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戦国物語 六
戦国物語 六_c0072801_748367.jpg
足軽六蔵奮闘記 六

石峰城

 弥助から紹介された豊地城で断られた六蔵は、日を改めて
吉兵衛から紹介を受けた石峰城に向っていた。
 距離があるため途中から馬子の世話になった。
馬子の男は若くはなく、六蔵と同世代に見える。
 石峰城に行くと知った男は、
「ほお、お侍だったかね」
 と、ぶっきらぼうに聞いた。
 六蔵のいつもの冴えない服装と風貌では、帯刀したところで、
その辺の一農夫にしか見えないのだろう。
「いやぁ、浪人てとこだねぇ」
「売り込みかい。大変だねえ」
「やっぱり、そういうのは多いのかね」
「あ〜、ちょろちょろ見るねえ」
「ちょろちょろか・・・・・・ねずみだな」
 神保城と石峰城を東西に結ぶこの街道で、領内西北から
神保城を目指す者もいるのだろうか。
 しかし六蔵は、栄えた神保城方面から逆方向の、
西北の地味な山城を目指している。
「にいさんは仕官は考えたことねえかね」
「俺かい? ん〜、まあ無ぇこたねえけど、家来はつらそうだし
なあ。気疲れしそうだし、馬子の方が楽だなあ」
「城持ちになりたい者もいれば農民に満足してる者もいるし、
にいさんは馬子がいいわけだな」
「ああ、元は農民だったけど、畑仕事はめんどくせえからね。
馬子の方がいいよ」
「誘われたらどうなんだい」
「あ〜、条件次第かなあ」
 男は笑った。
 神保領の北西に位置する石峰城は、北も西も山また山が
広がり、平地にかかる緩やかな峰の一角に城があり、南の城下町
には東の神保城へ続く東西を横切る川と街道が通って、その南も
また山が広がっている。
 これまでは主に、東の茅部城や四俣(よつまた)城の支援、
後詰の役目を担っていた。
 城主は箕山内匠助惟光(みのやま たくみのすけ これみつ)。
 長らく神保に仕えてきた地元国人衆の一人で、正室は惟道の妹
であり、名を孝光から惟光に改めた。




 六蔵が門番の二人に事情を話すと、一人が吉兵衛を
呼びに行ってくれた。
 六蔵はしばらく待つ間、城門からの景色を眺めた。
 山城だけに本丸は高い所だが、正門は遠く離れた低い場所に
あり、それでも南側に広がる小さな城下町や田畑が見渡せた。
その郊外にもポツポツと民家が見える。
 と、吉兵衛が姿を見せた。吉兵衛もまた肩衣の袴姿で
洒落て見える。
「お、ついに来られましたね・・・・てことは・・・・」
「うん、駄目だった」
「向こうは競争が激しいらしいですからね。
こっちとは事情が違うでしょう。まあ、どうぞ」
 六蔵は門番達に一礼すると、吉兵衛と城内を進んだ。
「俺も仕官が叶って日が浅いんですが、場所柄か、
茅部や須田に比べると、まあまあ落ち着いてますよ」
「うん、その方がいいねえ」

