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現実話 214
6月1日日曜日の午後2時から東京駅の近くの八重洲
ブックセンターで講演をします。ご案内を出しました。
新刊本 「日本人の9割が思い違いをしている問題に
あえて白黒をつけてみた」(ぶんか社)、
「政府・マスコミは「言葉の魔術」でウソをつく」
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「健康と長寿」の根源を語る04
血圧の「正常値」とはなにか?(2)

k42014043012581258.mp3
体は必要な血液を体中に流そうとし、それに必要な圧力を
心臓で作って血液を送るということですから、人によって
「正常な血圧」というのが決まることを先回、整理をしました。

つまり、普通に私たちが「病気」という中には、細菌やウィルス
に襲われた場合が多いのですが、血圧やコレステロールなどは
「自分で自分の体のコントロールが弱る」という病気のように
見えます。

でも、厄介なのは現代の医学では「そうではない」と考えて
いるのがわかりにくいところです。というのは、体が血圧を
決めるとき、「必要な血の量」は理解しているが、「血管が
破裂する危険」は自分の体がまったく考慮していないと
現代の医師は考えているということです。

つまり、人間の「心臓はバカである」というのが現代医学の
考え方です。それに加えて「日本人はバカである」という
二つを足し合わせて、「血圧は低いほうが良い」と言う
結論を得ています。

人間の体は歳を重ねると血管の中にカスがたまります。
その量がなかなか大変なもので、だんだん積もり積もると
血管の太さが半分にもなることは珍しくありません。
そうなると、心臓は頑張って血圧を上げて血を体の隅々まで
送ろうとします。それが「年齢とともに血圧が上がる」
ということをもたらしています。
現実話 214_c0072801_1952481.jpg
これまで高血圧学会や厚労省は120ぐらいを「至適血圧」、
つまりもっとも良い状態としてきましたが、そうなると、
20歳代の男性でも平均が123ですから「人生で最も元気な
時」の半分の人が「高血圧と言う病気」ということになります。

これはいくらなんでも医学が間違っているという以外には
ありません。もし現在の寿命で20歳代の男性の半分が
「病気か異常」ということになると、健康で人生を過ごす
ことはできないということになり、厚労省やWHOの言って
いる「健康年齢」と言う概念にも反します。つまり、
至適血圧120というのは血圧を下げることが薬の販売を
増やすのにもっとも手軽と思われても仕方ありません。

そこで人間ドッグ学会が「どのぐらいが適当な血圧か」
(演繹的)という考えを止めにして、逆に「健康な人は
どのぐらいの血圧か」(帰納的)という調査をしたら、
150ぐらいということになったのですが、それでも55歳
より年配の男性の半分以上が病気と言うことになります。
これでも少し低すぎる。つまり、健康寿命と言うのはおよそ
70歳ですから、血圧は155ぐらいまでOKと言うことに
なります。

何を間違っているかというと、人間の体は「血管が破裂する
ことを意識していない」と考えているので、たとえば60歳代
の人の平均血圧とされる154は、体が、自分の血管が弱く
なっていることを知らずに、ただ血を流せばよいと判断する
から130を超えるのだ、本当にその人のことを考えれば
130まで下げなければならない、人間の体より高血圧学会
の判断が正しいのだ、ということだからです。

それが本当かもしれません。また、逆に現在の血圧の知識では、
血流量についてのコントロールはよくわかっているのですが、
体が血圧の上限をどのようにして決めているのかが分かって
いないから奇妙なことになっているのか、
まだわからないことです。

つまり、血圧をコントロールする神経、腎臓、酵素などが
「血管の破裂」ということを考えずに154にしているのか、
それともそれも計算に入れて、血の巡りが不足するデメリット
と、血管が破裂するデメリットを考慮して60歳代の最適血圧
を決めているのだというのと、どちらかわからないのです。

そこで、「血の巡り」の方は、お風呂に入ったり、運動をしたり
することによって補い、血管の破裂の方を重視しようというのが
現在の方針です。医療が進歩したら、体のコントロール機能が
壊れて154なのか、長寿のための最適が154であるか
どうかがわかってくると思いますが、私たちの人生と医療の
進歩はマッチングしませんから、医師の方の経験で決めて
もらわなければならないのです。

