違法性を追求
されないことを示しました。

日本の医師会が「法に従う」ことを宣言しているのは、日本が
ナチスのような歴史を経験していないことによります。でも、
戦争前には日本軍部による人体実験命令などがあり、今回の
福島原発による被曝は日本としては第2回目になります。
日本の専門職の制度を正常に保つために、日本医師会が
さらに研鑽されることを期待します。
tdyno.95-(9:58).mp3」をダウンロード

(平成24年5月26日) 武田邦彦

専門家は誠実に・・・99.9%除去というのは意味が無い

島田市の瓦礫焼却について、私のブログの記事について島田市
が「間違っている」と言い、その一つの理由に、「安全性の
目安となる値(排ガス:セシウム134は20ベクレル/m3、
セシウム137は30ベクレル/m3、焼却灰は8,000ベクレル/kg)
を大きく下回っており、安全性の面で全く問題ありません。
また、排ガスのばいじん濃度も定量下限(0.004~0.005g/m3N)
未満であり、バグフィルターのばいじん除去性能が正常に
働いていることが確認されています。」とあります。

私自身は批判ぐらいはかまいませんし、島田市が瓦礫焼却を
するのが適切かどうかは、島田市の人や周辺の人がご判断
されることで、島田市や私はその判断に役立つために、
正しい情報を提供することが役割です。島田市も市民の健康
を犠牲にして瓦礫を引きうけようとしているのではないと
おもいます。

その意味では、市民に示した上の文章は訂正してもらいたい
と希望します。放射性物質が他の物質と違って「目に見えない
ほどの量が危険」という特徴があります。たとえば、島田市は
「バグフィルターの除去率が99.9%であり、煤塵濃度は
0.004~0.005g/m3N以下だから大丈夫」としていますが、
セシウム137は1グラムあたり3兆ベクレルですから、仮に
0.003gでも1立方メートルあたり1000億ベクレルになり、
同じ文章の安全性の目安とされる30ベクレルの実に30億倍
になります。

つまり、「排ガスのばいじん濃度も定量下限(0.004~
0.005g/m3N)未満であり、バグフィルターのばいじん除去
性能が正常に働いていることが確認されています」という
内容は専門的に言うと、「だから危険なのだ。とうてい焼却
できない」ということになり、この時の除去率が99.9%と
すると、現実は99.9999999・・・%でなければならない
ということなのです。

つまり、重量で示した「ばいじん除去性能」というのは
「放射性物質がどのぐらい漏れるか」という点では何の
意味も無い数値ということを示しています。専門家に
とってはあまりに簡単なことを説明を聞く人が「グラムと
ベクレルの換算が出来ない」として説明するのは誠実みが
ありません。

排ガスに含まれるセシウムについては、フィルター性能から
計算したものではなく、投入量と捕捉量からマスバランス計算
でだしたもので、それは島田市も充分にしっています
(私以外にも計算値を市に示している方がおられます)ので、
回答自体が正確ではありません。なぜ事実と異なることを
公共機関が回答するのかはまた検討が必要です。

多くの自治体が「ばいじん除去性能」を瓦礫処理に際して
市民に示していますが、一般の煤塵と放射性物質では健康に
及ぼすレベルが全く異なります。どんな数値も誠実でごまかし
のない数値を使ってもらいたいと思います。私は瓦礫の処理に
反対ですが、自分に不利な数値もそのまま使います。それが
国民に対する専門家の誠意と義務です。

また最近、自治体の公務員の人で国の方針や市長の命令だから
というので市民に事実ではない言動が見られますが、自治体は
その自治体を構成する市民のためにサービスをしているので、
職務の命令よりもともとの職務の義務が優先します。これに
ついては慣例でも判例でも示されていますので、公務員の倫理
をもう一度、思い出してください。
tdyno.96-(5:38).mp3」をダウンロード

(平成24年5月26日) 武田邦彦

日本の女性の寿命はすぐ100才を超えそう!