 緩やかな坂を上がり、階段を過ぎ、豊地城同様に
三の丸屋敷の一室に通された。
 ここでもしばらく一人で待たされたが、やがて右筆役を横に、
初老の男と面談となった。
 男は譜代家臣筆頭家老、城山修理大進忠継
(しろやま しゅりたいじょう ただつぐ)。
 城主惟光と共に還暦を前の二人もまた、幼少からの関わりで、
二歳年上の忠継は惟光の近習だった。
「よう参られた。吉兵衛から聞いておったぞ」
 深々と頭を下げる六蔵に、修理はややしわがれた落ち着いた
声で労い(ねぎらい)の声をかけた。
 顔色は浅黒く、しわや白髪の多さから六蔵よりも年上と
察しがつく。
 傍の右筆役は、その息子ほどに若く見え、小机を前に
書き物をしている。
「森柳乙羽との攻防戦の一件、当時から評判は伝わっておった
が、吉兵衛から改めて詳しく伝え聞き、我が殿始め、我ら一同
感心しておる。まさかその立役者が、遠く離れた山城に訪ねて
来るとは夢にも思わなんだが」
 と修理は笑った。
「この山城は、東の城の後詰とか、西の二白などの情報集めの
役目があるが、正直申せば、我ら年寄りどもの隠居所の意味も
あってな、我が殿、城主の箕山内匠助様が先代武蔵様の許可の
下、老後を過ごす安穏の地と選んで用意したものだ。無論、
仕事はあるし、我ら家来も寝てはおられぬがな」
 そんな環境のせいなのか、表情も口調も穏やかである。
「で、守るべき城に人が多いに越したことはないということ
でな、高禄は無理だが、見込んだ者を召抱えることに躊躇
するなと殿も仰せである」
 と言うが、本城からの要請や、対立する式部派へ
警戒を強めていてもおかしくはない。
(実際は御家騒動の一件かな・・・・)
 と六蔵は勘ぐった。
「世間では仕官を望む者は珍しくないらしい。あわよくば
城持ち、そこまで行かずとも、足軽を束ねる大将ともなれば
世間に名も通り、稼ぎにもなるであろう。そう望む者も多いと
聞く。とはいえ、場所が場所でな、この城に喜び勇んで
出仕願いに来る者はほとんどおらぬ。戦で手柄を考える者は
どうしても東の激しい方を好むからな。しかもあちらは町も
大きく栄えておれば、こんな山深い田舎は退屈だろう。
敢えて申すが、手柄を立てて成り上ろうと張り切るのであれば、
東側の諸城を勧めるぞ。如何かな」
「静かな山城での御奉公が叶うのであれば、我が身の幸せと
いうものでございます」
「うむ・・・・では逆に、この山城でひと戦が起こればなんとする」
「・・・・何か起こりますか?」
「西の山々を越えれば二白という勢力がある。向こうは向こうで
同じく斬り合いやら取り合いをやっておるらしい。神保とは無縁
であるが、遠からず関わることになろう。その時に敵であれば、
ここは一転して最前線となる。其の方には活躍してもらうことに
なる」
「そうであれば無論、城方として槍を持って駆けつけ、戦働きを
致します。戦での生き死には天命にて、諦観とも申しますが、
若い頃からの確信にございます」
 六蔵は静かに答えたが、すぐに気取り過ぎかと思えて、
「・・・・実のところ、戦さ場では無我夢中にて、ほとんど頭は
空っぽにございます」
 と苦笑気味に答えた。
 戦場で手柄を競う者は、虎穴に入らずんば虎子を得ず、
と心得ている。死んで手柄は立てられないが、命を惜しんでは
戦にならない。より厳密には、死を恐れないというよりも、
「あわよくば敵を蹴散らし手柄を・・・・」
の意欲であって、決して命あっての物種とは思わない。
 結果、命知らずの剛の者が時に活躍し手柄を立て、
あるいは討死してきた。
 修理が戦さ場でも活躍してきた一人であれば、
言うも野暮というものだろう。
「ふむ・・・・当家はここ数年、後詰が多く、激しい戦には無縁と
なっておる。だが、それ以前は我が殿もわしも、神保方として
最前線に立ち、遠征も少なくはない。場合によっては討死も
あり得た。ひとえに武運に恵まれたと言えよう」
 が、修理は苦笑して、
「いや、わしばかり話が長くなった。申し訳ない。
其の方の話も聞かねばならぬ」
「は、先日は元家来の者に、新たに奉公先となったという
豊地城を紹介されまして、こちらも出仕伺いに赴きましたが、
結局不可となってしまい、あ、これを頂きましたので・・・・」
 と、六蔵は峰口から受け取った紹介状を渡した。
 修理は受け取って中を開き目を通すが、
枚数が多く、しばらく無言が続いた。
 六蔵はそこで中身の多さを知った。
 修理が持つ書状にはびっしりと書き込まれているのが
少し透けて見える。
(左京様は一体何を書かれたんだ? 見とけばよかったかな・・・・)
「・・・・うむ、なるほど・・・・詳細は承った」
 と書状を畳むと、
「長らく領内各地で兵卒として励んだようだな。
頼もしい限りだ」
 修理は視線を六蔵の手に向け、
「六蔵、ちと、手を見せてくれるか」
 と、手の甲を上に、両手を軽く前に示した。
「はい」
 六蔵は真似て、両手を前に差し出した。
 無骨でも細くもない、平凡な年相応の手と六蔵は思っている
が、その右手に小指は無く、薬指も半分無い。
 戦の最中に敵武将の槍先が当たり、斬られたというより、
ちぎれたのだった。
 戦では討死は無論、怪我は付きもので、手足の指の欠損や
顔の向こう傷など、前線の足軽や手柄に意気込む将兵には
よくあった。
 ある者は傷の多さを戦歴自慢とし、ある者は傷が少ないことを
武辺の誇りとしていた。
 峰口が指摘をしなかったのは、敢えて言わなかったのか、
六蔵が隠すようにして気づかなかったのかは分からない。
「では、手のひらを見せてくれ」
「はい」
 六蔵はシワ多く肉厚の手のひらを見せた。
「うむ、きれいなもんだ。これまで大病を患ったことはある
かな」
「風邪をひいて何度か寝込んだことはあります」
「医者にはかかったかね」
「医者は銭がかかります故・・・・」
「では、体を気遣う何か工夫はしておるかな」
「夜は早めに寝て朝自然に目が覚めるようにして、食事は
一汁一菜以上、時折力仕事を請け負ったり、棒(木刀・槍)
振りを念入りにして、体が鈍(なま)らないようにして
おります」
「なるほど」
(さっきから養生を気にされてるな。
年寄りと思って先を心配してるのかな)
 六蔵がそう思うと、それを見透かしたように修理は、
「我が殿もわしも還暦間近でな、どうしても体の具合が気に
なる。若い時のようにはいかぬ。無理をせねばならぬことも
あるだろうが、無理は続かぬからな。養生も肝心だ」
 そういえば、峰口から暮らしぶりを聞かれたが、
養生までは細かく聞かれなかった。
(なるほど、世代の違いというものか)
「うむ、では六蔵、其の方の俸禄を八十貫として召し抱えと
致そう」
「え?」
「ん? 不服か?」
「いえ・・・・決まりでございますか」
「うむ、後日、我が殿に御目通りして、直々にお声掛け頂く。
以後頼むぞ」
「は、有難き幸せに存じます。宜しくお願い致します」
六蔵は深々と平伏した。
 この頃、家臣の禄高といえば、百貫から五百貫
(約二百石〜一千石)辺りであり、八十貫(約百六十石)
といえば、当時の下級家臣でも低い額に当たる。それでも、
領内東側の数万石以上の豊かな城(領地)と違い、石峰は重要な
前線基地でもなく一万五千石の小さな城であるため、六蔵は
これまでの貧乏暮らしもあって、配慮あるものと納得して
喜んだ。
 実際のところ、東側の城は俸禄も高いと思いきや、御家騒動の
影響もあってか、やはり仕官願いは多く、競争が激しい上に、
多くを登用するために俸禄を抑える傾向にあり、その額は西側の
各山城と大差無かった。
 結果、仕官願いの少ない石峰城へ来たのは幸いといえた。