それでもさらに一つ問題があります。それは年齢によらずに
「正常血圧」が130とか150とかに決まるのかということ
です。人間は年齢によって筋肉などが衰えますが、年齢に関係
なく一定の性能を持たなければならないとすると、歳を取ると
筋肉増強剤を使わなければならないという基準になるかも
知れません。それは筋肉増強剤のメーカーにとっては
たまらないでしょう。

今の医療の実力から言えば、年齢別の平均血圧が「正常」で
あるとして、少し血圧を低めにして、血管壁を強くし、
血管のカスを取るような生活をするのが現実的で前向きと
思います。つまりその人にとって「異常な血圧」というのを
医師と十分に相談して決めることだと思いますが、そのため
にはこのブログで書いた血圧の本質、測定の注意、考え方を
整理しておく必要があると思います。

少し専門的ですが、繰り返し読むことで本質がわかり、
医師と相談できるレベルに達すると思います。

全体として健康を保つためにどうしたら良いかを整理する時に、
再び血圧を取り上げます。ともかく血圧というものをはっきり
理解しておくことが第一です。

(平成26年4月29日) 武田邦彦

人を苦しめるもの第3回 頑張れば報われる?

「mukuwarenai20140501808808.mp3
よく「人生、やろうと思ったらやれないことはない」とか、
「頑張れば、必ず報われる」と言われることがあります。
うっかり、そうかと思ったら、やろうと思ってもできず、
頑張っても報われないことはしょっちゅうで、
「そんなウソを言うな!」と言ったことがあります。

でも、頑張っても報われないって、
そんなの寂しいと思う人がいるのですが、全く逆です。

人生・・・それは一人の人の一日一日ですが・・・
何かをやろうと思ったらそれで50%、やり終わったら
100%完成で、その後はもしあっても付録のようなものです。
もし誰かが自分がやったことを褒めてくれたら、
少しはにかんで「ありがとうございます」と言えばよい、
それが人生と思います。

このようなことは無償の愛が行為の基本となっている家庭
ではそれほど珍しくないのですが、他人の集合体である会社
では「頑張っても報われない」と不満を言っている人が
必ずいます。そんな時、私は「頑張っても、報われないよ」
と言います。

人間は、自分と他人がなにか「同じこと」をしても、必ず
「自分の方が良くやった」と思うのですが、これは動物の
自己を守る本能ですから、どうしてもそれから抜け出せません。
スポーツを見ていると自分が贔屓しているチームに有利なよう
に見えます。「あれがストライクかよ!」と言って嘆くのは、
自分の郷里のチームの選手が甲子園で三振を取られたような
時で、宿敵のチームの選手がストライクを取られて三振しても
不満がないのと同じです。

そんな時、「えっ! あなた、他人の評価のために
人生を送っていたの?」と驚いて見せます。つまり、
1)他人の評価は必ず自分が期待しているものより低い、
2)他人の評価で自分の人生を左右するのではなく、
 自分は自分がやることのために生きている、
と私は思うからです。

会社生活で、他人の評価で腐ってしまい、自分の人生を捨てる
人が多いのですが、それは「頑張れば報われる」と思っている
からです。頑張れば報われるというのを正しく表現すると、
「頑張れば、自分の人生は人生として報われる」のであり、
「頑張ったから他人が評価してくれるので、それによって
自分の人生が報われる」というのでは、1万分の1ぐらいしか
満足できないでしょう。

人は時に「自分」を見失います。自分の人生と言うのは他人が
評価することを期待するのではなく、自分がやること自体に
自分の人生を見るということです。人生は一に生きること、
二に子供や他人に献身すること、そして第三に額に汗すること
ですから、そこには「やり遂げる」と言う目標も、他人の
評価をしての「報われる」も入っていません。