めでたいことがあります。それは日本の女性の平均年齢が
まもなく100才になる可能性があり、それはあと31年後。
つまり2043年と計算されます。
現実話 94_c0072801_036449.jpg
日本女性は強いですね!  このグラフでわかるように戦争が
終わってしばらくした1958年に女性の平均年齢は68才でした。
その頃、先進国の女性の平均寿命は74才ぐらいでしたから、
日本の女性は6年ほど早く亡くなっていたのです。まだ家電
製品が行き渡らず、女性は毎日、家事、育児に追われて生活
していた時代です。

急速な経済成長と三種の神器などの家電製品の普及、女性の解放、
大家族から小家族と女性の人生が変わり、2008年には実に86才
になりました。この間、50年間で平均寿命が約20才も伸びたの
ですから、1年で0.4才も先になったということです。

今、日本以外の先進国の女性の平均寿命は82才ぐらいですから、
逆に日本女性は4年も長生きということになったのです。
スポーツならまさに「ごぼう抜き」と言っても良いでしょう。
50年前は先進国の中では寿命が短かったのに、すべての先進国
を抜いて一位になったのですから。

これも「日本だけ」に入れても良いかも知れません。
みんなが健康に注意し、家族の健康に気をつけた結果ですが、
まさに「日本人全体が一家」ということでこれも日本らしい
と言えます。

ところで、今後の日本の女性の寿命はどこまで延びるので
しょうか。それを予想できる一つのグラフがあります。
それは男女がガンで死ぬ数を示した次の図です。
現実話 94_c0072801_0343635.jpg
男性がガンで死ぬ比率が女性に比べてとても高いことは良く
知られていますが、その差はますます広がる傾向にあり、
このままでは女性はガンで死ぬ人がいなくなるのではないか
と思われるほどです。

ガンというのは病気と言えば病気ですが、人間はいつかこの世
を去らなければならないので、その時の時限装置みたいなもの
です。ところが日本の女性がガンで死ななくなったらどうなる
でしょうか? その他の感染症などもほとんど治療できるよう
になり、女性にはお酒やタバコなどの体に衝撃のあるものも
控えるだけの精神力がありますから、ついに「死ななくなった
女性」が登場するかも知れません。

それにして女性は恵まれていて、
男女はこんなに不平等なのですね。
tdyno.97-(5:00).mp3」をダウンロード

(平成24年5月27日) 武田邦彦

原発を再開する条件:もっとも危険な情報を伝えること

なぜ、国民の受信料をとって中立的な放送をしているはずの
NHKが「福島3号機の爆発映像」を徹底的に隠したのか?
この問題が解決しないと原発再開は出来ません。民放は
スポンサーとの関係がありますが、NHKは国民がスポンサー
です。そのNHKが「最も危険なこと」は伝えないということ
になると、私たちは別の手段を普段から用意しておかなけれ
ばならないからです。大晦日の紅白歌合戦を聞かなくても
死ぬことはありませんが、原発の爆発を知らなければ家族は
危機に陥ります。

・・・
2011年の4月頃から、私はNHKに限らず日本の報道が
3号機の爆発映像を流さないことに気がつきましたが、
NHKとBBCなどが共同製作した国際映像でも、NHKだけが
3号機の爆発の場面をカットして他の映像に切り替えています。
現実話 94_c0072801_10125690.jpg
これはNHKが放映した国際映像の表紙ですが、これを見ると
国際的な協力のもとで映像を作り、それをNHKを始めイギリス
(BBC)などで放映したように見えます。確かに全体の構成は
ほぼ同じですが、NHKが「日本国民には見せてはいけない」
と判断したと思われる部分は別の映像に差し替えられています。
この後はBBCの放送とNHKの画面を比較しながら話を進めます。
現実話 94_c0072801_1013994.jpg
現実話 94_c0072801_10131670.jpg
(パソコンによっては順番が逆になったりします。自衛隊の
指揮官の映像の下に英語の字幕がついている方がBBC、
ついていない方がNHKです。)