 仕官は成った。
(吉兵衛には感謝だ・・・・いや、弥助も同様だな。
バチ当たっちまうな)
「おお、決まりましたか、おめでとうございます」
 面談を終えて吉兵衛に会うと、吉兵衛は笑顔になって答えた。
「吉兵衛のおかげだよ。紹介が無かったら、あちこち
ふらついてたかもしれん」
「また顔合わせも増えますね。宜しくお願い致します」
「うん、また色々教わることもあるだろうし、宜しく頼む」
 六蔵はこれまでの村の家を引き払おうと、忠継の許可を得ると
一旦戻ることにした。
 途中の路上で、騒々しく馬で駆けて来る者がいた。
互いに目が合ったものの、
「あれ? 弥助?」
「頭!」
 声をかける間も無く弥助は馬と共に去ってしまった。
「何してんだ、あいつ」
 六蔵は見送るも歩いた。
 しばらくして再びやってきた弥助は、馬の口輪を持って
小走りなっていた。
 弥助は息も荒く、
「あ〜、追いついた。頭、石峰行ったんすか?」
「うん、決まったよ。割とあっけなかったよ」
「はぁ〜」
 弥助は脱力したように、その場にへたり込んだ。
「なんだぃ、どうしちまった?」
「知らせに来たのにぃ〜。左京様から、
再審で登用が決まったから知らせるようにって」
「登用が決まっ・・・・俺が?」
「そうですよ〜、このポンコツ馬でずっと走って来て村にも
行ったんすよ。で、いねえから石峰行ったんだろなーと向かう
途中が今ですよ。も〜、ケツいてぇし足いてぇし・・・・」
「そうか、そりゃ苦労かけちゃったね」
 六蔵は馬の目に顔を近づけ馬の顔を撫でると、
「なかなかいい馬じゃねえか、まだ若いだろ。
城から借りたんか」
「そうなんすけど、言うこと聞かねえんですよ、そいつ。
何度か落馬しそうになって、危ねったらねえすよ」
 六蔵が飛び乗って手綱を握り、
「ほい」
 と足で横腹を当てると馬は歩き出し、
「馬相手でも雑にしてると雑に返されるぞ」
 と、足でまた当てると小走りになった。
 弥助は慌てて追いかけるが、六蔵はまたすぐに馬を止めて
降りると、
「いいや、弥助、乗んねぇ」
 手で指示した。
「え、あ、いいすか」
 弥助は馬に乗り、六蔵が口輪を取って歩いた。
「馬も性格があるから、合う合わねえがあるかもしんねえな」
「馬の扱いも覚えたいすねえ」
「城の者に頼めばいいよ。教えてくれる者もいるだろう」
「石峰に決まったってことは、もう変更は無理ですよね」
「うん、もう決まっちまったでなあ、石峰城の家来だわ」
「左京様残念がりますよ」
「まあ、同じ神保方だで、また会うこともあるだろうさ」


by huttonde | 2017-09-26 12:55 | 漫画ねた | Comments(0)
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