人生の充実感はそんなところにはなく、逆に目標や評価は
無限に追い求めていかなければならず、その人生は
殺伐なものになってしまいます。

(平成26年5月1日) 武田邦彦

ダーウィンの番犬(第2回)
メディアのプロ意識・・報道の自由の乱用を恥じる

housou20140501726726.mp3
放送法には次の規定がある。
第174条 総務大臣は、放送事業者がこの法律又はこの法律に
基づく命令若しくは処分に違反したときは、3月以内の期間を
定めて、放送の業務の停止を命ずることができる。

また、放送法では有名な条文だが、
第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送の放送番組の
 編集に当たつては、次の各号の定めるところに
 よらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること、
四 意見が対立している問題については、
 できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
と定められている。

2014年のSTAP事件では、マスメディアは明らかに
第4条の四に違反した。つまり、STAP論文を正しいとする
小保方さんと、不正だとする理研、京大の2つの意見は明らか
に対立していたが、メディアは「不正側」の報道に終始した。

ネットや個人の論評などは、公的報道機関ではないので、
その力は限定され、それが故に、放送法の規定が及ばない。
しかし、今回はネットが指摘し、個人の専門家が激しく
一方的な非難をしたのをそのままほぼ100%受け入れて
報道を続けた。

「意見が対立している」というのは、「数」ではなく、
もちろん「質」であり、特に今回のように批判されているのが
個人である場合、必然的に「多勢に無勢」になる。しかし、
当人は明らかに一方の当事者であり、質的には批判側とは
対等である。

このことを考えると、マスメディアが放送法に反して個人の
バッシングを続けたことになり、国民は正しい情報を均等に
得ることができなかった。その結果、報道機関がもっとも大切に
しなければならない「表現の自由」が「凶器」となって、
一個人を追い詰めた。これは表現の自由を重んじる人たちに
とって恥辱以外の何物でもない。

すし職人が仕事に使う包丁で人を殺めることがないように、
仕事の道具を凶器に使うほど恥ずかしいことはない。

私は総務大臣から業務停止を求められる前に、NHKをはじめ
テレビ局が自主的に業務の一部停止をして、自らの非を認める
ことが、現在のメディアの信用失墜を回復する手段の一つで
あると思う。

事実は明らかなのだから、ほうかむりせずに、潔く自らを
処して欲しい。それこそが報道の心、魂、そして覚悟だろう。

(平成26年5月1日) 武田邦彦

「健康と長寿」の根源を語る05
コレステロールはどうしたらよいのか

k52014043011021102.mp3
コレステロールは血圧よりもう一つわかりにくいのですが、
血圧が「物理的な圧力」なのに対して、コレステロールは
形のある「物質」なので、理解はしやすいという面があります。

コレステロールの誤解は、今から50年ほど前、研究が不十分
なのに「コレステロールは低いほうが良い」という誤解が
日本社会に蔓延したことにあります。これはヨーロッパの
研究をそのまま日本に持ってきたからで、ヨーロッパで
「コレステロールが高い」というとアメリカやフィンランド
でみられる300(血中100ccあたりのミリグラム)
ぐらいのことで、日本人はもともと150から200ぐらい
ですから、300の人の症例など当てはまらないのですが、
それを間違ったのです。
現実話 214_c0072801_3382642.jpg
つまり、この図のようにコレステロールが250ぐらいになると
心疾患の死亡率が高くなるのですが、200ぐらいまでは
ほとんど変わらないのです。特に日本人のコレステロールは
少ないし、グラフでわかるように120ぐらいから200
ぐらいまでほとんど心疾患死亡率に変化はありません。

でも、一時期、NHKが大キャンペーンを張って
「コレステロールは悪い」と言ったものですから、
引っ込みがつかず、「善玉は良いが悪玉は悪い」という
奇妙なことになり、今でもそれが引き継がれています。

もともとコレステロールは体になくてはならないもので、
食事でもとることができますが、その大半(体にある量の実に
80%)は体内で必要に応じて作られます。つまり「コレステ
ロールの少ない食事」などはほとんど意味がない可能性が
高いのです。もしコレステロールの少ない食事をしますと、
体はコレステロールが不足して体内で合成しなければなり
ませんし、その逆なら合成しなくてもとることができます。