福島原発で決死の作業をしていた自衛隊は、3号機の爆発に
遭遇します。その時の状態を自衛官が述懐している場面ですが、
ここまではほぼ同じ画像を使っています。自衛官は、3号機の
爆発がかなり激しかったこと、上から瓦礫が落ちてきたこと
などを話し、BBCの画像では爆発の映像が、NHKの画像では
その部分がカットされて自衛隊の撮影の画像が差し込まれて
いました。
現実話 94_c0072801_10144125.jpg
現実話 94_c0072801_10144858.jpg
(これも左右が逆になることがあります。)
爆発の映像がこのように加工されているのは、NHKの内部や
報道関係者でこの3号機の映像を「日本国民には知らせない」
という決定があったものと考えられます。またBBC、破壊
された後の映像がNHKで、この部分だけ国際映像ではないの
で、NHKはその断りとして「撮影:自衛隊(JTF東北)」と
入れたのでしょう。 福島中央テレビの映像という話もあり、
著作権の問題(本当は命に関係するから無関係ですが)かも
知れません。

3号機はプルトニウムの燃料をつかっていますから、
もしかするとこの映像を詳しく解析するとプルトニウムが
飛散したのがばれるということかも知れません。
でも日本国は日本国民のものです。

原発再開にあたり、また同じように爆発映像など「肝心な映像」
が日本で報道されないのかはとても重要で、事故の映像に
対して著作権などが有効なら、原発の運転は出来ないと考え
られます。災害においてどの程度の危険が迫っているかという
情報は日本人の命に関係します。それより著作権が大切という
ことが報道機関にあるなら、報道のあり方自身を考えなければ
ならないからです。
tdyno.101-(7:21).mp3」をダウンロード

(平成24年5月28日) 武田邦彦

日本だけ(5) 日本海海戦(白人に勝った有色人種)

日本海海戦は近代世界史の中でも、有色人種がはっきりと
白人を打ち負かした戦争として大きな出来事でした。
この海戦の結果、それまで「白人に勝てないに決まっている」
とあきらめていた多くの有色人種の国が「勝てるのではないか」
と思い、それが植民地解放戦争へとつながりました。

その点では日本海海戦は日本だけのことではなく、
日本人が世界的偉業を成し遂げた一つだったのです。
japan5nihonseatdyno.75-(9:40).mp3」をダウンロード
現実話 94_c0072801_10172622.jpg
(平成24年5月27日) 武田邦彦


原発の再開問題で、誰もが合意できる項目

原発の再開問題を「思想の対立」ではなく、民主的手続きに
沿って、異論があるのを認め、合意できるところは合意する
のが日本国のためによいだろう。次のことは誰でも日本人
なら合意できると思う。

1.震度7で壊れては困る(地震国に建てる原発の最低条件)、
2.少し高い津波が来たら爆発してもらっては困る
 (多重防御をする)、
3.原発の電気を受け取るなら、核廃棄物も受け取る
 (大人なら)、
4.120万本以上の核廃棄物を子ども達に任せたまま
 原発を再開しない、
5.事故が起こったら発電所から直接消防に連絡する
 (企業の社会的責任)、
6.事故が起こったらNHKは事実をそのまま報道する、
7.スピーディーなどを隠さない
 (隠蔽体質を変える具体的システム)、
8.逃げるためのバス、マスク、ヨウ素剤、
 疎開先の学校を準備する(救命ボート)
9.汚染された農作物などの食材を出荷しない、
10.被曝の限度は法律を守る(法律を隠さない)、

まずこれらを合意し、具体的な議論を専門家で進め、
その結果を国民に提示して合意ができるかが「民主的手続き」
である。最後は国民投票をして、この困難な問題を解決する
のが適当と考える。
tdyno.97-(5:32).mp3」をダウンロード

(平成24年5月28日) 武田邦彦

東北人の誠意を見せて下さい:一関市長と議会に謝罪を求める

現代の日本人の悩みの一つは「ケジメ」をつける誠意と勇気を
失ったことでしょう。少し前にはJR西日本が大きな事故を
起こしたのに社長が辞任せず、もがいて事故隠しという不祥事
を招きました。近くは原子力安全委員会が判断ミスをして
福島原発が爆発したのに、相変わらず1600万円の年俸を
もらいながら、委員を辞任しません。