「コレステロールが低いほうが良い」と言うことには最初から
反論がありました。コレステロールが少ないとがんの発生が増え、
うつ病が進行するからです。またコレステロールは血中に沈着
する可能性もあるのですが、逆に血管を若く保つためにも必要
です。ここでは次の図に示すように、コレステロールが200
以下になるとがんが急激に増え、コレステロールが250を
超えると虚血性心疾患が増えるというグラフを出しておきます。
現実話 214_c0072801_339674.jpg
ただ、このようなグラフはそのまま受け取れない場合があります。
コレステロールが低いとガンになるのか、ガンになるとコレステ
ロールが減るのかどちらかだからです。

それはコレステロールが多い時も同じで、単なる相関関係だけ
ではなく、因果関係の研究がどのぐらい進んでいるかに
よっても違います。

血圧の基準が130から150に代わったように、
コレステロールも上限が200から250にあがりました。
これは「理論的に200以下が良い」と言う今までの結果とは
別に、「健康な人のコレステロールはどのぐらいか」と言う
別の視点から整理してわかったものです。

また女性は年齢によって大きく体が変わるので、45歳までは
240、55歳までは270、80歳まででは280となり
ました。女性の方が若干、コレステロールが多くても良いよう
です。むしろうつ傾向になったり、がんになる方が怖いから
でもあります。男性の場合は40歳から60歳ぐらいが
20ぐらい高いようです。

つまり、「コレステロールが高い」というのはなんら問題では
なく、体内で合成する量を体が良く分からずに、作らなく
なったり、作りすぎたりするのが問題です。食料からの補給は
20%にしかすぎませんから、もし食事を変えてコレステ
ロールの摂取量が2倍になっても、体内合成量を80%から
60%に下げればよいだけのことです。

まだ研究は途上ですから、これも「平均的な数値が良いだろう」
ということと、「コレステロールが高い低いが病気ではなく、
コレステロールの調整ができなくなった状態が病気」ということ
がわかります。でも、現在はよくわからないので、数値を見て
ある一定以上で「高脂血症」などという「病名」がついて薬が
でたりしますが、高脂血症という病気はやや怪しいという感じ
がします。このことは中性脂肪と一緒に整理をします。

これまでの間違いを一回NHKも放送しなければならないと
思います。卵はコレステロールが多いのですが、食事から多く
とれば体内で作る量を減らすから問題はないということになる
のですが、今のところ、かつての間違いを認めて、
私たちの毎日の食事や生活をどうすればよいのか、
まだ指針は出ていません。

(平成26年4月29日) 武田邦彦

人を苦しめるもの第4回 男女の愛は続く?

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「三年目の浮気」と言う。それは当然で、「愛は崇高なものだ」
という錯覚にとらわれているからそうなる。もともと、
男女の愛は動物的なもので、子供を作るための衝動だ。
だから、三年も経てば飽きるに決まっている。

でも、オオカミは獰猛と言われるけれど、結婚したら絶対に
離婚しない。それは、広い狩場で自分と遠い遺伝子を持った
連れ合いを見つけ、愛をもとに結婚するが、ともに縄張りを
作ってからは「家族の愛」に変わるからだ。



動物の一生でもっとも大切なことは、「次世代を育て、
次世代が生きていく環境を整える」ということだ。そのため
には二匹で子供を産み、育て、縄張りを守り、敵が来たら
オスが戦いメスはその隙に子供とともに穴倉に逃げる。
男女の差別があるのではない。共に協力して家庭を
営むのである。

男女の愛から家族の愛へ、これは子供を産む男女の愛から、
子供を育てる家族の愛へと変わるごく自然の心の動きである。
そして女性(メス)が一所懸命に子どもを育てている間、
男性(オス)は子供が成長したら住む場所を必死で確保する。
その戦いの中で命を落とす男性(オス)も多いが、
それもまた親の愛である。

人間は頭脳がいびつで、総合的にものを考えることができない。
だから結婚していつまでも男女の愛が続くと考えているので、
破たんする。一組の夫婦に子供がいなくても、それは同じで
ある。集団性の動物は「集団として次世代を作る環境」が
問題であり、個別のことは意識しない。

男女の愛から、家族の愛へ、それだけわかっているだけで
多くの家庭が幸福になるのではないかと私は思う。

(平成26年5月3日) 武田邦彦

「健康と長寿」の根源を語る06
中性脂肪と高**症、脂質異常症

k620140430906906.mp3
コレステロールや中性脂肪についての
厚労省の説明は実に傑作です。

「脂質異常症というのは、血液中の脂質、具体的には
コレステロールや中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)
が、多過ぎる病気のことです。「血液の中にアブラなんか
あるの?」って思うかな。だけど、血液中にはコレステロール、
中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質が
とけこんでいるんです。

 ところが、血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、
痛くもかゆくもないんです。だから、自分では全然気づかないし、
「脂質異常症です」といわれても、それが何を意味するのか
ピンとこない人が多い。それで、そのまま放置して
しまうんですね。」

とあり、さらに
「異常とされる基準値を上回る人は、男性では30代から
50代にかけて増えて、50代ではおよそ2人に1人が、
女性では50代から増え始め60代でおよそ3人に1人と
なっています(平成18年国民健康・栄養調査)。」
とあります。

奇妙ですね。医師が勝手に「異常とされる基準値」と言うのを
決めて、男性の50歳代では2人に1人が「異常」と言われる。
言われた方はキョトンとする(ピンとこない)と言っています
が、当然です。日本人の50歳代の男性はピンピンしていて、
元気です。その半分が「異常」と言われても、
「それ、薬を売りたいため?」とつい聞いてしまいます。

厚労省は同時に「70歳までは日本人は健康」と言っている
のですから、「健康は異常」と言うことになってしまいます。
中性脂肪は1000をこえればはっきりとした病気があります
が、それ以下の場合、一部のガンが増えるというデータが
あることはありますが、健康との関係ははっきりしません。

もともと、脂肪についてはコレステロールでも中性脂肪でも
奇妙な論理があります。それは「戦後、日本人の生活が欧米化
して脂肪の摂取量が増えた。だから体内の脂肪関係が増えた。
体重も増えたので、減らさなければ」というものです。
このことは「欧米化すると健康や長寿に悪い影響がある」
ということを前提にしていますが、なぜこのようなことが
前提になるのでしょうか?
現実話 214_c0072801_3482987.png
次のグラフのように、戦後、一貫して日本人の男性の体重や
脂肪量は増大しています。厚労省は「そのまま放置してしまう」
と言っていますが、放置したほうが良いのではないかとも
思います。

もし体重が増えたり、脂肪が増大したら健康に悪いなら、
その結果が何らかのデータで出てきます。総合的な健康状態
を示す最も良い指標が、平均寿命か健康寿命ですから、
戦後一貫して体重や脂肪量が増えていて、それが「悪い」
ことなら、平均寿命が下がっているはずです。

和田先生と言うお医者さんが「データ主義」と言って
おられます。私も個人的に知っていて、立派なお医者さん
ですが、彼がそう言わなければならないほど、現代の医療の
世界は、宗教のようにデータが無くても断定するということ
が多いのです。
現実話 214_c0072801_3485886.jpg
もちろん、このグラフに示したように戦後の日本の男性の
平均寿命は世界でも最も顕著に上がっています。だから
データから言えば肥満や脂肪量はあまり健康とは関係が
ないか、良いことと言うことになります。

また世界各国の平均寿命が延びていることから、栄養状態が
良くなる方が健康には良いと見たほうが良いでしょう。
平均寿命は医療体制にも関係がありますが、日本の場合、
最近では70歳ぐらいまで、元気な人が増えたことは
間違いありません。

人間の体は「一つの病気」だけに注目することはできません。
栄養が良くなって小太りになると、若干、心臓系の病気が
増える傾向があっても、それ以上にガンになりにくいなどの
ことあれば総合的に考えなければいけないからです。

いずれにしても中性脂肪は特殊な人以外はほとんど考えなく
ても良いとも言えます。中性脂肪が少し多いからと言って
病気にするというのは何か別のことを考えているのでは
ないかと思いますし、良心的なお医者さんとお話しすると
「体が異常ならいけませんが、元気ならこのぐらいは」
と言われます。