かつて日本の小学校では「間違ったら謝ること、潔いこと、
誠実であること、それを実行する勇気を持つこと」を教育
したものです。

私は昨年の秋、事故から半年ほど経ったところでテレビ放送で
「東北の一関は汚染されたので注意した方が良い」という旨の
発言をしましたら、東北から一斉にバッシングを受けました。
特に一関市長からは2011年9月7日に公開非難を受け、
議会からも謝罪を求められました。

これによって、私は学者としての信用を一部、失墜し、
東北のマスコミは私が敵のように報道し、郡山市は私の
アドバイス職をキャンセルしました。個人としての被害は
甚大でした。でも、岩手県でも一関市などが汚染されたこと
がほぼわかっていました。学問的な情報を提供するのは
学者の仕事でもあります。しかも半年後です。

・・・
一関の人は次の事実をどのように感じているのでしょうか?
私への批判は間違っていて、個人を追い詰めたことについて、
誠意と勇気は無いのでしょうか?

1)私の発言の直後、2011年9月9日、1キロ583ベクレルの
 ウシ2頭を出し、出荷停止をした、 その後も汚染食材を多く
 生産した(個別のことは一関市の人が知っておられる)、
2)農家が東京電力を相手取って、汚染による被害を補償
 するために約4000万円の訴訟を起こした、
3)国の「汚染状況重点調査地域」の指定を受けた一関市が、
 国の承認を待たずに除染に着手する方針を明らかにした
 ことについて、岩手県知事は「国が先頭に立って、
 東電が早めに手を打つのが基本。強く県からも促したい」
 と除染を国に働きかける姿勢を示した(一関市は岩手県知事
 に「一関が汚染されていることを認めたのはけしからん!」
 と抗議文を送っていない)、
4)一関市は5月22日独自の判断に基づき市内の学校施設で
 本格的な除染作業を開始した。子どもの安全を優先する
 観点から国の手続き遅れに堪忍袋の緒を切らした。

・・・
日本人には誠意が求められます。私の手元には市長と議員
からの抗議文がありますが、いったい、このまま一関市は
「武田は個人だから、無視しても良い」という態度を続ける
のでしょうか?

日本の再建には、誠実さと誤りを認める勇気がいります。
一関市自体、東電の不誠実、政府の不誠実に反撃をしてい
ますが、いったい、自分自身の不誠実なら黙っているのなら
誠実とは言えません。私は早く一関市の汚染を指摘したの
だから、学者として批判されることはないと考えます。

一関市長と議会の誠意と勇気、東北人の魂に期待します。
そして今後「正しいこと」を発言した人が被害に遭わない
ためにも、大切な一つの儀式と思います。
tdyno.100-(7:46).mp3」をダウンロード

(平成24年5月28日) 武田邦彦

速報やお答え
2011年の原発の記録1
2011年の原発の記録2
まとめシリーズ
特設スタジオ

武田邦彦ガリレオ放談
武田邦彦 『現代のコペルニクス』 - シアターネットTV
武田邦彦 ‐ ニコニコ動画
武田邦彦 (中部大学)

お手伝いさんのブログ はじめに 2011年12月18日
武田邦彦先生のブログ(音声のみの記事)が利用できない
方のために、実験的にテキスト化してみました。
武田邦彦先生 - みんな楽しくHappy♡がいい♪

ニコ動 武田邦彦教授ブログの音読

Amazon.co.jp: 武田邦彦: 本
武田邦彦 : セブンネットショッピング

05/27 庭山由紀夫さんの放射脳

553 名前:日出づる処の名無し[sage]
投稿日:2012/05/26(土) 16:07:03.83 ID:/jxMbTB5 [10/22]
電力会社が収益のうえに成り立ってるって頭がないんだろうなぁ

JRなんかも「もっと安くして乗り心地良くして
しかも速くしろ便数も増やせ」とか言われてるし
トレード・オフとかコストって意識がない人間は
どういう教育で育ったのか関心がある
(後略)
http://nihon9999.blog77.fc2.com/blog-entry-9718.html

by huttonde | 2012-05-24 23:25 | 現実話 | Comments(0)
<< 道理な社会 過猶不及 >>