(平成26年4月30日) 武田邦彦

人を苦しめるもの第5回 「やる気満々」から「悲観主義」に

posinega2014050110151015.mp3
生まれたばかりの赤ちゃんは「やる気満々」である。つまり
「ポジティブ人間」だ。赤ちゃんがネガティブなど来たこと
もない。見るもの聞くものに興味があり、自分の運命は
すっかり親に任せ、眠たければ寝て、お腹がすいたら泣く。

小学校4年生までは、このポジティブ人生は変わらないが、
その辺から急変し、思春期に人間はすっかりネガティブに
なる。「何のために俺は生きているんだ」とか、
「私は何をやってもダメ」と落ち込むようになる。
その人たちも赤ちゃんの時には「やる気満々」
だったのである。

周囲が見えてくると人間は第一段階の悲観論になる。自分より
優れている人、自分よりお金持ちの友達などが見えるのだ。
そして未来が見えてくると人間は第二段階の悲観論になる。
そして周りも未来も真っ暗になってネガティブ人間になる。

先回、男女のことで人間の頭脳は歪んでいて、一部しか
見えないと言ったが、ここでも実は周囲と未来が見えて
いるようで見えていない。人間は集団性の動物だから、
そこで人生を送る一人の人の運命は、集団全体の運命から
遠く離れることはできない。

だから、実は個人の人生があるように見えて、それは集団の
人生とほぼ同じなのだ。ローマ時代の平均寿命は25歳だった
が、ほとんどの人が40歳までに死んだ。いまでは平均寿命が
80歳を超えるから、多くの人は60歳になってもまだ
元気いっぱいである。

明治時代の夏目漱石も森鴎外も、メタボでもなく、それほどの
大病をしたわけではないけれど、ともに50歳代でなくなって
いる。まさに「人間は社会の子、時代の子」なのである。
今の日本は世界でトップクラスの「命とお金」を持って
いるので、街を歩いても野垂れ死にはいない。

人間は幻想を抱きやすい。特に日本人は悲観的遺伝子<SS型>
を持っているので、周囲と未来に不安を持つ。でも、それは
幻想にすぎない。もし不安になったら街を歩くことだ。そして
「集団性の動物の場合、一匹の運命はその集団の平均になる」
と唱えればよい。

(平成26年5月1日) 武田邦彦

「健康と長寿」の根源を語る07 人の寿命を決めるもの

k72014043010591059.mp3
(このシリーズは一般の方が少しでも自分の健康を知り、
お医者さんの話をより正しく理解するためのもので、医師が
行うインフォームドコンセントの患者側の勉強を目的と
しています。)

さて、少し話が変わりますが、人の寿命はなんで決まって
いるのでしょうか? かつてローマ時代には平均寿命は
25歳だったのに、なぜ今は80歳なのでしょうか?
世界の中には平均寿命が50歳ぐらいの国も多いのに、
良い国に生まれたものです。

動物の寿命は、まず第一に体の大きさ、第二に頭脳の大きさ、
で決まります。体の小さな昆虫などは1日も生きることが
できないものも多いのに、ゾウやクジラなどの巨大な動物は
数10年も生きます。これは心臓の鼓動回数とか体表面から
の放熱量などの物理的なものが関係していると言われています。

第二に頭脳が大きいこと、文明が発達している方が平均寿命が
長いのも確かです。動物でも頭脳が大きい(ビット数)もの
の方が長生きですし、人間は体の大きさに比べると断然、
頭脳が発達しているので、他の動物より長寿です。
また同じ人間でも文明が発達している方が長生きです。

これは「より合理的な生活をするから」、「危険を未然に
防ぐことができるから」と考えられ、知恵をつけることが
長寿につながると言っても良いでしょう。

もう一つ、とても重要なのは「社会に貢献すると長寿になる」
と言うことです。動物、特に人間のような集団性を持つ動物は、
「集団性を持つ」と言うこと自体が一つの個体<一人の人間>
だけの命ではないことを示しています。

人間は、人間として、日本人として、郷里の一員として、
家族の一人として、生きています。だから、人間でもなく、
愛国心が持たず、郷里に郷愁を持たず、家族を愛して
いない場合、生命力が衰えるのは仕方がないことです。

これこそ長寿の根源ですから、今後も整理をしていきますが、
大きなことが二つあります。それは「なぜ、人間の女性が
閉経後も生きているのか」ということと、「独身男性の
寿命は短い」と言うことの2つに良く表れています。

詳しいことはすでにブログにも書いていますが、哺乳動物で
人間の女性だけが閉経後も生きているのは、孫や他人の
お世話をすることによって体が若返ることが知られていて、
そのことによって哺乳動物の中で人間の女性だけが
生き残って元気だということが分かっています。

また、男性の独身者はかなり早く死ぬのですが、これは
一夫多妻制の動物のはぐれオスの寿命が短いことに対応
していますし、小学校の男の子が、「警察官になりたい。
世の中の役に立ちたいから」と答え、女の子が「AKBに
なりたい。注目されたい」と答えるのにも現れています。

男性は子供を産めないので、社会の役に立たないと生きて
いる意味を失い生命力が低下します。また女性は子供を産み、
育て、お世話をすることに世って生命力を保つことが
できます。男性は社会のため、女性は家族のためと言うの
は人間の体の構造からくるもので、男女同権と言う問題とは
質が違います。

つまり自分の健康は他人のためになることによって得られる
ということになり、それが最も大切なのでしょう。中日新聞
の対談である医師が「自分のいのちは、自分の所有物では
ない」と言われましたが、その通りなのでしょう。
現実話 214_c0072801_20115843.jpg
その時に先生が最後に示されたのがこれですが、ややお若い
先生なので、まだ表現は枯れていませんが、「自分と誰かを
幸せにする選択を心がけよう」、「心静か」、「勇気」、
「慈悲」、「感謝」などはいずれも自分だけのことでは
ないこともわかります。

頭の中で考えることと、もともと動物としての人間がどういう
ものかと言うこととは違いますし、私たちは確実に「動物」
ですから、そのことを健康や寿命を考える時には考慮に
入れなければならないと思っています。これは「価値観」
ではなく、「事実」なので、やや考えるのが辛い人がいる
こともわかっているつもりですが、ダーウィンが言ったように
「真実を知るには勇気がいる」のであり、結局は真実をして
いる方が健康で長寿だということも事実です。

なぜ人間の寿命が決まるのかという研究が
さらに進むことを期待しています。

(平成26年4月30日) 武田邦彦

ショート論評 一度、自分の国に住んでみたい

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私は戦争中に生まれ、戦争が終わったころ「物心」がつき、
それ以来、外国に出張に行くことは多かったのですが、終始、
「日本列島に住む日本人」でした。でも、私は一度も
「自分の国」に住んだことはありません。

一度でも良いですし、またそれが混乱の方向に行く可能性は
あるのですが、「日本人が作り、合意した憲法」のもとで、
「他国の軍隊が駐留していない国」で生活をしたいと
希望しています。

「自分が作らなくても内容が良ければ良いじゃないか」と言う
理屈があることも理解できますが、それではあまりにも惨め
です。「今の憲法を改正する」のではなく、今の憲法は
外国人が作り、占領時代に日本人が承認したもので、
形式は整っていますが、明治憲法を日本人の意思で
改正されたものではありません。

また、平和条項(軍隊を持たず、交戦権の無い国)というのは
賛否両論ですが、自衛隊は強力な軍隊であり、おまけに
アメリカ軍が大量に駐留しています。独立国ではありません。

日本文化は世界でも優れた文化であり、2000年にわたり
日本人の判断で国を作ってきました。でも、この70年、
初めて日本人は「合意」ができなくなり、
ついに国を失ってしまったのです。

このブログが「結論」を求めるのではなく、「合意」の方法を
探っている理由の一つは私が「日本国に住みたい」と
願っているからです。(憲法記念日に)

(平成26年5月3日) 武田邦彦

「健康と長寿」の根源を語る08
ストレスのかわし方(1)精神論

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現実話 214_c0072801_19214760.jpg
ストレスが病気のもとになることは十分に知られています。
といっても、私の若いころはストレスと言う言葉がなく、
最初に聞いた時には何かさっぱりわからなかったことを
思い出します。

最近の研究の主流は、ストレスを避けるのも大切だが、
それは仕方がないものとして受け止め、ストレスに
耐性をつけようという方向に進んでいます。
現実話 214_c0072801_19221022.jpg
先回、登場していただいた先生の話を再びしたいと思います。
私の考えと少し違いますが、だからこそ、引用しながら整理
すると立体的に考えることができると思います。

ここでは、まず第一に「運動とリラックス」を進めておられ
ますが、これは「私たちは動物だ」ということです。
動物と言うのは読んで字のごとく「動くもの」ですから、
動いて始めて私たちは動物になるというわけです。

次に「体を冷やさない」とあります。この先生は漢方もご専門
なので、人間の体は冷えてはいけないということを強調され
ます。現代流に言えば、血流を良くして、免疫力を上げる
ということで、湿布より温布、血圧に注意して熱いお風呂
(湯治)などがこれに当たります。

「早寝、早起き、十分な睡眠」も当然でもありますが、
体の中の老廃物を取り、頭の再整理を行うことで、十分な睡眠
と言うのは若い人は7時間、年配は6時間がもっとも健康と
言われています。でも、このシリーズの終わりに整理したいと
思っていますが、老化を防ぐためにはできるだけ若い人の
生活を取り入れなければならないので、そういう意味では
年配の人も日中、活発に動いて、睡眠も7時間取るというのが
正しいでしょう。

「朝起きたら太陽に顔を向ける」というのは、体内時計の
リセットで、これも最近では定説になってきました。
「町は西に発展する」と言いますが、毎朝、東に出勤する
・・・朝、太陽に向かって歩く人が残るからと言われます。

「ビタミンB1とタンパク質とミネラル」とあります。
これはこのお医者さんのご推薦ですが、肉にはタンパクと
ビタミンB1が多く、多種類の食材にいろいろな
ミネラル(金属)が入っています。
現実話 214_c0072801_19223876.jpg
次に6番目からですが、5番目までと違い、やや社会性の
あるものが登場します。まずは「人と美味しい食事をする」
ということで、人間が集団性であることからきています。
「他人と美味しい食事」といいますと、まずは「誰かと
付き合うこと」、そして「その人が自分に好意を持っている」
ことが前提ですから、人のために何かをするということでも
あります。

「歌う、芸術に身を浸す」というのは人間が「知情体」で
成り立っていて、スポーツ(体)、芸術(情)は知恵(知)
とともに人間として大切だから、ストレス解消になるという
ことです。この芸術や歌の中には、競馬やパチンコなども
入ります。

「鏡に映った自分に微笑みかける」というのはなかなか深淵
ですが、まず「自分に自信を持つ」こと、それから
「ニコヤカでいること」、そして「ああ、これが自分
なのだな」と思うことがストレスの解消になるという意味
です。つまり「自分は自分なのだ。これでよい」
とほほ笑むわけです。

「カイロス時空に遊ぶ」というのはさすがこのお医者さんが
教養が高いので、このような表現をしていますが、私の言う
「今日も朝」で、人間は長い時間を考えるより、やれる時に
やり、その日、その日が大切と言う意味です。そうしたら
本当にストレスは小さくなります。

「身近な誰かに優しくしてみる」と書かれていますが、
良い言葉ですね。これも私流に言えばデディケーションで、
人間は他人に親切にすることに世って、自分のストレスが
解消する、つまりは人間は集団性の動物で、自分が良くなる
より他人が良くなる方が、自分の健康になるという
一見矛盾した関係を示しています。

(平成26年4月30日) 武田邦彦

6月1日八重洲ブックセンターの講演ご案内

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現実話 214_c0072801_19252980.jpg
武田邦彦

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武田邦彦さんの音声 (2012.03.11 - ) -STARS LIFE ☆ YouTube
武田邦彦さんの音声 (2012.03.10 ) - STARS LIFE ☆ YouTube
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お手伝いさんのブログ はじめに 2011年12月18日
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方のために、実験的にテキスト化してみました。
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by huttonde | 2014-05-03 05:30 | 現実話 | Comments(0)
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